ニチアスのロックウール製品が宇宙ステーションでの実験で使用されることとなりました。
8月4日に種子島宇宙センターからH-IIBロケットにて宇宙ステーション補給機「こうのとり4号」が打ち上げられました。今回は宇宙ステーションにおいて、「アジアの種子2013」という無重力状態でのアズキの栽培実験が予定されており、「こうのとり4号」には当実験に使用される実験キットが搭載されています。このキットにはアズキの種子を植える素材として、当社子会社の日本ロックウール株式会社製品であるロックウール製培地「やさいはなブロック」が採用されており、宇宙ステーションではこの培地を使いアズキを育て観察する実験が行われることになっています。
■実験の概要
(1)ロックウール培地にアズキの種子18粒を埋め込んで、乾燥状態で打ち上げ
(2)注射器を用いて給水し、光を通さない袋に入れて宇宙ステーション内で栽培
(3)7日後に取り出して育成したアズキをビデオカメラで撮影し、地上に送信
(4)育成したアズキを取り出し、手で曲げたり、引っ張ったりして、茎の強さや柔らかさの感触を調査
■やさいはなブロックとは
植物の育苗用資材としてロックウールをマット状に成形加工したもの。土に比べて軽く、粉塵が立ちにくく、また保水性にも優れているため、発芽、生育に適している。主にトマトなどの野菜用播種の培地や、バラなどの花の挿し木を育てる培地として、土の代わりに使用されている。
■日本ロックウール株式会社の概要
本社住所:東京都中央区入船2-1-1 住友入船ビル3階
資本金 :3億円
株主 :ニチアス株式会社(100%)
代表者 :山本 司
従業員数:28名(2013年7月現在)