アバゴ・テクノロジー、100Gネットワークのバックプレーン/ポート用途向けに最先端のリタイマーICを発表

アバゴ・テクノロジー株式会社

100GbEシステムで4×25G/8×25Gの高密度な接続を実現し、業界最長の伝送距離をサポート

アバゴ・テクノロジー株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:米山周)は、本日、先進的な100GbE(ギガビット・イーサネット)システム向けに設計されたマルチチャネルのリタイマーIC「AVSP-4412」、「AVSP-8801」の提供を開始すると発表しました。両製品は、1チャンネル当たり25G(Gbps)の伝送速度と最大32dBのチャンネル損失に対応できます。これらを使用することにより、ネットワークのバックプレーン・インタフェースにおける4×25Gあるいは8×25Gの高密度/長距離伝送の接続や、ネットワークのフロント・ポート・インタフェースにおける最高4×28GのVSR(Very Short Reach)接続を実現することが可能になります。 AVSP-4412は双方向/4チャンネル、AVSP-8801は単方向/8チャンネルのリタイマーICです。いずれも、パターンの生成、アイ・パターンのプロット、エラーの検出といったテスト/チャネンル解析用の機能を内蔵しています。MDIO、I2C、JTAGを介して制御できるほか、アバゴが提供するAPI(Application Programming Interface)を使ってシームレスにソフトウェアの構築を行いチップをコントロールすることも可能です。また、AVSP-4412はバックチャンネル機能も備えているため、自動的にリンク・トレーニングを行うことができます。これを利用すれば、最適なEQ(イコライザ)の設定を判断するためのシミュレーションやシステム検証を行うことなく、各チャンネルの受信/送信を最適化するといったことが可能になります。 製品の特徴 ・AVSP-8801:1Gbps~28Gbps、8チャンネルのリタイマー ・プロトコルに依存せず、多様なインターコネクト・インタフェースをサポート可能  ・CEI-25G-LRに準拠する長距離バックプレーン・インタフェース  ・CEI-28G-SR/VSRに準拠するチップ・ツー・チップ/チップ・ツー・モジュールのインタフェース  ・IEEE 802.3-2012 Clause 45に準拠するMDIOインタフェース  ・IEEE 802.3 Clause 72に準拠するKRバックチャンネル ・1チャンネル当たり25Gbpsの伝送速度、最大32dBのチャンネル損失に対応できる長距離性能 ・ビット誤り率(BER)は10-17 ・あらゆるSerDesインタフェースに対応できるプログラマブルな送信/受信イコライザ機能 包括的な診断用ソフトウェア:パターンの生成(PRBS、ユーザー定義)、エラーの検出、アイ・パターンの監視、温度の検知、入出力極性の反転 ・ファームウェアと初期化設定をEEPROMから自動的にロード ・あらかじめ用意されたAPIによって、シームレスなソフトウェアの構築を実現 ・電源電圧は1V、2.5V(0.9Vのオプション) ・AVSP-4412:12mm×12mmの外形、1mmピッチのパッケージ(11×11 BGA) ・AVSP-8801:14mm×14mmの外形、1mmピッチのパッケージ(13×13 BGA) アバゴでバイス・プレジデント兼ASIC/ASSP製品事業部門ゼネラル・マネージャを務めるフランク・オストジックは、「AVSP-4412とAVSP-8801は、業界をリードする当社の28nm CMOS SerDes技術を活用したVortex Signal IntegrityTMファミリの製品です。このファミリの製品は、消費電力、ジッター、クロストーク、伝送距離の面で最高レベルの性能を誇ります。新たにリリースされた2つの製品は、アバゴのASSP製品群をさらに拡充するものです。加えて、先進的な100GbEシステムの設計におけるシグナル・インテグリティの課題の解決に向けた当社の取り組みを具現化するものでもあります」と述べています。 Linley Group社でシニア・アナリストを務めるローリング・ヴィアベル氏は、「バックプレーンやフロント・ポートの分野には、25Gbps/28Gbpsの長距離伝送アプリケーションが新たに登場しました。これに対応するために、アバゴの新製品では、最先端のレシーバ技術、SerDesにおけるチャンネル解析、KRバックチャンネルによる最適化といった同社ASICグループの重要な能力や専門技術が活用されています。これらの製品は、SerDes分野の競合他社メーカーを抑えてアバゴが最前線に位置することを証明しています」とコメントを寄せています。 アバゴは、AVSP-4412とAVSP-8801を、3月11日~13日に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催される展示会『OFC 2014』に出展します。アバゴのブース番号は3160です。 価格と供給 AVSP-4412とAVSP-8801はすでに量産出荷中です。サンプル、価格、発注については、アバゴ・テクノロジーの正規販売代理店までお問い合わせください。

アバゴ・テクノロジー社
日本法人: アバゴ・テクノロジー株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:米山周)
アバゴ・テクノロジーは、通信、産業、民生向けアナログ・インターフェース機器のグローバルリーディング・サプライヤです。当社の主力製品は、アナログ、ミクスドシグナル、オプトエレクトロニクスの部品やサブシステムなど多岐にわたっています。ターゲット市場は、インダストリアル / 自動車、情報通信 / エンタープライズ・ネットワーク、そして携帯電話/ワイヤレス・コミュニケーションの3 つの主要マーケットに、高機能そして高品質製品を提供しています。また、世界中に技術サポートおよびカスタマーサービス拠点を有し、お客様をサポートしています。アバゴ・テクノロジー技術革新の伝統は、50 年前のヒューレット・パッカードに遡り、そしてアジレントの時代から受け継がれてきたものです。詳しくは当社のウェブサイト
www.avagotech.co.jp をご覧ください。

本件に関するお問合わせ先
アバゴ・テクノロジー株式会社
株式会社中外 松田 尚
1010041:東京都千代田区神田須田町2-5-2須田町佐志田ビル
TEL:03-3255-8411 FAX:03-3255-8412
E-mail:matsuda@chugai-ad.co.jp

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