【ホテル椿山荘東京】現代技術を活用した演出と、受け継がれてきた想いを掛け合わせた「庭園プロジェクト」を10月1日より始動
開業70周年の2022年に向けた3か年計画。
~目前で“見られる”“触れられる”雲海や、約10,000本の椿の植樹など6つのプロジェクトを開始 ~
ホテル椿山荘東京(東京都文京区・統括総支配人:山下 信典)は、開業70周年を迎える2022年に向けて、さながら森のような庭園において、現代技術を活用した演出と、受け継がれてきた想いとを掛け合わせた「庭園プロジェクト」を2020年10月1日(木)より始動します。
◇庭園プロジェクトを始動する背景
当ホテルは、南北朝時代(1336~1392年)より“つばきやま”と呼ばれた景勝地で、明治時代の元勲である山縣有朋公がこの地を惚れ込み、1878年(明治11年)に自身の庭園と邸宅を築いたのがはじまりです。大正時代には、関西財界で主導的地位を占めていた藤田平太郎男爵へ、そして現在は藤田観光へと受け継がれ、約140年以上もの間、自然を大切にする想いでこの地を守ってきました。
「いつの時代も、その時代が必要とするオアシスであり続けること」が、ホテル椿山荘東京の存在意義です。癒しと心に潤いをもたらすこの自然を、山縣公が感激した景色のまま現代の人々の心にも残したい、庭園を通して人々をほほえみの時間へと誘うオアシスであり続けたいという願いとともに、これからも変わらずに自然あふれる庭園として愛され受け継がれるように、本プロジェクトを開始します。
【参考】ホテル椿山荘東京のこれまでの庭園プロジェクトの歴史
※椿を自治体のシンボルツリーとしている17市町村より寄贈の27本を植樹
1.「東京雲海」 ~目前で“見られる”“触れられる”奇跡の絶景体験~
雲海は、山間部などでの放射冷却によって霧、層雲が広域に発生する自然現象の事で、大気層、気温や風などの気象条件や、春や秋の季節・時間的条件など、様々な条件が整ったタイミングでのみご覧いただけるものです。今回は、その奇跡的な現象を、東京にいながら体感いただけるように演出。10月1日(木)より一般公開いたします。
東京雲海は、高い日本の技術を使って作られたノズルを用いて、雲や霧と同じ10~20ミクロンの細かい水の粒を均一に発生させることで作られる、日本最大級の霧の庭園演出です。庭園内の幽翠池から雲錦池に至るあたり、赤い弁慶橋やほたる沢付近、そして料亭「錦水」をぐるりと囲う、あわせて庭園の3/4を覆うエリアに霧を噴霧。霧の粒が細かいので濡れる心配はありません。
霧に包まれた庭園を建物から見下ろすと、霧の間から見える緑の木々がまるで海に浮かぶ島々のように映え、幻想的な雲海の景色を望むことができます。また、庭園内に降り立つと、そこには手の届く距離に霧が広がり、時に目の前が真っ白になり全身が霧に包まれる、ワクワク感のある特別な庭園散策を楽しめます。
自然の雲海は、夜明け前から早朝に出現しますが、「東京雲海」は朝・昼・夜の一日に数回(数分程度)出現。天気や季節、湿度や風に影響され、出逢うタイミングによって異なった景色を生み出します。朝は霧の粒がキラキラと自然光を反射し、夜は月光を感じる幽玄さを味わうことができます。また、時折“黄金色”や“錦”に染め上げられ、異空間に誘われる演出もいたします。
東京雲海は、通年実施いたします。見られる時間はホームページにてご案内いたします。
※10月以降に提供予定の、東京雲海の宿泊プランやイベントの詳細は、以下をご参照ください。
https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/wp/wp-content/uploads/20200731.pdf
https://hotel-chinzanso-tokyo.jp/wp/wp-content/uploads/200826tokyounkai2.pdf
2.「千の光のライトアップ」 ~庭園の生命を感じる幻想的な夜の演出~
庭園に広がる自然を、夜でもそのままに美しく体感していただく事をコンセプトに、木々を一本一本丁寧に1000灯のLED投光器でライトアップすることで、都会のイルミネーションとは一線を画したやさしい光で、庭園の魅力を映し出します。
木々を照らす千の光は、常にゆらぎ、時に強く光り、時に弱く灯り、時に消えたりと、動きのある光の演出により、庭園全体に溢れる自然の持つ生命の力を表現いたします。
そのほか、三重塔や羅漢石などの史跡、園路やご神木、五丈滝など庭園に点在するスポットのライトアップも新たにし、夜しか体験ができない幻想的な庭園をお楽しみいただけます。
3.「椿山(つばきやま)」復活プロジェクト ~3年をかけて合計約10,000本の椿を植樹~
