HDバンク「貸出残高の伸びは銀行業界の明るい材料」
一方、融資拡大に向けた課題も多く残されています。
SBVは先日、第2四半期末までに貸出残高5〜6%増を達成するための措置の実施を求める文書を公表しました。
統計によると、第1四半期は27の銀行のうち複数の大手銀行を含む7行で貸出残高が縮小しました。
一方、LPバンク、テクコムバンク、HDバンク、MSBなど、多くの銀行が業界平均を大幅に上回る貸出残高の伸び率を達成しています。
これらの銀行では利益も業界平均より高くなっています。
市場機会活用の戦略や競争上優位な点は銀行によって様々です。
貸出残高の伸び率はテクコムバンクが7パーセント以上、HDバンクが6.2パーセントだったのに対し、LPバンクは12パーセント以上で最大となりました。MSBの貸出残高の伸び率は5.6パーセント以上でした。
HDバンクの担当者は、同行では早期リスク管理方針を導入し、外部環境のマイナス影響を緩和し、安定した柔軟な経営の枠組みを確保していると話しています。
HDバンクは収益性において業界トップとなり、自己資本利益率(ROE)は26.7パーセントに達しました。
業務の安全率(operational safety ratio)が継続的に向上していることも、数々の課題が存在する中で株主や投資家にとっての安心材料となっています。
一方、デジタル化、業務や運営費の最適化もここ数年において銀行の業務効率改善の鍵となっています。
HDバンク( https://hdbank.com.vn/ )では、高い成長目標や業界屈指のROEと並んで、2022年に39.3パーセントだったCIR(cost-to-income ratio、費用収益率)が今年第1四半期には31.7パーセントにまで大幅に最適化されました。
テクコムバンクやVPバンク、そして特に大規模なネットワークを構築しているヴィエティンバンクなどの銀行もここ数年でCIRを大きく改善しており、30パーセントに迫る勢いとなっています。
デジタル化やパフォーマンス、業務効率の最適化を強力に推進することもベトナムの銀行の持続的な成長目標に必要な要素です。
ベトナム国家銀行の担当者によると、今年の年末にかけて貸出残高の伸び率はさらに高まると予想されています。