株式会社医学書院 (所在地:東京都文京区、代表取締役社長:金原 俊)は、2025年3月に『ことばにしてみた 訪問看護の看取り』を発行しました。これを記念して、訪問看護や在宅診療に関わる看護師・医師を対象にWebセミナー『訪問看護師と在宅診療医が考える看取りの倫理』を5月16日(金)19:00~から開催します。
◆様々な選択の場面で、倫理的課題にどう向き合うか
- 看護師と医師、それぞれの視点から、在宅看取りや、そこに向かう中で必要となる意思決定のあり方を考えるセミナーです。
- 切り口は臨床倫理──「倫理とは、つまるところ、“選択”である」という考えのもと、看取りの場面で生じる倫理的課題をいかに見逃さず、それと向き合っていくか。訪問看護師と在宅診療医が、臨床倫理の専門家とともに探ります。
- ACP、意思決定支援という言葉のもと、私たちは「選ばせること」を強要していないでしょうか。決められた選択肢を提示するだけで、思考停止に陥っていないでしょうか。経験と知恵を共有し、ともに悩み続けながらも前に進むために、ぜひご参加ください。
- ディスカッションは、セミナー参加者皆様のご質問やご意見をもとに進めます。ぜひライブでご参加ください!
- アーカイブ配信あり。アーカイブ視聴をご希望の方も2025年5月16日(金)20:30までにお申込みを完了いただく必要があります。
◆講師プロフィール
- 鈴木沙織 先生
HOALOHA nurse station 管理者
東京都中野区出身。東京警察病院看護専門学校卒業後、西東京警察病院にて病棟勤務の経験を積み、出産後は外来勤務へ。病棟で勤務したい! という気持ちから他院へ転職し、循環器専門のクリニック勤務を経て、2011年、訪問看護師になる。
その後、運に身を任せつつ紆余曲折を繰り返しながら、医療特化型デイサービス管理者、訪問看護ステーション主任などの経験を経て、2021年、東京都東村山市にHOALOHA nurse stationを開業。HOALOHAは、大好きなハワイのことばで「大切な仲間」。介護キャリア段位制度アセッサー資格、医療的ケア教員資格取得。さらに医療フットケアスペシャリストを取得するなど、訪問看護の幅を広げるべく日々精進中。
- 佐々木淳 先生
医療法人社団 悠翔会理事長
1998年筑波大学医学専門学群卒業。社会福祉法人三井記念病院内科/消化器内科、東京大学医学部附属病院消化器内科等を経て、2006年に最初の在宅療養支援診療所を開設。2008年 医療法人社団悠翔会に法人化、理事長就任。2021年より 内閣府・規制改革推進会議・専門委員。
現在、首都圏ならびに愛知県、鹿児島県、沖縄県に全24拠点を展開。約9,000名の在宅患者さんへ24時間対応の在宅総合診療を行っている。また、2023年には訪問看護ステーションを東京都に、2024年には訪問看護ステーションを併設する看護小規模多機能型居宅介護を茨城県に開設。最期まで自宅で過ごしたいと願うすべての人の想いに応えるために邁進している。
著書に、『これからの医療と介護のカタチ 超高齢社会を明るい未来にする10の提言』(日本医療企画、2016)、『在宅医療 多職種連携ハンドブック』(法研、2016)、『在宅医療カレッジー地域共生社会を支える多職種の学び21講』(医学書院、2018)、『現場で役立つ よくわかる訪問看護』(池田書店、2023)他多数。
- 金城隆展 先生
琉球大学病院地域・国際医療部 特命助教/臨床倫理士(倫理コンサルタント)
沖縄県宜野湾市出身。2000年に米国ロマリンダ大大学院にて生命医療・臨床倫理修士号、2008年大阪府立大大学院で博士号を取得。博士論文は「ナラティヴエシックスと共同著作: その理論と実践に関する哲学的考察」。
大阪府立大人間社会学部客員研究員、東大大学院医学系研究科特任研究員などを経て現職。専門は生命倫理・医療倫理・臨床倫理、ナラティヴエシックス・医療倫理教育。現在は故郷である沖縄で臨床倫理士として、正解のない倫理問題に向き合う医療従事者と共に、悩み考える日々を送っている。週末はみんながいつでも安心して帰って来られる場所を用意すべく、沖縄北部の山の中で雑草と格闘している。
◆開催概要(予定)
- 開催日時 : 2025年5月16日(金) 19:00 - 20:30
- 開催形態 :オンライン(リアルタイム配信+アーカイブ配信)
- アーカイブ:あり(配信後1か月)
- 受講料 :無料
- 対象 :看護師・医師
- 講師 :鈴木沙織先生、佐々木 淳先生、 金城隆展先生
◆お申込み
◆書籍『ことばにしてみた 訪問看護の看取り』のご紹介
- あの人は、どうしてできるのか。〈訪問看護師の頭の中〉をことばにしてみる。
訪問看護の看取りケアは、特別なものではありません。対話や日常の看護ケアが重なり、その先にあるのが看取りケアです。そこには、思いやりや気遣いだけではない、訪問看護の技術があります。距離感をはかる、一歩踏み込む。応え続ける、安心を置いてくる。
──その一つひとつをことばにしてみました。ひとつとして同じ場面はない訪問看護の看取りケアを、振り返り、考え、実践するために。
◆書誌情報
- 書名:ことばにしてみた 訪問看護の看取り
- 著:鈴木沙織
- 刊行:2025年3月
- 判型・頁:A5・136ページ
- 定価:1,980円(本体1,800円+税)
- ISBN:978-4-260-05772-1
書籍詳細とサンプルページは下記弊社公式ウェブサイトをご参照ください。
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/113675
【株式会社医学書院について】
1944年の創業以来、「専門書出版社としての役割と責任を自覚し、医学・医療の進歩に必要な専門情報を的確に伝え、医学・医療の発展と社会の福祉に貢献すること」を使命として、常に最新の医学・医療情報を提供しています。
治療年鑑『今日の治療指針』、看護学生向け教科書シリーズ『系統看護学講座』など幅広い領域の専門書籍・雑誌を出版しており、毎年百数十点におよぶ書籍を刊行しています。近年では、Web配信サービス、電子書籍、電子雑誌、セミナー、オウンドメディアなど様々な形でのコンテンツ作成に取り組み、多くの医療専門職、学生の方々からご支持をいただいております。