千里中央公園パークマネジメントと乃村工藝社、公民連携による地域活性化プログラムを自治体・民間企業向けに提供開始
公民連携で地域課題の解決に取り組み、コミュニケーションや地域の居場所づくりにつなげるプログラム
第一弾提供先は大阪府河内長野市、7月15日に住民参加によるまちなかの公開塗り絵イベントを開催
エイチ・ツー・オー リテイリング(以下、H2O)グループの千里中央公園パークマネジメント株式会社と株式会社乃村工藝社は、11社で連携し千里中央公園(大阪府豊中市)再整備における公園活性化事業を手がけています。千里中央公園の活動拠点「1OOORE SCENES(センリ シーンズ)」ではオープンから1年、約70回の地域連携イベントが実施され延べ約7,500名が利用するなど、賑わいづくりに貢献しています。このたび、両社にてノウハウをプログラム化し、事業として自治体や民間企業・団体などに提供開始することをお知らせいたします。
新たに展開するプログラム「壁を塗る! 景色が変わる! まちが動く!」は、地域住民やプレーヤーが主体的に参画するための仕掛けや実践が含まれており、住民主体のまちづくりにつながるものです。提供先第一弾となる大阪府河内長野市ではパートナーアーティストに中島 麦氏を迎え、2024年1月から実施しています。2024年7月15日(月・祝日)には、日東町・大師町アートワークショップ「みんなで塗ろう!景色を彩ル大きな絵」と題し住民参加によるまちなかの公開塗り絵イベントと、ワークショップ参加者が塗ったグリーンスローモビリティ「クルクル」のお披露目を行います。
「壁を塗る! 景色が変わる! まちが動く!」のポイント
本プログラムは、❶観る❷知る❸創るという3つのシンプルな手法で構成されています。具体的な実施内容は、各自治体の地域課題にあわせて、誰もが楽しく参加しやすいようにカスタマイズ。成果として住民たちが日ごろ利用する施設や車両に共同で色を塗るなど、創作活動を通してまちの魅力を可視化します。住民自らのアイデアやアクションでまちの景色を変える、まちが動き出しコミュニケーションや居場所が生まれる。その過程を、自治体・住民・プレーヤーが共に体験・実感していくプロセス共有型のプログラムです。
❶観る…地域の皆さんと一緒に、まちの魅力や資源を再発見する
❷知る…見つけたことを共有して、地域の価値にする
❸創る…成果を目に見える形にして、まちの魅力を可視化する
プロセス共有による期待できる効果 | 魅力的な住民主体のまちづくりへ
・住民がまちの身近な課題を知り、自分事にするためのきっかけづくりになる
・コミュニティ施設やイベント開催を通じて、居場所づくりや、分散している地域活動を一体感をもって推進できる
・対話の場や共有体験により、自治体、住民、プレーヤー間の信頼が育まれ、持続的な関係構築につながる
・中長期的な活動継続により、まちづくりへの主体的な住民参加、公共施設活性化から、地域ブランディング、関係人口増加まで行政課題の解決に寄与する
本プログラムの提供により、魅力的な住民主体のまちづくりへのスタートを支援し、地域のコミュニケーション活性化や居場所づくりに貢献していきます。
「壁を塗る! 景色が変わる! まちが動く!」導入第一弾 河内長野市 公開塗り絵イベント、成果お披露目会
本プログラムの導入第一弾は、2024年1月から提供開始している河内長野市です。河内長野市の日東町と大師町では、株式会社エイチ・ツー・オー商業開発および社会福祉法人みなと寮が運転手となって、グリーンスローモビリティ「クルクル」を用いた移動支援事業を暫定的に実施しています。(定時定ルート運行)
この移動支援事業を継続的な移動支援としていくうえで、地域住民の「クルクル」に対する認知向上およびまちづくりへの関心向上という課題がありました。
課題解決のため、河内長野市と千里中央公園パークマネジメント、乃村工藝社は、「クルクル」および日東町、大師町にゆかりのあるオブジェクトを地域住民と塗るアートワークショップを2024年1月から開始しました。集大成として最終日の2024年7月15日(月・祝)に、計9回にわたり活動し参加者がペイントした「クルクル」お披露目と、地域住民と一緒に懸垂幕を塗る公開塗り絵イベントを開催します。
イベント概要
タイトル : 日東町・大師町アートワークショップ「みんなで塗ろう!景色を彩ル大きな絵」、「クルクル」お披露目会
開催日 : 2024年7月15日(月・祝日)
■公開塗り絵イベント
開催時間 : 午前の部 10時~12時頃/午後の部 13時~15時頃
会場 : イズミヤショッピングセンター河内長野 4階 「イズミヤ ゆい テラス河内長野」
