介護ロボットによる身体介護を約8割が肯定的
有料老人ホーム・高齢者住宅を運営するオリックス・リビング株式会社(本社:東京都港区、社長:森川 悦明、以下「オリックス・リビング」)は、「介護の日」(11月11日)に合わせ、今年も全国の40代以上の男女1,238名(男性737名、女性501名)を対象に、第6回「介護に関する意識調査」を実施しました。
【将来の介護について約9割が不安を感じながらも、約9割が終活せず】
・家族の介護について、約9割(85.7%)が不安を感じると回答しました。男性(82.9%)に対し、女性(89.8%)の方がより不安を感じています。
・自身の介護についても約9割(85.8%)が不安を感じると回答。不安を感じていないと回答した人は、男性(18.2%)、女性(8.4%)となり、男性の方が不安を感じていない結果となりました。
・自身に介護が必要になったときについては、「まだ何も考えていない」(68.3%)、「考えているが、まだ家族に伝えていない」(24.0%)となり、約9割(92.3%)がまだ具体的な行動に移っていない結果となりました。
・将来に不安を感じながらも具体的な準備をしていない理由のうち、「まだまだ先だと思うから」(43.5%)、「イメージがつかないから」(37.8%)、「分からない」(17.0%)となりました。
・人生設計の中に介護費用が「含まれている」と回答した人は、29.2%でした。この数字は年代ごとに上昇し、男性は50代(16.7%)→60代(32.8%)、女性は50代(28.8%)→60代(47.2%)と男女共に60代になると急激に介護費用を考え始めている様子がうかがえます。
・高齢期以降に発生する事項で家族に伝えていることについては、「延命治療の要・不要」(32.1%)、「葬儀について」(21.6%)、「重大病名の告知の要・不要」(15.6%)、「墓の形式」(12.2%)となり、「介護の形式」(8.6%)は例年と変わらず低い結果となりました。また、「何も伝えていない」と回答した人は58.7%と過去最高の数値になりました。
【男性約8割は配偶者を介護する意向だが、女性約7割は配偶者による介護を希望していない】
・配偶者の介護については、「配偶者を介護したい」(45.1%)、「配偶者を介護したい気持ちはあるが、現状を考えると難しい」(30.8%)を合わせ約8割(75.9%)が配偶者を介護したい意向となりました。男女別でみると、配偶者を介護したい意向を示す男性が83.4%に対し、女性は65.4%となり、夫婦間に意向の違いが出る結果となりました。
・配偶者による介護については、「配偶者に介護されたいとは思わない」(30.6%)と「配偶者に介護されたいと思わないが、現状を考えるとされなければならない」(16.8%)を合わせると約半数(47.4%)が配偶者による介護を希望しない意向となりました。また、配偶者による介護を希望しない意向を示した男性が約3割(34.2%)に対し、女性では約7割(65.9%)に達し、こちらも夫婦間に意向の違いが出る結果となりました。
・配偶者に介護されたい理由は、「配偶者を信頼しているから」(30.6%)、「配偶者は安心(安全)だから」(22.4%)、「配偶者に愛情があるから」(18.3%)となり、介護されたくない理由は、「配偶者以外に介護された方がいいから」(30.6%)、「配偶者が介護してくれないと思うから」(13.2%)、「配偶者は安心(安全)ではないから」(10.4%)となりました。
【認知症になった場合約8割が施設を希望。理由は大切な人に迷惑をかけたくないから】
・自身が認知症を発症し、大切な人を忘れてしまった場合、「施設に入る」と回答した人は、75.4%でした。男女別にみると、女性(83.6%)は、男性(69.7%)に比べ、大切な人からの介護でなく、施設を希望する結果となりました。
・介護してほしい理由のうち、「自宅にいたいから」と回答した男性は51.6%と最も多く、女性(38.8%)に比べ自宅へのこだわりが強い傾向がうかがえました。また、施設に入りたい理由として、「大切な人に迷惑をかけたくないから」と回答した人が最も多く、66.9%となりました。
【仕事と介護の両立が可能なのは1割未満】
・家族を介護する必要が出た場合、「仕事」と「介護」の両立について、「できると思う」と回答した人は9.0%で、男女別にみると男性(10.4%)、女性(6.6%)という結果になりました。
【自身の胃ろうについては、年代が上がるにつれて反対】
・自身の胃ろう(口から食事を採れなくなった場合等に、胃に穴を開けて栄養を摂取すること)については、この1年間で胃ろうについての理解が進み、「反対」(59.0%)が昨年(52.5%)に比べ増加し、「分からない」(35.5%)が昨年(40.1%)に比べ減少する結果となりました。また、「反対」と回答した人は、男性40代(47.7%)→60代(63.1%)、女性40代(44.0%)→60代(73.4%)と男女共に年齢が上がるにつれて高くなりました。
