ドバイ市自治体がMendixプラットフォームを活用して、わずか3ヶ月で250以上あるサービスのデジタル化を実現

Mendix

ルールエンジン、デジタル署名、Amazon Alexaなどのサービスとも統合


シーメンスの傘下で、最先端エンタープライズアプリケーション開発のグローバルリーダーであるMendix(本社:オランダ ロッテルダム/CEO:ティム・スロック)は、アラブ首長国連邦(以下、UAE)を構成するドバイ首長国のドバイ市自治体が、UAEの国家計画Vision 2021の一環として、250以上ある紙ベースの内部サービスのデジタル化をMendixのローコードソフトウェア開発プラットフォームによりわずか3ヶ月で実現した、と発表しました。
UAE Vision 2021:  https://www.vision2021.ae/en

本事例の詳細はMendix公式HPにてご覧いただけます。
https://www.mendix.com/ja/customer-stories/dubai-municipality/

プロジェクトの概要と背景
330万人以上の住民が暮らす世界の交差点、ドバイ市自治体では、2021年までに紙ベースの行政取引をすべてなくすというドバイ首長国政府の通達に直面していました。この通達は、世界経済が急速に進化していることを認識したドバイ政府の指導者たちが、ポストデジタル世界での市民の繁栄を保証するために、経済、社会、インフラの変化に関する野心的な目標を設定した包括的な計画「Vision 2021」に基づくものです。Vision 2021は、UAEがイノベーション、ヘルスケア、教育、サステナビリティの分野で世界的リーダーとなるための6つの国家的優先事項を策定し、UAE国民の安全と文化遺産を確保することを目的としていました。

同自治体チームは、パートナーの支援を受けながら、僅か3か月で250の紙ベースのサービスのデジタル化とともに、ルールエンジン、デジタル署名、さらにはAmazon Alexaなどのサービスとの統合を実現しました。これにより現在、36部門の1万3千人を超える自治体職員に利用されるようになりました。また、市民や企業が行政とやり取りする単一の窓口となる自治体サービス・ポータルを順次構築、稼働中ですが、既に月間150万ページビューを記録しています。

ローコードによる開発
プロジェクトのコアのひとつは、ドバイ市職員が日常的に利用するすべてのサービスに迅速なアクセスを提供する、Smart Officeという名称のプロジェクトでした。目的は、電子署名やPDF注釈の活用により、紙での印刷を不要にし、紙ベースの帳票のデジタル化、ワークフローの自動化などにより、開発期間を大幅に短縮して生産性を向上させます。また、モバイルプッシュ通知による高度な通知機能も実装し、Alexaのボイスコマンドも組み込みました。

ローコードを活用することで、僅か3ヶ月で実現したこのプロジェクトですが、本プロジェクトのプロジェクト・マネージャー、John Socorro氏は次のように述べています。「私自身、昔は.NETの開発者でしたから、もしSmart Officeを従来の技術で実装したら、1年から1年半はかかったと思います」

Mendixをプラットフォームとしたことで、プロジェクトの背後にあるプログラムやアプリケーションのハイレベルな開発複雑性は大幅に減少しました。ドバイ市自治体チームが、ローコード・プラットフォームを広範囲に使って作業の大部分をこなした結果、実感された効果は例えば以下のようなのものです。
  • プロジェクトの背後にあるプログラムやアプリケーションのハイレベルな開発複雑性が大幅に減少
  • フォームや作業指示作成等による、より経験豊富な開発者のバックログを削減
  • ローコードにより、事業チームとITチーム間のコラボレーションを増加させ、要件収集、ワークフロー管理、ユーザーストーリーの作成段階を通じて、事業チームの役割の重要性を高めた
  • 事業チームが開発中のプロトタイプを素早くモニタリングして対応できるため、ITチームはスピーディーに方向転換して事業チームの要件を簡単に満たせる。例えば、ドバイ市自治体チームは、アナリストや他のビジネス利害関係者が設計したワイヤフレームを、ドラッグ&ドロップのビジュアル開発インターフェースでワークフローに組み込めた。その結果、開発者は自分たちで作ったテンプレートでプロジェクトを始められるようになり、設定した要件やビジネスチームの期待に応えられた。
ドバイ市自治体の主任エンタープライズアーキテクトを務めるPrakash Inbasekaran氏は次のように述べています。「すべてのアプリケーションがPMP標準に従っているため、事業チームは非常に満足しています。そして、事業チームが開発をコントロールできるのです。これは、彼らが求めていた主要なコラボレーションであり、Mendixの重要な付加価値です」

ローコード・プラットフォームの最大の利点の一つは、基盤となる技術スタックを計画し構築する時間を節約できることです。ドバイのシステムインテグレーターRapidData Technologies社のリードMendix開発者であるLaith al-Qudah氏は次のように語っています。「データベース、フロントエンド、バックエンド、そしてそれらの間のすべての通信を準備した昔のやり方を覚えています。しかしMendixでは、もはやそんなものは存在しません。私たちはビジネス層のみに焦点を当て、ほかには何もしません。これはとても素晴らしいことです」
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デジタルファーストの世界では、顧客ニーズは予測され、ツールは業務効率を大きく高め、エンタープライズはデジタルトランスフォーメーション実行しないと生き残れないと信じられています。そんな世界に向かうエンタープライズにとって、シーメンスの事業部門、Mendixは、改革を進めるエンジンになろうとしています。その先進のローコードプラットフォームと幅広いエコシステムは、最先端のテクノロジーを相互に結び付け、エンゲージメントの向上、業務の合理化、ITの効率化を実現するソリューションをサポートします。Mendixは、抽象化、自動化、クラウド、コラボレーションの4つの柱で、開発者の生産性を劇的に向上させます。Mendixのコラボレーション機能と直感的なビジュアルインターフェイスは、技術者ではない「市民」が開発者となって、それぞれの得意領域の知識からアプリケーションを作成できるようにします。Mendixのプラットフォームは、クラウドネイティブであり、オープンで拡張性が高く、アジャイルで実績も豊富です。アナリストからもリーダーとして、また時代を先取りするビジョナリーとして評価されています。人工知能、拡張現実、インテリジェントオートメーション、ネイティブモバイルなどを支える、Mendixはデジタルファースト・エンタープライズのバックボーンです。Mendixエンタープライズ・ローコードプラットフォームは、46か国の4,000以上の先進企業に採用されています。

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