奥羽大学(福島県郡山市)は11月12日に「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーンを開催した。これは、福島県が県の食材の安全性を理解してもらうために行っているイベントで、同大の歯学部、薬学部の学生の一部約260名を対象に実施。学生らは、福島県の農産物に関する知識や放射性物質に関する正しい知識などを学んだ。
福島県は、東日本大震災による原子力発電事故の影響で、農林水産物に対する風評被害が残っている。同県では震災直後から、すべての食物に適正な検査を行い、確実に安全性が確認されたもの以外は市場に流通させない対策をとっている。しかし、漠然とした不安感から、同県産の農林水産物の購買を避ける消費者も少なくないと思われる。
こうした中、奥羽大学では「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーンを開催した。これは、県産農林水産物のおいしさを消費者に再確認してもらおうと、同県が実施しているもの。県内のスーパーや道の駅などで、県産農林水産物の魅力や安全安心の取り組みのPRや、新米など旬の福島県産農林水産物の試食を行っている。
同大では野菜ソムリエや地元の料理人、東北大学の教員らを招き、講演会や料理の実演、試食を実施。参加した学生らは「福島県の農産物に関する知識」「放射性物質に関する正しい知識」「福島県で実施している安全性の確保の取り組み」などについて理解を深めた。
今後、同県では県内全ての大学・短期大学で同様のキャンペーンを開催し、学生や保護者への食の安全性のPR活動を展開していく予定。
◆「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン
【講 演】
「ふくしまの美味しい野菜の話」:藤田浩志氏(野菜ソムリエ・農家)
「福島の食材と放射性物質の現状」:馬場 護氏(東北大学名誉教授)
「東日本大震災前後における奥羽大学学生の食事・栄養調査について」:熊本隆之氏(奥羽大学薬学部 衛生化学分野・助教)
【料理家による県産食材を使った料理実演及び試食】
佐藤文男氏 (郡山市在住 料理人)
【ふくしまの農林水産物に関するクイズ】
みちのくボンガーズ(福島市を拠点に活動するお笑い集団)
(参考)
ふくしまからはじめよう。「食」と「ふるさと」 新生運動
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/fff-syoku-furusato/
ふくしま新発売。
http://www.new-fukushima.jp/
▼本件に関する問い合わせ先
奥羽大学 企画・広報課
〒983-8611福島県郡山市富田町字三角堂31−1
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