ヘモグロビン・エー・ワン・シー(HbA1c)認知向上運動 2013 「測ることからはじめる糖尿病の予防と治療」 広島と長野で開催

公益社団法人日本糖尿病協会/サノフィ株式会社

~参加者アンケートにより、定期的な検診・検査の重要性が明らかに~

公益社団法人日本糖尿病協会(理事長:清野裕、所在地:東京都千代田区、以下「日本糖尿病協会」)とサノフィ株式会社(代表取締役社長:ジェズ・モールディング、本社:東京都新宿区、以下「サノフィ」)は、2013年6月16日(日)に紙屋町シャレオ(広島県広島市)にて、また、6月30日(日)にアリオ上田(長野県上田市)にて、一般参加型の糖尿病啓発イベント「ヘモグロビン・エー・ワン・シー(HbA1c)認知向上運動 2013 測ることからはじめる糖尿病の予防と治療」を開催しました。 本イベントは、日本糖尿病協会とサノフィが糖尿病の予防と治療成績の向上を目的に、2006年より国内主要都市にて開催している疾患ならびにHbA1cの啓発活動です。会場では糖尿病専門医によるトークセッションに加え、HbA1cと血糖値の無料測定やパネル展示などを行い、糖尿病の基礎知識やHbA1cについて紹介しました。 本年のイベントには、広島会場に約800人、長野会場に約700人が参加されました。両会場において、HbA1cと血糖値の無料測定参加者を対象としたアンケート調査を行った結果、以下のことが判明しました(回答数:634名、男性:35.3%、女性:64.7%)。 ******************  調査結果サマリー ****************** ● HbA1cの認知度は、糖尿病患者では93.6%、予備群では79.2%と高い結果であったが、“糖尿病ではない”“わからない”と答えた群では、49.3%であった ● 平均HbA1c値は糖尿病患者で6.9%、予備群で6.0%、“糖尿病ではない”“わからない”と答えた群では5.3%であった。糖尿病患者の約40%の方が、合併症の発症予防のための目標値(7%)を超えており、より厳格な血糖コントロールが求められる結果となった ● 予備群の約15%が糖尿病の疑いが否定できないHbA1c値 6.5%以上であった。また、糖尿病だという認識がないにも関わらず、“将来糖尿病の発症リスクが高い”または“糖尿病の疑いが否定できない”HbA1c値の方が約20%を占め、早期の医療機関受診と定期検査が必要である方々が多くいる現状が明らかになった またイベント参加後の感想においては「糖尿病に関する基礎知識やHbA1cの重要性についてさらに理解を深めることができた」と回答した人が両会場ともに90%を超え、本イベント開催の重要性を再認識することができました。 糖尿病の早期発見・早期治療のためには、定期的に検診を受けHbA1c値を患者さん自身が認識することが重要です。糖尿病と診断された患者さんは食事療法や運動療法に加え経口血糖降下薬や注射薬(インスリンやGLP1受容体作動薬)を用いた適切な治療により厳格な血糖コントロールを行い、合併症の発症予防や進展が抑制できるといわれています。日本糖尿病協会およびサノフィは、糖尿病並びに合併症の発症・進展抑制のため、今後もより一層貢献してまいります。 ■HbA1cについて HbA1cは赤血球の中に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結合したもので、検査日から過去1~2カ月間の平均血糖値を反映する血糖コントロールの指標です。2010年7月1日より、糖尿病の診断基準として「HbA1c(NGSP)≧6.5%」が加わりました。血糖値とは異なり、検診前の食事摂取などの影響を受けないHbA1cは、糖尿病の診断・治療の指標となり、病気の経過を観察するのに役立ちます。合併症予防のためには定期的な測定が重要だといわれています。 HbA1cは2012年4月1日より日常診療においても、従来のJDS値から国際標準値であるNGSP値による表記に変更されました。特定健診・特定保健指導に関しては2013年3月31日まで従来通り、JDS値のみを用いていましたが、同年4月1日から、日常臨床・健診など全ての分野において、従来日本で使用されていたJDS値から国際標準値であるNGSP値に表記が変更になりました。 ■公益社団法人 日本糖尿病協会について 日本糖尿病協会は、糖尿病に関する知識の普及啓発、療養指導、糖尿病に関する調査研究、糖尿病治療の標準化や新しい医療導入のための環境整備、国際交流を通じた海外との連携をその理念に掲げ、広く国民の健康増進に寄与することを目的として1961年(昭和36年)に結成されました。患者、医師・歯科医師・コメディカルスタッフ、市民・企業などの連合体として組織された公益社団法人です。現在、約10万5,000人の会員を擁し、都道府県糖尿病協会とともに啓発イベント開催や糖尿病情報誌の発行などを通じて、日本の糖尿病患者のQOL(生活の質)向上に貢献しています。(ホームページ:http://www.nittokyo.or.jp/ Facebook:http://www.facebook.com/nittokyo) ■サノフィの糖尿病領域への取り組み サノフィは、日本の糖尿病領域において経口血糖降下薬とインスリン製剤を提供し、各治療段階において糖尿病患者さんに貢献する製薬企業です。経口血糖降下薬の主力製品として、2型糖尿病に使用されるスルホニルウレア系経口血糖降下薬(SU 薬)「アマリール」(一般名:グリメピリド)と、1型および2型糖尿病を対象とする持効型溶解インスリンアナログ製剤の「ランタス」(一般名:インスリングラルギン[遺伝子組換え])および超速効型インスリンアナログ製剤「アピドラ」(一般名:インスリングルリジン[遺伝子組換え])を提供しています。サノフィは 2008 年より、日本糖尿病協会の発展に寄与し、顕著な功績をあげた日本糖尿病協会の会員およびその関係者を表彰する、日本糖尿病協会「サノフィ賞」を後援しています。 また、糖尿病の患者さんや一般の方に向けて、糖尿病の情報ウェブサイト「糖尿病がよくわかるDMTown」(http://www.dm-town.com/)、「よくわかるインスリン」(http://www.dm-town.com/insulin/)を開設して情報提供を行っています。日本糖尿病協会とサノフィが2006年より毎年実施しているHbA1c認知向上運動のイベントについても“DM-TOWN”(http://www.dm-town.com/hba1c/index2.html)においてご覧いただけます。 ■サノフィについて サノフィ・グループは、フランス・パリに本社を置きグローバル事業を統合的に展開するヘルスケアリーダーです。世界100カ国に11万人以上の社員を擁するサノフィは、糖尿病治療、ヒト用ワクチン、革新的新薬、コンシューマー・ヘルスケア、新興市場、動物用医薬品、新生ジェンザイムの7つを成長基盤として、患者さんのニーズにフォーカスした治療ソリューションの創出・研究開発・販売を行っています。 サノフィは、パリ(EURONEXT:SAN)およびニューヨーク(NYSE:SNY)に上場しています。日本においては、約3,000人の社員が、「日本の健康と笑顔に貢献し、最も信頼されるヘルスケアリーダーになる」をビジョンに、医薬品の開発・製造・販売を行っています。詳細は、http://www.sanofi.co.jp をご参照ください。

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