~VANTIQのプラットフォームを活用、エッジ型サイクルタイムモニターを開発〜
i Smart Technologies株式会社(本社:愛知県碧南、代表取締役:木村哲也、以下iSTC)とミツイワ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:羅本礼二、以下ミツイワ)は本日、iSTCが開発した古い設備でもIoT導入可能なモニタリング技術「サイクルタイムモニター(CTモニター)」をさらに進化させ、ミツイワが提供するVAINTIQ のリアルタイム・イベント・ドリブン型アプリケーション(EDA)の開発プラットフォーム技術を融合した新たなエッジ型(*)CTモニターを共同で開発することを発表しました。
これにより企業は、できるだけコストを抑えつつオンプレミスで強固なセキュリティを確保したIoT導入が、低コストで迅速にできるようになります。新たなエッジ型CTモニターは、2018年度内の完成を目指します。
*エッジ型:データ取得のみではなくデータ処理も行うこと
■開発の背景
iSTCが自社開発したCTモニターは、クラウドを利用したシンプルな性能を持った機器で、古い製造設備でも低コストでIoTの導入が実現できるため、既に国内約200社の企業で活用されており高い評価を得ています。一方、クラウド型で無線を活用するCTモニターに対し、自社のデータをクラウドにあげることを躊躇する企業も多く、よりセキュリティ的に強固なオンプレミス型で有線を利用したCTモニターに対する要望も多くありました。
■オンプレミス型のIoT導入を低コストで実現
こうした要望に応えるため、iSTCとミツイワは両社共同で、ミツイワが本年10月に業務資本提携したVANTIQ社のリアルタイム・イベント・ドリブン型アプリケーション開発プラットフォーム「VANTIQ」を活用したエッジ型CTモニターを共同で開発します。VANTIQは、企業の財産である生産設備データをクラウドにあげずにリアルタイムでのデータ処理ができるだけではなく、開発生産性が極めて高くカスタマイズの容易性も備えており、企業の求める性能にも柔軟に対応することが可能です。
CTモニターによるデータ収集技術と、リアルタイム・イベント・ドリブン型アプリケーションを簡単に開発できるプラットフォーム技術の融合により、企業のIoT活用の幅が飛躍的に広がり生産ラインの改善が迅速にできるようになります。
■エッジ型CTモニターのメリット
・既存の古い設備がそのまま利用できる
・低コストで迅速な開発
・オンプレミス型で有線のIoTデータ収集処理
・データ収集処理のカスタマイズ可能
・企業の求める性能に柔軟に対応
エッジ型CTモニターの生産設備導入時は、VANTIQ社本社の技術者が開発支援で参加することも決まっており、導入から運用までiSTC、ミツイワ、VANTIQの三社が連携して企業のIoT実現を強力に支援するサービス体制を整えています。
iSTCの代表取締役、木村は今回の共同開発について以下のように述べています。
「i Smart Technologiesは製造設備の状況をリアルタイムで収集・処理するサービスにより生産性の向上に貢献します。これはEDAそのものであり、VANTIQ社のコンセプトと一致します。また、現在は基本的なデータ収集・処理に特化しておりますが、お客様から多くご要望を頂くさまざまな種類のデータ収集にもVANTIQ社の技術を活用することで柔軟に対応可能になります。これによりさらに多くの製造現場でのデジタルトランスフォーメーションを推進できると確信しております。」
ミツイワの代表取締役社長、羅本はiSTCとの提携について次のように述べています。
「iSTC社のモニタリング技術は、既に多くのお客様の生産設備に導入され実績を上げている信頼性の高い技術です。その技術をVANTIQと組み合わせることで、あらゆる規模の生産設備をIoTファクトリー化することができるようになります。今回の提携で開発するエッジ型CTモニターがより多くの製造業をはじめとするお客様の生産性を向上し、激変する国際情勢の中における日本企業の競争力を高めることに寄与できればと考えています。当社は今後もVANTIQというリアルタイム・イベント・ドリブン型アプリケーション開発プラットフォームを使って、日本が目指す『Society5.0』および『データ駆動型社会』の効率的な実現に向けて尽力してまいります。」
<i Smart Technologiesについて>
i Smart Technologies株式会社(所在地:〒447-0035 愛知県碧南市中山町7丁目26番地)は、ラインの生産数・停止時間・サイクルタイムなど現場で必要な情報をIoTソリューションの活用によりリアルタイムに自動検出・見える化するFactory IoTシステム「製造ライン遠隔モニタリングサービス」の開発と提供を行っています。同サービスは、時間の掛かるデータ収集を自動化し改善活動のスピードをアップします。グループ会社の旭鉄工株式会社(www.asahi-tekko.co.jp)において80ラインで平均34%の時間当たり出来高向上と、4億円の設備投資、更には年間1億円以上の労務費削減を実現済です。既に中小企業を中心に180社以上でのモニタリング実績もあります。また、豊富なデータ分析と改善の経験を生かしお客様に改善のアドバイスをする「データ分析サービス」やデータを使った効率的な「コンサルティングサービス」も提供しています。現場で鍛え上げられたソリューションとノウハウによりお客様の生産性の向上を支援します。
<ミツイワ株式会社について>
ミツイワ株式会社(所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷 3-15-6)は、1964年7月の創業以来50年以上に渡り、お客様ニーズへの対応を積極的に図りながら、ICTシステムにおいては企画、構築からサポートまでトータルに対応できる体制を築いてきました。1981年の電子デバイス事業への進出以降、ICTサービス事業と電子デバイス事業を2つの柱にお客様とともに成長し、それぞれのフィールドで多くのお客様から厚い信頼を頂いています。近年では、スマートファクトリー事業、IoTソリューション事業、エネルギーソリューション事業、ミャンマー連邦共和国でのICTサービス 事業の展開など新規分野へも積極的に取り組み、さまざまな企業規模、業種のお客様に向けて包括的なサービスを展開しています。詳しくは
https://www.mitsuiwa.co.jp/ をご覧ください。