ビー・ブラウン、ヘルニアメッシュ固定用接着剤「Histoacryl(R) LapFix」を発売

組織を穿通しない固定により、内視鏡下鼠径ヘルニア修復術におけるメッシュ固定の選択肢の一つとして提供

[2026年11月4日、東京]ビー・ブラウンエースクラップ株式会社は、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術において補綴材(メッシュ)の固定に使用する接着剤「Histoacryl(R) LapFix」(以下「本製品」)の国内販売を開始したことをお知らせいたします。

本製品は2017年に欧州で発売されて以降、欧州を中心に約20カ国で提供されています。
接着剤を用いることで、組織を穿通させず補綴材(メッシュ)を固定します。タッカーや縫合糸を用いた固定方法に加え、術式や医師の判断に応じた治療選択を可能にし、接着剤によるメッシュ固定を選択肢一つとして医療従事者に提供いたします。


本製品

国内で年間約15万人が手術を受ける鼠径ヘルニア
鼠径ヘルニアは、腹壁の弱くなった部分から腸管や脂肪組織の一部が突出する疾患です。厚生労働省の統計をもとに、日本ヘルニア学会は、国内で年間約15万人が鼠径部ヘルニアの手術を受けていると推計しています。(※1)
鼠径ヘルニアの手術では、突出した組織を本来の位置に戻し、弱くなった腹壁を補綴材(メッシュ)で覆うことで補強します。

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術では、弱くなった腹壁を十分に覆うようにメッシュを展開し、適切な位置に固定することが重要です。メッシュの固定には、一般的にタッカーや縫合糸などが使用されています。これらの方法が組織を穿通させてメッシュを固定するのに対し、接着剤を用いた固定では、組織を穿通させることなくメッシュを固定できます。

腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術における接着剤固定とタッカー固定を比較した20件のランダム化比較試験を対象とする2024年のシステマティックレビューおよびメタ解析では、接着剤固定群はタッカー固定群と比較して、慢性疼痛の発生リスクが有意に低いことが報告されています。また、血腫、漿液腫、手術時間、再発率および合併症全体については、両群間に統計学的に有意な差は認められませんでした。(※2)

本製品は、組織を穿通させない接着固定に加え、塗布位置の視認性や操作性にも配慮した設計により、メッシュの固定と術後疼痛に配慮した治療選択を支援します。

本品の使用方法
本製品は、接着剤、接着剤を塗布するカニューレ、送液用シリンジで構成されています。メッシュを留置した後、固定が必要な部位に接着剤を滴下すると、接着剤が体液等と接触して重合し、メッシュを固定します。
  • 接着剤には着色が施されているため、術中に塗布位置を目視できます。
  • 体液等との接触後、迅速に硬化します。
  • 腹腔鏡下手術に対応したカニューレで接着剤を塗布できるよう設計されています。
  • 接着剤の主成分には、体液等と接触することで速やかに重合するn-ブチル-2-シアノアクリレートを使用しています。
欧州ヘルニア学会(EHS)を含む国際的な関連学会が支持する鼠径部ヘルニア診療ガイドラインでは、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術においてメッシュ固定を行う場合、外傷性固定器具による術後疼痛のリスクを考慮し、シアノアクリレートなどの接着剤を用いた無外傷性固定法を検討することが示されています。(※3)

日本の鼠径ヘルニア治療に新たな選択肢を
ビー・ブラウンエースクラップ株式会社 GS事業本部長の若松知弘は、次のように述べています。

「Histoacryl(R) LapFixの導入により、日本の医療従事者にメッシュ固定の新たな選択肢を提供できることを大変嬉しく思います。本製品が、術後疼痛に配慮した鼠径ヘルニア治療のさらなる発展に貢献することを期待しています。ビー・ブラウンは今後も、医療従事者との対話を通じて、医療現場の課題に応える製品とソリューションを提供してまいります」

ビー・ブラウンエースクラップ株式会社は、本製品の適正使用を支援するため、医療従事者への情報提供および教育活動を実施してまいります。

製品情報
販売名:ヒストアクリル LapFix
医療機器承認番号:30800BZX00113000
販売名:オプティレンメッシュ
医療機器承認番号:30800BZX00114000
製造販売業者:ビー・ブラウンエースクラップ株式会社
製品サイト(英語):https://catalogs.bbraun.com/en-01/p/PRID00009174/histoacryl-lapfix-mesh-fixation

参考文献
(※1) 一般社団法人日本ヘルニア学会「成人の鼠径部(そけいぶ)ヘルニア」
(※2) Raja S, Raja A, Ansari Z, et al. Safety and efficacy revisited: a systematic review and meta-analysis of glue versus tack mesh fixation in laparoscopic inguinal herniorrhaphy. Front Surg. 2024;11:1321325. doi:10.3389/fsurg.2024.1321325.
(※3) The HerniaSurge Group. International guidelines for groin hernia management. Hernia. 2018;22:1-165. doi:10.1007/s10029-017-1668-x.

ビー・ブラウンエースクラップ株式会社
1986年の設立以来、B. Braunグループの日本法人として、安全で高品質な製品・サービスを医療現場へ提供してきました。栃木県には、外資系医療機器メーカーとしては稀な国内製造拠点を持ち、このユニークネスを強みに国内外へ製品を供給し、日本と世界の医療に貢献しています。日本市場に適した製品開発に取り組むとともに、日本で培った技術を世界へ届けることも視野に入れています。あらゆるビジネス活動の基盤であるコンプライアンス遵守を徹底し、社員の健康と安全、安心と共に、個々のチャレンジを応援する、働きがいのある職場環境を通じ、持続可能な医療と社会に貢献してまいります。
https://www.bbraun.jp/ja.html

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この企業の情報

組織名
ビー・ブラウンエースクラップ株式会社
ホームページ
https://www.bbraun.jp/ja.html
代表者
丸上 琢也
資本金
20,000 万円
上場
非上場
所在地
〒113-0033 東京都文京区本郷2-38-16
連絡先
03-3814-2525

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