対象 : 日東町・大師町周辺地域の方
申込 : 事前申込制です。申込は以下どちらかの方法をお選びください。
・河内長野市 総合政策部 政策企画課への電話申込:0721-53-1111(内線339)
・ 河内長野市電子申込システムによるオンライン申込:QRコードを読み取り必要事項ご記入ください。
※詳細はチラシをご覧ください
主催 : 河内長野市 総合施策部 政策企画課
企画・運営 : 株式会社乃村工藝社
問い合わせ先 : 河内長野市 総合政策部 政策企画課 TEL 0721-53-1111
■「クルクル」お披露目会
開催時間 : 15時30分~
会場 : イズミヤショッピングセンター河内長野 1階北側出入口
予約 : 不要。どなたでも自由にご覧いただけます。
今後の予定
■7月15日に塗った懸垂幕のお披露目 : 2024年8月31日 イズミヤショッピングセンター河内長野外壁
■「クルクル」出発式 : 2024年10月~11月頃を予定
H2Oと千里中央公園パークマネジメント、乃村工藝社 公民連携による地域活性化の事例
千里中央公園パークマネジメントと乃村工藝社は「1OOORE SCENES」をモデルとした事業を推進。公民連携で地域課題に取り組んでいます。
場所 : 大阪府豊中市 千里中央公園「1OOORE SCENES」
開催期間 : 2023年3月~
実施概要 :
千里中央公園再整備にかかる活性化事業として、旧公園管理事務所の建築・内装・ランドスケープをリノベーションし、千里中央公園について地域住民と共に考え、共につくる施設を計画。その一環で、コンセプト「地域住民と一緒に千の景色をつくる」を体現する取り組みとして、旧倉庫をコミュニティ施設にリノベーションするワークショップを実施。地域住民が公園の色を見つけ、その色で建物をまるごと塗りました。
生まれた変化 :
ワークショップ終了後、参加した子どもたちが自分の描いた部分を見に来たり、携わった地域住民が訪れて会話をしたり、他のイベントに参加してくれるようになりました。点在していた市民活動の拠点にもなり年間70件のイベントが開催され、累計約7,500名が利用しています。春になるとイベントに参加した新1年生がランドセルを背負い記念撮影するなど地域の想い出の場所としても大事にされています。自然の中に溶け込むカラフルな作品が、地域住民同士をはじめ、自治体職員、民間企業のスタッフなどとあいさつや会話を始めるきっかけとなっています。
場所 : 大阪府豊能郡豊能町
開催期間 : 2023年10月~11月
クライアント : 豊能町AI オンデマンド交通共創プラットフォーム(大阪府豊能町・阪急バス株式会社・京都タクシー株式会社・株式会社池田泉州ホールディングス・SWAT Mobility Japan 株式会社)
実施概要 :
地域公共交通の課題解決に向け、豊能町で実証実験をしたAIオンデマンド交通 「HANI+(ハニタス)」。地域の交通課題を地域住民自ら考えるきっかけとして、地元中学生とまち歩きし魅力を再発見しました。成果として、まちを彩る色を見つけオンデマンドバスを塗装し、まちを走行させました。
生まれた変化 :
中学生たちがプロジェクトに参加し、大人と共に地域課題を考えることで、多世代間での課題共有が実現。中学生は成果内容を資料としてまとめ、地域住民や他の学生たちにもPRしました。参加者の中には実際に走行中のハニタスを見かけ、その写真を撮ってくれた人もいます。この特徴的な車両がまちなかを走ることで、ハニタスの認知向上や、地域の交通課題への気づきを生むことにつながりました。
パートナーアーティスト 中島 麦氏
美術家。大阪育ち・大阪拠点で活動。京都市立芸術大学美術学部油画専攻 卒業。抽象絵画制作を中心に、そこから拡張する出来事を取り込みながら活動中。活動を通して、私自身が何ものからも自由で、何ものをもつなぐメディウムでありたいと考えている。個展、企画展の他、ワークショップやアートプロジェクト、コラボレーションなど多数。
千里中央公園パークマネジメント株式会社
H2Oグループで千里中央公園再整備における公園活性化事業を手がけています。当社グループの信頼や高い接客スキル、企画力等の強みを活かし、地域活性化や地域課題解決に取り組んでいきます。
株式会社乃村工藝社
http://www.nomurakougei.co.jp
商業施設、ワークプレイス、博覧会、博物館など公共施設の企画・デザイン、施工から運営管理までを手がける空間の総合プロデュース企業です。1892年から培ってきた総合力を活かし、クリエイティブな発想と挑戦的な技術開発で社会課題の解決に貢献していきます。