2015年4月度の東京都心5区および全国6大都市、大規模ビルのマーケットデータ発表
三幸エステート株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:種田 充博)は、2015年4月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル*のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2015年5月号」を本日、5月14日に公表します。
本リリース・公表データは次のURLからもご覧いただけます。
http://www.sanko-e.co.jp
* 大規模ビル=基準階貸室面積200坪以上の賃貸オフィスビル
● 東京都心5区 大規模ビル 現空面積 空室率
既存ビルへの底堅い需要が継続
オフィス需要の拡大傾向に変わりはなく、築浅ビルでの空室床解消が一段と進んだ。まとまった面積の空室床を抱えて竣工したビルがあり、4月の空室率は微増となったが、需給バランスが引き締まりつつある状況に変わりはない。現空面積も再び200,000坪を下回っている。
● 東京都心5区 大規模ビル 募集面積 募集賃料
引き締まる需給バランスを背景に 賃料は再び上昇
賃料は再び上昇に転じた。2014年3月の18,172円/坪を底値に上昇傾向は1年超にわたり、上昇率は7.6%に達している。空室率低下を背景に賃料引き上げに動くビルオーナーが増えており、新築ビルでは強気な価格設定が目立ち始めた。需要面では引き続き、情報・通信・IT関連企業での拡張需要が底堅く、内部増床や移転需要を押し上げている。
● 東京都心5区 大規模ビル 築年数別募集面積
募集面積上昇に表れる 新規供給増加の動き
募集面積は2011年1月のピーク時から2/3以下の水準まで減少したが、昨年10月以降は一転して上昇傾向に転じている。オフィス需要拡大で既存ビル募集面積の低下は続くが、未竣工ビルおよび築1年未満の新築ビルでは募集面積増加が目立ち始めた。「レントデータ 2015」(
http://www.sanko-e.co.jp/data/rentdata/2015)によれば、都心5区の新規供給面積は2014年114,700坪に対し、2015年142,600坪、2016年203,300坪と大幅な増加が見込まれる。今後も2016年以降に竣工予定のビルでテナント募集開始が続くと予想され、募集面積を押し上げる可能性がある。
● 6大都市 空室率 募集賃料(大規模)
東京都心5区
■ 空室率 3.83% / 対前月比 0.01ポイント増
■ 募集賃料 19,551円/坪 / 対前月比 140円/坪増
全国6大都市
<東京23区> 空室率 4.3 % / 対前月比 0.1ポイント増
<札幌市> 空室率 4.8 % / 対前月比 0.7ポイント減
<仙台市> 空室率 10.4 % / 対前月比 0.2ポイント減
<名古屋市> 空室率 5.0 % / 対前月比 0.2ポイント減
<大阪市> 空室率 6.7 % / 対前月比 0.1ポイント増
<福岡市> 空室率 4.8 % / 対前月比 0.1ポイント減
● マクロ経済状況
景気は回復基調だが、力強さには欠ける内容
2015年1-3月期の実質GDP成長率は前期比年率2.1%と予想される(ニッセイ基礎研究所)。プラス成長は2四半期連続だが、原油安効果による個人消費の伸びが期待されたほどは顕在化しておらず、景気回復は緩やかなペースに止まっている。
失業率低下で、雇用情勢は引き続き良好
3月の完全失業率(労働力調査 総務省)は前月比0.1ポイント低下し、労働需給は引き締まった状況が続いている。有効求人倍率(厚生労働省)は前月と同水準だが、その先行指標である新規求人倍率は大幅に上昇しており、主要労働指標が揃って改善傾向を示している。
三幸エステート株式会社(1977年5月17日設立)は、賃貸オフィスビルの仲介、外資系企業へのサポート活動、オフィス市場の調査・分析など、様々な事業において、情報提供をはじめ、コンサルティングから契約まで、オフィスに関するあらゆるニーズに幅広くお応えしています。
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