追手門学院大学(大阪府茨木市、学長:川原俊明)は、昨年6月に発生した大阪府北部地震についてまとめた冊子『大阪府北部地震の記録』を発行した。これは、同地震への対応や被害記録をまとめるとともに、政府の地震調査委員会が「今後30年以内の発生確率が70%から80%」と予測する南海トラフ巨大地震などの災害に備えることを目的としたもの。冊子は600部を発行して全教職員に配付するほか、関係機関にも配付する。
【ポイント】
○南海トラフ巨大地震など今後の災害に備え、2018年6月18日の大阪府北部地震の記録を発行
○「地震当日の対応」「地震体験記」「地震対応記録」「被災記録写真」で構成
○600部を発行し、全教職員に配付するほか関係機関にも配付
追手門学院大学は、昨年6月18日7時58分頃に発生した大阪府北部地震の震源地近くに位置し、地震当日、震度6弱の激しい揺れに見舞われた。
大学、隣接する追手門学院中・高等学校ともに校舎が倒壊するといった被害はなかったが、書架を設置している教員個人の研究室や図書館で被害が目立った。地震に備えて固定していた書架そのものが床に転倒したり、書架の本が床に散乱したりしたほか、50年前の創立期からある4階建ての図書館は、3・4階部分の外壁が壊れた。
地震が発生した時刻は通学・通勤時間帯にあたり、すでに出勤していた教職員らを中心に、100人体制で安否確認や学生・生徒らの帰宅支援、被害状況の確認、復旧に向けた対応を行った。
このほど発行した『大阪府北部地震の記録』はA4版68ページの冊子で、「地震当日の対応」「地震体験記」「地震対応記録」「被災記録写真」の4つのパートで構成されている。
このうち「地震当日の対応」では、発生直後の避難の状況から休講の決定、学生の帰宅支援、被害状況の確認まで、対応状況を時系列でまとめている。
また、「地震体験記」には、教員4人、職員7人、学生1人がそれぞれの手記を掲載。自宅や大学内での被災時の状況やその後の行動を振り返り、毎年実施している避難訓練の重要性を改めて認識したとの感想も寄せられている。
冊子は600部発行し、全教職員をはじめ関係機関に配付して、今後の災害への備えに活用していく。
(参考記事)
・大阪北部地震から2週間 追手門学院大学、中・高の今 -- 6月25日から通常授業を再開(2018.07.03)
https://www.u-presscenter.jp/2018/07/post-39686.html
▼本件に関する問い合わせ先
追手門学院 広報課
谷ノ内・足立
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