CSR、車内Bluetooth Smart接続でコネクテッド・カーの可能性を拡大

シーエスアール株式会社

~車載ワイヤレス・アプリケーション開発を加速する組み込みデバイスCSR1010を発表~

CSR plc(英国ケンブリッジ、ロンドン証券取引所 略号:CSR.L、以下、「CSR」)は、本日、車載アプリケーション向けシングルモードBluetooth Smart組み込みデバイスとして初めてAEC-Q100認証を受けるCSR1010 autoを発表しました。このデバイスは、Bluetooth v4.0に準拠した完全なエンドツーエンド・ソリューションの一部として、既存の、そして将来の車載ワイヤレス・アプリケーションに利用することができます。また、未来のドライビング環境にスマートフォンやその他のコンシューマー・デバイスの各種機能を取り込む動きも加速します。この新しいソリューションは、6月5~6日に米国デトロイトで開催されるTelematics Detroit 2013のCSR展示ブースに展示されます。 適用例 CSR1010 autoにより、低消費電力でのリモート・コントロールから近接検出(プロキシミティ)やキーレス・エントリーの強化アプリケーションなど、車内外で多様なBluetooth Smartアプリケーションを実現でき、また将来的には車載ワイヤレスセンサー、健康アプリケーション、ハーネス交換アプリケーションなどへの活用にも道をひらきます。Bluetooth Smartは、消費電力、サイズ、その他のワイヤレス規格の複雑さに起因してこれまで限定的だったアプリケーションに対しても低消費電力接続と基本的データ転送を可能にします。利用者はBluetooth Smartで車に接続できるので、施錠状況、タイヤ空気圧、車輛点検情報などのデータを自分のBluetooth Smart Ready対応スマートフォンに定期的に送信させることができます。また、目的地、日程、インフォテイメント、シート位置などの設定を乗車前にスマートフォン・アプリから車に送信することで、乗用者の好みに合わせて車をカスタマイズできます。 OEM企業のメリット 自動車産業のOEM企業は、これらの情報を提供するポータルとして機能する当該車種に相応しいアプリを提供することで、ブランドの認知度を高め、顧客との関係を深めることができます。現時点では、このようなアプリ開発のためのBluetooth Smart Ready APIは、AppleとBlackberryのスマートフォンで利用できます。さらに、Googleの5月の発表によれば、次期リリースのAndroidもBluetooth Smart Ready APIに標準で対応する予定です。現在の車載RFシステムは、OEM企業が管理する閉じたシステムとなっており、特定の用途に特定の周波数を利用しています。これに対して、互換性を持つスマートフォン、タブレット、車載ヘッドユニットのエコシステムがすでに存在し、そのすべてがグローバルにライセンスされたISM 2.4GHz帯で動作するBluetooth v4.0は、自動車産業にとってゲートウェイ・テクノロジーとして開かれたものです。 CSRのコネクティビティ・マーケティング部門を率いるトーマス・カーモディ(Thomas Carmody)は、「Bluetooth v4.0を活用することで、遠隔測定や診断からナビゲーション、ドライバーの健康状態に至るさまざまな情報を、車とポータブル・デバイスの間でやり取りできるようになります。コンシューマー分野でのBluetooth Smartの成功を踏まえれば、CSR1010 autoはこれらのアプリケーションの商品化を安全に実現する鍵となり、またキーレス・エントリーに代表される、これまで自己完結的だった様々な車載システムに画期的な機能を提供できます」と述べています。 CSRは、AEC-Q100認証デバイスであるCSR8311およびCSR8350を導入して車をBluetooth v4.0規格に適合させる最新の潮流をすでに感じています。どちらも2013年以降の量産が決定されたデュアルモードBluetooth v4.0製品です。 CSR1010 auto製品の詳細 CSR µEnergy ファミリーの構成要素であるCSR1010 autoは、Bluetooth v4.0完全準拠の組み込みデバイスです。チップセットは、消費電力と全体的なシステム・コストを削減できるように設計されています。低消費電力アプリケーションCPU、ハードウェアMACユニット、組み込み型電源を備え、市場をリードする接続中の省電力性能を発揮するとともに、コイン電池による作動にも対応しています。さらに、128ビットAES暗号化エンジン、12 GPIO、3 AIO、オンチップ・バラン、PWM(パルス幅変調)コントローラー、およびEEPROMとシリアルフラッシュとのインターフェイスを備えており、さまざまな実用的車載アプリケーションに高い柔軟性と安全性に優れた通信を提供します。 