昨年、全国153か所の気象台等のうち132地点で夏の平均気温が歴代1位の高温となり、統計が開始された1898年以来最も暑い夏となりました
※1。また、「猛暑日」設定以降、19年ぶりに気象庁が新名称として「酷暑日」を設定するなど、日本の暑さは常態化しています。
そこで今回、LIXILでは、夏(7~9月)の自宅の暑さおよびエアコン等による電気代の負担感など、夏の暑さと住まいの関係についての調査を実施しました。「電気代の高さ」や「エアコンの使用時間・頻度」などを理由に約8割の回答者が自宅の暑さについてストレスを感じていることが分かりました。中でも「寝室」が自宅で最も暑さを感じる場所という結果に。40代の半数が「ほぼ毎日」昨年の夏に部屋の暑さによる睡眠の妨げを実感するなど住まいの暑さによる影響も見えてきました。住まいの窓周辺のリフォームで行える、夏の暑さ対策・節電対策とともに紹介します。
【調査概要】
調査名:夏の暑さと住まいに関する意識調査
調査期間:2026年5月 調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の持ち家(戸建て・分譲マンション)居住者で、
電気代を自ら支払っている、または金額を把握している20~70代の男女
有効回答数:3,600人 業務委託先:楽天インサイト
■“自宅の暑さ”にストレスを感じている人が約8割。
ストレス要因の第1位は「電気代の高さ」、「睡眠」や「防犯」を気にする声も。
夏(7〜9月)の自宅の暑さについて、「ストレスになっている/ややストレスになっている」と回答した人は全体の77.5%にのぼりました。ストレスの要因として、最も多かったのが「電気代が高いと感じる」(65.3%)、次いで「エアコンを使用する時間・頻度が多い」(51.9%)、「部屋の暑さ」(44.9%)、「部屋の暑さにより睡眠が妨げられることがある」(30.3%)、「暑さ対策で窓をあけることで防犯性が気になる」(16.1%)という結果となりました。
■8割以上が、「夏の電気代負担」を実感。
「電気代負担による家計圧迫」に次いで「夜間の寝苦しさ・睡眠の妨げ」が不安の声も。
夏(7〜9月)の電気代について、「負担に感じている/どちらかといえば負担に感じている」と回答した人は82.7%と、大多数が夏の電気代負担を実感している結果となりました。
また、近年の猛暑や電気代の高騰を受けて、今年の夏に不安に感じることに対しては、半数以上が「電気代の負担が家計を圧迫すること」(54.6%)と回答。夏場のエアコン等の冷房使用による電気代の負担が浮き彫りとなりました。次いで、「夜間の暑さによる寝苦しさ、睡眠の妨げ」(43.1%)など、住まいの中での暑さによる影響が不安として顕在化する形となりました。
■暑さによる睡眠の妨げを感じる人のほとんどが”週に数回”以上の頻度と日常的なストレスに
特に、40代では半数が「ほぼ毎日」昨年の夏に部屋の暑さによる睡眠の妨げを実感。
「睡眠が妨げられる」ことでご自宅の暑さをストレスに感じている人に対し、昨年の夏に睡眠が妨げられたと感じた頻度を調査いたしました。その結果、38.6%が「ほぼ毎日」、38.2%が「週に数回程度」影響を受けているという回答に。およそ76.8%が週に数回以上、暑さが睡眠への影響を与えていることが分かりました。
年代別に見ると、40代では50%が「ほぼ毎日」と回答しており、次いで50代が43.8%という結果となりました。60代、70代では約3割であったことと比較しても非常に高い傾向といえます。
さらに、ご自宅で特に暑さを感じる場所では、「リビング」や「キッチン」など日中使用する時間が長い空間よりも、「寝室」が最も暑さを感じる場所となりました。また、暑さを感じる要因としては「外気温の高さ」が最も高く、次いで「窓やガラスから入ってくる日射・熱」、「屋根・天井からの熱」という結果となりました。
■日中に暖まった室内は、熱帯夜によって冷えにくくなる。
就寝中における「夜間熱中症」に注意が必要。
気象庁によると、1929年以降、熱帯夜(1日の最低気温が25度以上の日)の日数は増加傾向にあり、2025年には全国13地点の1地点当たりの日数平均が43日となりました
※2。全国の熱帯夜の年間日数は増加しており、夜間における住まいの暑さは、この猛暑が続くなかで注意すべきといえます。
特に、睡眠時の熱中症には注意が必要です。昼間に建物が暖められると、夜になり外の気温が下がっても室温が下がりにくくなる場合があります。また、熱帯夜であれば、よりその可能性が高まります。『夜、寝室が暑さで寝苦しい』や『寝室が外からの熱で暖まっている』場合、室内熱中症のリスクが高まっている可能性があります。日中になるべく部屋を暖めない工夫を行い、夜間は冷房効率を高め室温を快適に保つことが、就寝中における重要な熱中症への備えの一つといえます。