脱炭素・DX・ウェルネス分野の発展を目指し、神戸大学とノーリツが包括連携協定を締結
新商品開発、新規事業、学術成果の社会実装実現へ
国立大学法人神戸大学(学長:藤澤正人)と株式会社ノーリツ(本社:神戸市、代表取締役社長:腹巻知、資本金:201億円、東証1部上場)は、研究・技術の発展と社会への貢献を狙いとして、両組織の包括的な共同研究および人材交流を推進する包括連携協定を11月4日、締結しました。この包括連携協定では、脱炭素関連領域やDX・ウェルネス分野などにおける新商品開発、新規事業創出、産学連携による学術成果の社会実装を図ります。今後10年間で10億円規模の資金拠出を予定しています。
本協定は、両者の包括的な連携のもと、先行技術の領域の拡大とそれを担う人材の育成、 および大学の教育・研究機能の向上を図ることを目的とし、新設する「神戸大学ノーリツ連携協議会」が目標設定や進捗管理を行うと共に、傘下の3つの研究プロジェクトを軸とした組織運営を行います。
■研究プロジェクト
脱炭素技術領域
DX技術領域
ウェルネス技術領域
※その他、付加価値創出や社会ニーズに対応する技術領域でも連携予定
■包括連携の目的
神戸大学は、大学の総合研究力により、商品やサービス開発の基となる基礎研究や研究シーズを多数保有しており、これらの社会実装や大学発ベンチャーの起業支援、地元企業との連携強化を進めています。ノーリツは、脱炭素化、データ駆動型社会、少子高齢化など、さまざまな環境変化に対応するためには、オープンイノベーションが重要であると考えています。
包括連携によってノーリツは、各研究プロジェクトの先行技術領域を飛躍的に拡大し、新しい技術開発テーマを設定することにより、環境変化への対応、および付加価値・新規事業創出を目指します。神戸大学は学術成果の社会実装や学術基盤の向上を進めていくと共に、地域社会の発展に貢献することになります。また、これらの活動を通じて人材交流を活発にし、両者の人材育成を推進します。
■スケジュール(予定)
・ 2021年11月4日 包括連携協定の締結
・ 2021年11月~ 研究プロジェクトでワーキングを実施
・ 2022年4月 各研究テーマの決定および共同研究開始
■研究テーマ設定プロセス
(1)ノーリツの技術ニーズをベースにマッチングする研究者を神戸大学が探索し、(2)神戸大学の研究シーズをベースとして潜在ニーズを発掘することで具体的な研究テーマを設定。このように、両者の技術領域を横断的に連携、融合させることにより、新しい価値を創造。
■人材の育成機会創出
拠点が同じ神戸であることを生かした活発な研究者間交流を図ることにより、オープンイノベーションのメリットを最大限に発揮させるとともに、両者の人材育成につなげる。年1回の成果発表会の他、毎月毎月のブレインストーミング会議を計画。