大学通信から中学・高校のニュースリリースをお送りします。
明星中学校(東京都府中市)では11月9日と15日に、隣接する東京農工大学の学生を招き、2年生の進学クラス(MGSクラス)で連携授業を実施した。授業では、東京農工大学で教職課程を履修している学生が「教職実践演習」の場として同校を訪問し、卒論研究を中学生向けにプレゼン。生徒らは興味を持った研究について質疑応答を行い、プレゼン評価をレポートとしてまとめた。この内容は大学生の評価対象となる。大学生にとっては、教職課程の実践の場として中学生と議論を交わすことにより、卒業研究を別の角度から見ることができ、成長の場になる。中学生にとっては、早い時期から大学での研究内容を知識として得ることにより、中高時代の勉強の重要性を理解し、学びに前向きに取り組むきっかけとなる。また、自分の進路に対する意識が向上し、真剣に向き合うことを狙いとしている。
このたびの企画は、同じ市内に位置する東京農工大学農学部教職課程研究室と高大連携プログラムを検討する中で、できれば中学生のころから学問への興味の幅を拡げたいとの思いから立ち上がった。
具体的には、東京農工大学の教職課程に属する学生が2週に分けて同校を訪問。1回の授業で8名の大学生が、自分の卒論研究を中学生が理解できるようにまとめなおし、各5分間でプレゼンした。その後、中学生は興味を持ったテーマを選び、グループに分かれて大学生に研究内容の続きを聞き、質疑応答を行った。授業後、中学生が大学生のプレゼン評価をレポートとしてまとめた内容は各学生の評価対象となる。中学生に対しては、大学生の卒論研究のプレゼンを聞く機会を持つことで、中学3年を終了する時期には、集大成として一人ひとりが卒業研究をまとめられるような機会も作りたいと構想している。
明星中学校では、東京農工大学との連携授業以外にも、希望者を募ってハーバード大学の視察に行くツアーを実施するなど、早い時期から、進路を考えさせるプログラムを取り入れている。
ここ数年で、多くのキャリアプログラムを充実させており、確実に進路への意識は向上。「自分の将来像」を明確にした上で進路選択をする生徒が増えている。大学進学は人生のキャリア形成において通過点でしかないが、将来を見据えて自分の興味に基づいた進路選択ができるように、同校では今後も多角的な観点から、キャリアプログラムを開発していきたい考えだという。これからの時代を生き抜く力として、広い視野を身につけ、情報を自分で取捨選択して選び取る力を育てることを目標に、「キャリア教育の明星」を標榜し、一人一人に向き合って生徒の興味関心を拡げ、育てている。
▼本件に関するお問い合わせ先
明星学苑
教育支援室 広報担当: 新村
TEL: 042-368-5149
【リリース発信元】 大学プレスセンター
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