CADデータの年間ダウンロード数に見るトレンド:CAD、CAE、BIMモデルに対する需要の伸びは持続的に
CADENASの製品カタログの統計から、ここ数年で高品質なデジタルデータセットの重要性がますます高まっていることが明らかになっています。
キャデナス・ウェブ・ツー・キャド株式会社(本社:東京都北区)は、ドイツCADENAS GmbH(本社:アウクスブルク)のCADダウンロードポータルの2022年の年間ダウンロード数を発表しました。
2022年にCADENASのダウンロードポータルからダウンロードされたデータセットは644,018,189件でした。すなわち、1日あたり1,764,433件以上がダウンロードされていることになります。これはCADENASの様々なポータルのユーザーが、1秒間あたり20件以上のCAD、CAE、BIMモデルをダウンロードしていることを意味します。こうした統計は、利用可能なデジタル製品カタログ数の増加を反映しています。現在、5,000社以上の部品メーカーが自社の製品を掲載しています。同時に、この数字は製造業における部品のデジタルツインへの需要が続いており、まだピークに達していないことを物語っています。
匿名のダウンロードを製品購入に繋げる
そんな中、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行がデジタル化を加速させた要因のひとつと考えられています。2020年にCADENASでは、CAD、CAE、BIMモデルのダウンロード数が過去最多を記録しました。しかし、2年経った今、この傾向は以前よりはるかに高いレベルで続いていることが明らかになりました。毎日、世界中のエンジニア、建築設計者、プランナーが、設計に必要な高品質の製品データを探しています。彼らは、3Dfindit.comやeCATALOGsolutionsテクノロジーをベースとしたメーカーポータルで、探しているものを見つけます。これにより、匿名の設計者やプランナーが、部品メーカーにとって貴重なセールスコンタクトとなります。デジタルツインがダウンロードされる毎に、CADENASは部品メーカーに関連情報を送信し、見込み客と接触して製品販売に結びつけることができるからです。このように、電子製品カタログは、企業の市場での存在感を高めるだけでなく、顧客・潜在顧客に使いやすいサービスを提供しながら、販売プロセスを簡素化することができます。
キャデナス・ウェブ・ツー・キャド株式会社は、ウェブ・ツー・キャドジャパン株式会社とドイツCADENAS GmbHとの提携によって2007年に設立された会社です。現在はCADENASの完全子会社として、より緊密な連携を取りつつ事業を進めています。
CADENASは1992年の設立以来、CADデータを軸に製造業を支援する革新的なソリューションを提供しています。現在はヨーロッパ、アメリカ、アジアに17拠点を持つグローバル企業です。
部品標準化によるコストダウンを実現する戦略的パーツ管理ソリューション 「PARTsolutions」、CADデータの配信を核としたサプライヤ (部品メーカー) 向けマーケティングソリューション「eCATALOGsolutions」、機械設計者向けCADデータダウンロードポータル「PARTcommunity」、建築設計者向けBIMデータダウンロードポータル「BIMcatalogs.net」等のソリューションサービスを展開しています。
2019年6月にリリースした「3DfindIT.com」は、CAD/BIMモデルの革新的な3Dビジュアル検索エンジンとして世界中の機械設計者、エンジニア、建築設計者などに利用されています。2022年8月に全面リニューアルしてユーザーインターフェースを刷新、3Dfindit.comの特徴である多彩な検索機能にブラッシュアップを加えてユーザビリティを強化しました。
◆キャデナス・ウェブ・ツー・キャド株式会社 事業詳細
https://www.cadenas.co.jp/jp/company/business-activities
PARTsolutions、eCATALOGsolutions、PARTcommunity、BIMcatalogs、CADENASは、ドイツ連邦共和国またはその他の国における、CADENASまたはその系列会社の登録商標です。