■VOL.28 部屋に刻まれたモハメド・アリの記憶
京王プラザホテル(東京:西新宿)は、2021年に開業50周年を迎えます。そこで、世界各国からお客様をお迎えし、心に寄り添うサービスを提供するホテルとして私たちのおもてなしに秘められたエピソードを100回シリーズでお届けしてまいります。
世界のVIPや国賓クラスのお客様を数多くお迎えしてきた、京王プラザホテルのインペリアルスイートルーム。なかでもひときわ印象深いエピソードを残したのが、伝説の世界チャンピオン モハメド・アリでした。1976年6月、アントニオ猪木との「格闘技世界一決定戦」のために来日。世紀の対戦を控えた日々をホテルで穏やかに過ごすなか、室内の白いグランドピアノでお気に入りの曲を自ら演奏したり、気さくな笑顔でサインに応じたり、もの静かでやさしい一面を見せていたようです。また、夜明けとともにジョギングに出かけたというエピソードも。そして世界が注目した異種格闘技戦ではアントニオ猪木と真剣勝負を繰り広げました。当時まだレストランのウエイターだった現総料理長の市川博史は、モハメド・アリの接客を担当しました。「帰国前、親愛の印にとアリ氏がおっしゃってサインしていただいたTシャツを今も大切にしています」と当時を懐かしく振り返ります。モハメド・アリの歴史的一戦の目撃者となったインペリアルスイートルーム。ホテル開業とともに歩んできたこの部屋には忘れられない幾多の記憶が刻まれています
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