千葉県市原市教育委員会のGIGAスクール端末活用事例を公開

デジタルアーツ株式会社

~「子どもたちを被害者にも、加害者にもさせたくない」、フィルタリングで叶える教員の想い~

情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下 デジタルアーツ、証券コード2326)は、GIGAスクール構想における1人1台端末のセキュリティ対策として、Webセキュリティクラウドサービス「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版を活用した千葉県市原市教育委員会の導入事例を、12月22日に公開したことを発表します。

端末の適切な活用のためにフィルタリングを導入した教育委員会の事例をご紹介

全国の児童・生徒に1人1台端末と高速ネットワークを整備する「GIGAスクール構想」は、新型コロナウイルス感染症拡大によるオンライン学習の必要性が高まったことも相まって、多くの自治体で2020年度内に端末導入が完了しています。各自治体では、端末の学習での活用方法や、児童・生徒の利用ルールなど運用の詳細について検討し、学校現場でのICT活用を進めています。

このような中、2021年9月には東京都内の小学生女児がGIGAスクール構想で配布された端末のチャット上などでいじめを受けたことを苦に、自殺をするという痛ましい事件が起こったことが判明しました。子どもたちは人間関係やコミュニケーションについても発達段階であり、インターネットリテラシーも未熟な部分があります。こうした段階で、制限なくインターネット端末を利用させてよいのか、GIGAスクール端末の活用について課題が浮き彫りになっています。このような事件が再び起きないよう、子どもの安全を見守り、安心して端末を活用できる方法はないのでしょうか。

2020年4月からデジタルアーツでは、GIGAスクール端末を児童・生徒が安全に使い、教員や保護者の皆さまが安心して端末を持たせることができるようWebセキュリティクラウドサービス「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版を提供しています。今回は、同製品を導入され、積極的にICT活用を進めている千葉県市原市教育委員会(以下、市原市)の活用事例を12月22日より公開します。

言葉やルールではなく仕組みで止められることが大事

市原市のICT環境整備に向けた取り組みは早く、これまで積極的にICT活用を進めてきました。2020年にやってきたGIGAスクール構想で、市原市はWindowsのタブレットPCを20,500台導入し、電子黒板やオンライン授業に必要な配信用機材なども整備。またセンター集約型ではなく、学校から直接つながるネットワーク環境も整備し、当初から持ち帰り学習も想定して「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版(以下、「i-FILTER@Cloud」)を導入しました。

GIGAスクール構想が掲げる「学びの個別化」や「21世紀型スキルの育成」を実現するためには、明確なビジョンが欠かせないとして、市原市は独自の段階的目標「ICHRスタイル」を打ち出します。市原市教育センター 指導主事 生田勲氏は、「段階的に活用を進められるように4つのステージを示しました」と述べています。

 
               市原市の独自の段階的目標「ICHRスタイル」

フィルタリングについて生田氏は、持ち帰り学習をするなら“必須”だと考えていたようです。「子どもたちを危険から守るには、注意喚起の言葉やルールだけで止めるのはむずかしく、仕組みで止めることが重要だと考えフィルタリングを導入しています」(生田氏)。

何が危険なのかを身を持って覚えるには世の中も厳しいためフィルタリングの制御が必須

「子どもたちを指導するうえで、何が危険なのかを教えることは大切ですが、身を持って危険を覚えるには、世の中も厳しくなっています。すべての教員は“子どもたちを被害者にも、加害者にもしたくない”と思っており、子どもたちが危ないところにいこうとするのを止められることが大事です。『i-FILTER@Cloud』は、そこをしっかりブロックしてくれるので安心です」(生田氏)。