開業70周年に向けたメインプロジェクトです。現在、庭園内には100種約1,000本の椿がありますが、この広大な庭園内で点在しており、咲く時期もそれぞれであることから、南北朝時代から江戸時代、そして山縣有朋が見た「つばきやま」の感動には及んでいない状況です。
今年は、まずは1,000本の藪椿を植樹し、来年、再来年と合わせて合計約10,000本を植樹します。1~3月に深く濃い赤色に包まれる、椿が咲き誇るかつての景観の再現に挑戦いたします。
4.「聴蟲(むしきき)&時の鐘」 ~松尾芭蕉はじめ江戸っ子たちを癒していただろう音風景を今に再現~
「聴蟲(むしきき)」は、立体サラウンドシステムを用い、庭園内の幽翠池付近に松虫、鈴虫、轡虫(くつわむし)、蟋蟀(こおろぎ)、螽斯(きりぎりす)といった虫の音や鳥のさえずりを自然に近い形で耳にしていただく演出で、10月1日(木)より開始いたします。今は聞こえづらくなってしまった虫の声を懐かしく感じていただけるようになります。そして「時の鐘」は、江戸時代、1670年代に、ほど近くの目白不動尊の境内にあった近隣の住民に時間を告げていた鐘のことで、このたび「東京雲海」の発生に合わせて鳴り響きます。
「時の鐘」が鳴っていたちょうどその頃は、松尾芭蕉が当地の隣に居を構えていた時期でもあり、虫の音や鳥のさえずりもその頃は当たり前に聞こえていたことと思います。どちらも、とても自然な形でさりげなく耳に入る演出で、松尾芭蕉はじめ江戸っ子たちを癒していただろう美しい音風景を今に再現し、現代の庭園散策にも心落ち着くひとときをさりげなく演出します。
5.「祈り星」 ~皆さまの祈りが届きますように~
1日2回、19時30分と21時30分に、約30秒かけて庭園を横切る光の流れ星の演出。10月1日(木)より開始いたします。
「祈り星」は、現在の当ホテルの想いを込めた演出です。1952年の開業以来、ご婚礼をはじめとするやさまざまな“祝い”や“集い”で多くのお客様にご来館いただき、皆々様の笑顔があふれることで、70年近く歩んでくることができました。
2020年は、新型コロナウィルスの感染拡大により、我々の生活は大きく様変わりいたしましたが、次の70年も、永きに渡りお客様の幸せが続いて欲しい、その想いも込めて、お客様ご自身や大切な人のために、流れ星に祈りを込めるひとときをお贈りいたします。
6.「オーディオガイド」
これまで、ご宿泊のお客様を対象に、コンシェルジュによるガーデンツアーを実施してまいりました。より多くの方に、庭園の歴史、山縣有朋や小川栄一の想い、藤田平太郎が配置した国の重要文化財である三重塔やその他の史跡について知り、感じていただくために、10月1日(木)より、オーディオガイドの提供を開始します。
ご自身の携帯電話で、ブラウザまたはアプリで、そのスポットに行って解説を聴いていただくことができます。日本語のほか、英語や中国語に対応いたします。
■ホテル椿山荘東京とは
ホテル椿山荘東京は、都心にありながら、森のような庭園の中に建つホテルです。「世界をもてなす、日本がある。」をコンセプトに、美しい自然の中で、日本のもてなしの心と、世界基準のサービススタンダードをご体感いただける空間や時間をご提供しています。
267室の客室では、第二の我が家のようにお寛ぎいただけるよう充実した機能やアメニティを備えるだけでなく、都心のパノラマ、またはガーデンビューをご堪能いただけます。そのほか、庭園内や館内の9つのレストラン、自然光を感じられる直営のスパ・トリートメント施設、最大2,000名様までご利用いただける大会場を含む38の宴会場、チャペル・神殿、理・美容室、フォトスタジオなどを完備しています。
散策できる広大な庭園には、国の有形文化財の三重塔や茶室、史跡があり、また春の桜、きらめく新緑、初夏の蛍、夏の涼やかな滝のしぶき、紅葉、雪景色の中の椿と、四季の風情が東京にいることを忘れさせる特別なひとときをお過ごしいただけます。
ホテル椿山荘東京は、「フォーブス・トラベルガイド」が発表した格付けの「ホテル部門」・「スパ部門」では、おかげさまで名だたるホテルが並ぶ4つ星を獲得できました。また、特に最高級の施設とサービスにより、記憶に残る体験を提供するホテルとして認められ「プリファードホテルズ & リゾーツ」の「L.V.X. Collection」に加盟いたしております。
<本件に関するお問い合わせ先>
藤田観光株式会社 ホテル椿山荘東京 マーケティング課
担当:小田、園部
TEL. 03-3943-5506(直通)FAX. 03-3943-1172 Email: pressroom@hotel-chinzanso.com
ホテル椿山荘東京PR事務局
担当:馬場、児玉、重田(おもだ)
TEL:03-6863-3377 Email: hotel-chinzanso-tokyo@scramble.jp
※ホテル名を記載いただく際は、正式名称の「ホテル椿山荘東京」でお願いいたします。