「正しい避難判断」「安全に速やかな避難」を行うことを支援するオリジナル地図作りツール 「ゼンリン自主防災マップ」を販売開始!

株式会社ゼンリン


ゼンリンは、住民の方々が安心・安全に暮らせるよう地図情報で暮らしをサポートしてきました。
近年、台風や豪雨などによる水害が多発・甚大化しています。そんな有事が起こる前に地図で避難所や危険箇所をチェックし事前に備えることができるオリジナル地図作成ツールがあることをご存じですか?

2020年に10月2日(金)より公式ゼンリンオンラインストア「ZENRIN Store」で「ゼンリン自主防災マップ」の販売を開始しました。そんな「ゼンリン自主防災マップ」の使い方、実際に使用した人々の声、開発者の思いも含めお届けします。

1.「ゼンリン自主防災マップ」概要
この商品は、自主防災組織や自治会・町内会において、まち歩きで見つけた危険箇所を地図上に書き込むことで情報の確認・共有ができ、事前に作成したオリジナル地図を見て、避難する際に活用できます。避難する際は各世帯用地図だけでなく裏面には緊急連絡先、避難所、非常用持ち出し品を記入できます。自治会・町内会や家族で周辺環境のチェックや有事に備えるべき項目を一緒に整理することもできます。


■「ゼンリン自主防災マップ」でできること
・自治体配布のハザードマップだけでは把握しきれない地域の防災情報を把握できる。
・防災情報と安全に速やかに避難できる地図を作成しておくことにより災害発生時に必要な情報のチェックができる。
・1人1人が主体的に手書きの地図を作成することで、防災意識を持つきっかけ作りになり、日々の防災意識の向上になる。

■「ゼンリン自主防災マップ」の使い方




■主な中身(自主防災組織・世帯向けセット)
(1)作り方ガイド…自主防災マップを作成する為の詳細な説明書。
(2)各世帯用地図…各世帯で持ち帰り、表は避難時に使用する地図。裏面は避難に必要な防災情報が記載できます。
(3)まち歩き用地図…「まとめ用地図」を分割したものを組織内でコピーして利用できます。
(4)まとめ用地図…まち歩きした内容を書きこむ地図。
※その他自主防災組織向けや各世帯で利用できるセット内容もございます。





2.「ゼンリン自主防災マップ」 を自主防災組織の方々に実際に作成していただきました!
実際にゼンリン自主防災マップを栃木県鹿沼市加蘇コミュニティセンターの方々にまち歩きをしながら作っていただきました。

◆ゼンリン自主防災マップの作成経緯
栃木県鹿沼市加蘇地区は、昨年10月の台風19号の際に大きな被害を受けた地域の1つです。
この地域に流れる荒井川の増水や県道などに大きな影響が出た上に、避難所になっていたコミュニティセンターの裏山が崩れ、土砂がセンター内に流れ込み、その場所からさらに避難をしました。避難をしたときは夜だったため、暗くて避難するのも一苦労だったようです。この経験から、「“知っている地域だから危なくない”と先入観をもってしまうことが危険」と改めて思い、まち歩きをしながら危険箇所の確認や安全な避難ルートを確認して多くの人で共有することにより「いざというときに」安全に速やかな避難ができるよう備える必要があると判断し、ゼンリン自主防災マップを作成されました。



◆地図作成までの工夫について
事前に防災マップの作り方を参加者で予習し、昨年の台風19号時に氾濫した荒井川や土砂崩れが起きた地点など危険な場所を洗い出し、場所ごとに「安全」、「床下浸水」、「土砂流入」などの情報をメモしてからまち歩きにのぞみました。
以前の危険箇所のチェックはもちろんまち歩きをすることにより危険とは思っていなかった箇所が危険であったという発見もありました。
実際にできたゼンリン自主防災マップには工夫が施されており、地図を読むのが苦手な方や小さいお子様が1人で逃げる状況になっても地図を読めるように、危険箇所の実際の写真を撮影し、地図に貼りつけ、誰が見てもわかりやすいオリジナル防災地図を作成されました。



3.「ゼンリン自主防災マップ」企画担当者インタビュー
◆「ゼンリン自主防災マップ」開発のきっかけ、背景 

ゼンリン自主防災マップを開発するきっかけとなったのは、ゼンリンとして社会問題になっている災害について何かできないかと思い、企画をスタートさせたことがきっかけでした。
その活動の中で、様々な方へヒアリングを行い、防災の展示会などで自主防災組織の方より地図の要望を直接頂きました。「防災マップを作りたいがきれいに書き込める白地図がない」という声や「自治体のHPのハザードマップを見ても実際の場所のイメージがつかない…」など様々な意見をいただき、地域住民の方に対して直接的に防災・減災に貢献できる商品を作れないかと思い開発に至りました。


◆どういう風に活用してほしいか
できるだけ多くの方が話し合いながら避難所までのルートを事前に把握しゼンリン自主防災マップを作成し、準備をしておくことにより有事が起こった際、助かる命も増えると思っています。
この地図ツールをきっかけに各ご家庭やできるだけ多くの地域の方を巻き込んでぜひ話し合いながら自分自身が分かりやすいような「オリジナル地図」を作成していただきたいです。
 
また、新型コロナウイルスの感染対策として、分散避難が推奨されており、今までとは異なった避難方法の見直しが必要な状況です。ぜひ改めて、有事が起こる前に環境に応じた避難情報、避難方法を話し合って欲しいです。

◆今後の商品開発について、展望
弊社の企業理念である「知・時空間情報の創造により人々の生活に貢献します」という考えに基づき、独自に保有している地図情報で防災に関してゼンリンとしてできることを考え、市民の方に寄り添っていく為に、商品開発を今後も続けていきます。

【関連URL】
・ニュースリリース 地域住民の避難活動を支援する「ゼンリン自主防災マップ」 10月2日(金)よりゼンリンオンラインストアで販売開始!(2020年9月24日)
https://www.zenrin.co.jp/information/product/200924.html

・ゼンリン公式HP 商品サイト「ゼンリン自主防災マップ」
https://www.zenrin.co.jp/product/category/planningmap/autonomy-disastermap/index.html

・ゼンリン公式オンラインショップ ZENRIN Store「ゼンリン自主防災マップ」
https://store.zenrin.co.jp/ext/jisyubousaimap/index.html
 

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