追手門学院大学(大阪府茨木市、学長:川原俊明)は、タイ東北部にあるコンケーン大学やタイ国政府観光庁コンケーン事務所、コンケーン商工会議所と提携し、学生が現地体験・調査のうえ解決策を提案する、国際協力ビジネス実践型プログラムを2018年度からスタートした。このプログラムは、グローバル化が進行する社会において、価値観が異なる環境の中でも発想力を働かせ、バイタリティを発揮できる人材の育成を目的としたもの。海外との産学官連携は全国でも珍しく、今年1月には観光プランを提案した学生が、タイ国政府観光庁大阪事務所において英語でプレゼンテーションを行った。
●コンケーンについて
コンケーンはタイ東北部の主要都市の一つで、同地に所在するコンケーン大学は東北部最大規模を誇る。タイ最大のシルク産業地域で田園風景が広がり、近年は観光誘致促進に注力しているが、日本での知名度は高くない。また、日本国内の大学との連携も少ないことから、プログラムの連携先として選ばれた。
●現地での学生たちの挑戦
プログラムの目的は、世界がボーダーレス化する中で、異文化の地でもゼロベース思考を駆使し、地域課題からビジネスに転換することができる人材を育成すること。
参加したのは、全学部から選抜された学生11名。昨年6月から7月にかけて、日本人から見たコンケーンの観光地としての魅力について事前調査を実施。8月には8日間の日程で現地を訪問し、シルク産業が盛んな地域や農家にホームステイをして、現地の生活や文化を体験しながら、コンケーン大学の学生の協力を得て観光プランをまとめた。
●観光プランを提案
帰国後、学生たちは3つの観光プランを提案。このうち「学びあふれるシルク旅」は、服飾科の高校生を対象とした、日本とは異なる視点で服飾関係の学びを得る修学旅行という案で、日本の大手旅行会社から商品化の打診を受けた。
「Study Tour in Khon Kaen」は、「絆」をテーマに、大学生が現地農家でのファームステイを通し、実践的な英語とタイ語を学ぶ短期海外研修案。このプランは特に注目を集め、今年1月にタイ国政府観光庁大阪事務所において、同所長らタイ政府関係者に英語でプレゼンテーションを行った。タイ政府関係者からの評価は高く、今後、同大との協力体制のもと、プラン作成を促進する予定。
今回のプログラムを経験することは、学生たちを大きく成長させる契機となった。参加した経営学部2年の藤村さんは「状況を多角的に捉えることができるようになった」と振り返っている。
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