具体的には、「i-FILTER@Cloud」の端末隔離機能が役に立っているようです。これは、「脅威情報サイト」などのURLにアクセスしたクライアント端末を「i-FILTER」経由でインターネット利用できないように隔離し、管理者へメール通知する機能です。もうひとつは、ストアアプリ内のSNSにも制限がかけられ、SNSへの抜け道を防げることだといいます。「最近のストアアプリはSNSへの共有機能を設けているものが多く、授業で使うには不安があります。そこで『i-FILTER@Cloud』で、アプリ内のSNSをブロックするようにしました」(生田氏)。

「i-FILTER@Cloud」の安心・安全な環境と充実した整備で、持ち帰り学習が加速

同市ではGIGAスクール構想の当初から持ち帰り学習を視野に入れ、インターネット環境のない家庭用にモバイルWi-Fiルーターを整備。さらに、持ち帰り学習で使用するデジタルドリルには、教員が宿題を出しやすいように、オフラインで取り組めるものを選択。その結果、GIGAスクール構想の初年度にもかかわらず、市内62校のうち、ほとんどの学校で持ち帰り学習が実施され、デジタルドリルへのアクセス数が日本一を記録した月もあったといいます。

市内のある中学校では、生徒総会の資料をPDFファイルで作成し、Microsoft Teamsで全校生徒に配布。生徒の投票をMicrosoft Formsで行うといった取り組みもありました。生田氏は「やってはいけないことを教えることも大切ですが、便利な使い方をしていけば、リテラシーも向上していくことを感じました。子どもたちが端末を思いきり使えるように、『i-FILTER@Cloud』がさまざまな危険を水際で食い止める役割を担ってくれています」と述べています。

市原市では今後もICTを活用した先進的な学びに多く取り組んでいく考えです。たとえば、修学旅行ではタブレット端末とモバイルWi-Fiルーターを持参し、生徒たちはTeamsを通じて教員と連絡を取り合いながらグループワークに挑戦します。一方で、教員のICT活用スキルの向上には、引き続き力を入れていきたいと語る生田氏。「先生方の間で利用が進んでいるYouTubeの活用範囲を広げていきたいですね。『i-FILTER@Cloud』のWebサービス制御を利用すれば動画単位で視聴を許可することもできるので、こうした機能を上手く活用して、先生方がどんどんICTを使えるようにしていきたいです」と語ってくれました。

■千葉県市原市教育委員会導入事例の全文はこちら ▶ https://www.daj.jp/bs/case/case88/

デジタルアーツの「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版特別ラインアップ

いじめに関する書き込みを禁止する「POST制御」や「Webサービス制御」のほか、「子ども見守りシステム」も搭載

デジタルアーツのWebセキュリティクラウドサービス「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版は、GIGAスクール構想における1人1台端末を、教育の現場で安全にかつ円滑な学習ができるよう利用いただくために改良した学校用フィルタリングサービスです。国内導入シェアNo.1※の「i-FILTER」におけるフィルタリングデータべースを基に、学習の現場に合わせたきめ細やかなフィルタリングルール設定が可能です。

また、文部科学省がGIGAスクール構想で推奨する3OSすべてで、児童・生徒による裏掲示板やSNSサイトへの書き込み、端末搭載のカメラで撮影した写真のアップロードを制御する「POST制御」機能が利用できます。これにより、児童・生徒が端末を私的に利用し、学習に関係のない使い方やいじめなどにつながる書き込みを防ぐことができます。

また、Webサービスごとに「ログイン、書き込み、アップロード、ダウンロード」等の機能を制御する「Webサービス制御」や、生徒が自分の端末から自殺関連サイトへアクセスした際、「i-FILTER@Cloud」でブロックすると同時に指定された教職員もしくは教育委員会へメールでアラートを通知する「子ども見守りシステム」など、子どもの見守りや悩みにいち早く気付くことのできる、教育現場をサポートする機能も備えています。
「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版 ▶ https://www.daj.jp/es/lp/GIGA/

※株式会社富士キメラ総研「2021 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」Webフィルタリングツール市場占有率(2020年度)(2021年9月発行)

 

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