・胃ろうについて反対の理由は、「そこまでして生きたいと思わないから」(82.5%)、「周りに面倒をかけたくないから」(45.4%)、「食事は口から摂りたいから」(30.1%)、「人間としての尊厳を奪われるから」(28.0%)となりました。
【自身の延命治療は、約8割が希望しない】
・自身の延命治療については、約8割(79.2%)が「希望しない」と回答し、男女共に年齢が上がるにつれて(男性40代69.7%→60代79.8%、女性40代76.2%→60代85.4%)高くなりました。また、「希望する」と回答した女性はわずか0.6%に留まりました。
【介護ロボットの試験モニター参加に、60代以上の女性約4割が参加意向】
・介護ロボットによる身体介護については、「推奨されていれば受けてもよい」(71.5%)、「積極的に受けたい」(8.8%)となり、約8割(80.3%)が肯定的な結果となりました。また、女性は年代が上がるにつれて(40代66.7%→60代72.1%)介護ロボットによる身体介護に積極的な意向となりました。
・介護ロボットに肯定的な理由としては、「ロボットは気を使わないから」(56.6%)、「本当は人の手が良いが気を使うから」(30.0%)となり、昨年に続き、人手による介護を受けることに心理的負担がある様子がうかがえました。
・試作段階の介護ロボットの体験や実証試験のモニター募集があった場合の参加意向については、「参加したい」(30.6%)、「どちらでもよい」(42.1%)となり、60代女性では約4割(39.5%)が「参加したい」という結果となりました。
【社会保障制度充実のための増税賛成は、昨年より増加。理由は、すぐに対応すべき問題だと思うから】
・福祉・介護などの社会保障制度を充実させるための増税決定について、「増税しても良いと思う」と回答した人は42.7%で、昨年(39.1%)より増加した結果となりました。
・増税賛成の理由としては、「すぐに対応すべき問題だと思うから」(48.1%)が昨年(46.7%)に比べ増加し、「使われ方が分からないから」(55.6%)は、昨年(60.5%)に比べ減少する結果となりました。高齢化に伴い、社会保障制度を充実させるための増税は止む無しと考える人が増加している一方で、子育て世代である40代女性では、約4割(38.1%)が増税に反対する結果となりました。
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☆11月11日は「介護の日」
厚生労働省において、"介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者および介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障害者らに対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日"として、「11月11日」を「介護の日」と決めました。
「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」を念頭に、「いい日、いい日」にかけた覚えやすく、親しみやすい語呂合わせとなっています。
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今回のアンケートでは、11月11日が「介護の日」に制定されていることを「知らない」方は77.1%でした。「介護の日」が今後広く認知され、人々が将来や介護について考えるきっかけとして、今回のアンケート結果をご活用いただければと思います。
オリックス・リビングは、「介護に関する意識調査」の結果を踏まえ、お客さまの声に耳を傾け、今後もサービス向上に努めてまいります。
■オリックス・リビング株式会社 会社概要
会社名 : オリックス・リビング株式会社
本社 : 東京都港区芝2丁目2番15号
代表者 : 森川 悦明
設立 : 2005年4月1日
事業内容 :
(1)有料老人ホーム、シニア住宅等の運営
(2)上記施設で必要とされる生活支援関連サービスの提供
(3)介護サービスの提供
(4)(1)~(3)に付随・関連する各種サービス
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<お問い合わせ先>
オリックス・リビング株式会社 広報担当
(東京)井口・大西・真部 03-5439-2212
(大阪)吉田・廣田 06-6492-1765
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※オリックス・リビング株式会社は、オリックスグループ会社です。