CSR1010 autoからのデータ・スループットは64Kbps以上に達するので、たとえば、ドライバーの安全性を向上させる音声コマンドなどにも応用できます。これは、高帯域幅を効率的に利用できるように設計されたCSR1010 autoのBluetooth v4.0モデムと調和的に連携する、定評のあるプロトコル・スタックによって実現されます。 CSR1010 autoソリューションには、最新のBluetooth Smartプロファイルを試すことができるサンプル・アプリケーションの包括セットなどのソフトウェア開発キットが含まれます。この開発キットには、自動車関連の設計者がキーレス・エントリーの機能強化やインフォテイメント・システムのリモート・コントロールなどの開発段階に直ちに着手できるように、車載用途特有のサンプル・コードを多数揃えています。 CSR1010 autoは、車載用途に適した小型フォーム・ファクターの0.5mmピッチQFNパッケージで提供されます。サンプル、開発ボード、ソフトウェア開発キットは、すでに用意されています。CSR1010 autoのAEC-Q100認証手続が完了するのは2013年10月の予定です。 関連リソース: 製品の詳細な情報、スペック等につきましては、下記リンクよりご参照下さい。 CSR1010 auto:http://www.csr.com/products/csr1010-auto(英語) CSR µEnergy製品群:http://www.csr.com/products/csr-energy-product-family (英語) ### 注記 CSRは、CSRC9300をはじめとする車載製品ポートフォリオをTelematics Detroit 2013のCSRブース(#65)に展示し、3Dナビゲーションや無線オーディオ・ストリーミング/コントロールなどの最新アプリケーションを支えるSiRFatlasVI およびSiRFprimaII 情報プラットフォームの強化内容をご案内します。 今回CSRが出展する内容の詳細については、CSRのブログをご覧ください:http://www.csr.com/blog/ Bluetoothに関する定義 • Bluetooth 4.0 - Bluetooth Low Energyテクノロジーに対応した最新のBluetooth 規格 • シングルモードBluetooth 4.0 – Low Energyのみに対応し、クラシックBluetoothラジオに対応していないデバイス • デュアルモードBluetooth 4.0 – Low EnergyとクラシックBluetoothラジオの両方に対応しているデバイス • Bluetooth Smart – シングルモードBluetooth 4.0チップセットを搭載した最終製品のマーケティング呼称 • Bluetooth Smart Ready – デュアルモードBluetooth 4.0チップセットを搭載した最終製品のマーケティング呼称 CSRについて: CSRは、位置認識、メディアリッチ、クラウド・コネクティビティの分野に革新的なシリコンおよびソフトウェア・ソリューションを提供するグローバル企業です。当社のプラットフォームは車載ナビおよびインフォテインメント、デジタルカメラ、画像処理、家庭用インフォテインメント、ワイヤレスオーディオ市場向けに最適化されています。CSRは、さまざまな市場でオーディオビジュアル、コネクティビティおよびロケーション・テクノロジーなどの分野において、ますます多様化する課題に対応するソリューションを提供しています。当社のテクノロジー・ポートフォリオは以下の通りです。GPS/GNSSシステム、Bluetooth、Wi-Fi、FM、NFC、aptXおよびCVCオーディオ・コーデック、JPEG、MPEG、H.264画像処理、IPS印刷、マイクロコントローラ、DSPsおよびブロードバンド・レシーバー。CSRのテクノロジー・ソリューションおよびマーケット・プラットフォームによって、顧客企業は優れたユーザー体験を提供することが可能になります。自動車、コンピュータ、家庭用および携帯機器市場の主要企業に採用されています。さらに詳しい情報は当社Websiteをご覧ください。www.csr.com  *Bluetooth とそのロゴはBluetooth SIG, Inc. の登録商標であり、CSRにライセンスされています。 *Wi-Fi、Wi-Fi Alliance、 WMM、Wi-Fi Protected Access、WPA、 WPA2、Wi-Fi Protected Setup 及びWi-Fi Multimedia は Wi-Fi Allianceの登録商標です. * その他文中に記載されたすべてのブランド名とその商品名はそれぞれ帰属者の登録商標または商標です。 <お客様、ユーザー様お問い合わせ先> シーエスアール株式会社 深田 学  電話:03-6403-7100 / prjp@csr.com

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