NGK株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)のダイレクト・エア・キャプチャー(DAC:Direct Air Capture)用セラミックスを採用したAvnos, Inc. (本社:米カリフォルニア州)の商業規模のDAC実証「Project Brighton」の設備が、稼働を開始しました。Project Brightonでは、米海軍研究局(ONR)の支援を受け、持続可能な航空燃料(SAF)向けの二酸化炭素(CO2)供給などを検証します。実証を通じて、実環境下での運転条件における性能や耐久性に関する知見を蓄積し、DAC技術の実用化と普及に貢献していきます。
実証の概要とNGKのDAC用セラミックスの役割
Project Brightonは、米ニュージャージー州ブリッジウォーターにあるAvnosの技術開発拠点で実施されるDAC実証プロジェクトです。本プロジェクトでは、大気中のCO2回収と造水を同時に行うAvnos独自のHybrid Direct Air Capture(HDAC™)技術が採用されており、実証のDAC設備は年間最大450トンのCO2回収能力と約47.5万ガロンの造水能力を有しています。回収したCO2は、持続可能な航空燃料(SAF)への活用可能性について検証される予定です。
NGKのDAC用セラミックスは、設備内部でCO2を吸着する中核部材として使用されています。DACでは、大気中に約0.04%しか存在しないCO2を効率よく回収するため、大量の空気を処理しながらエネルギー消費を抑えることが重要です。NGKは長年培ってきた独自のハニカム構造で、効率的なCO2回収と省エネ化を実現しています。
NGKグループは、中長期ビジョン「NGKグループビジョン Road to 2050」のもと、2050年にカーボンニュートラル関連とデジタル社会関連事業で売上の80%を占めるよう事業構成転換に取り組んでいます。NGKは、Project Brightonをはじめとする先進的なプロジェクトへの参画を通じて、カーボンニュートラル関連事業の一翼を担うDACの技術開発を加速させ、ネガティブエミッション技術の普及に貢献していきます。