自動運転システムの研究開発を行う先進モビリティ株式会社へ出資。自動運転車両の社会実装を進め、社会課題解決と快適な街づくりを目指す
自動運転バス営業運行実証実験 使用車両
■自動運転の実証から実装に向けたビジネスモデルの構築に向けて
先進モビリティは、自動運転の第一人者である東京大学次世代モビリティ研究センター教授・東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構長の須田義大教授らによって2014年6月に設立された東大発ベンチャーです。大型車両の自動運転の鍵となる位置推定技術(GPS、磁気マーカー)や障害物認知技術(LiDAR※1、カメラ画像)といった高い技術を保有しており、時速40kmで走行可能な自動運転バスの提供を可能にしています。
2019年11月からは、三井不動産と先進モビリティは、柏の葉キャンパスエリアにおいて自動運転バスの営業運行実証実験を開始しています。今回の出資により、先進モビリティは自動運転技術の実装に向けて新たなビジネスモデル構築を目指していきます。さらに三井不動産がスマートシティ構想として世界の課題解決型街づくりのモデル構築をめざす柏の葉キャンパスエリアでの、循環型自動運転バスの導入と増便による街の利便性の向上を進めていきます。
※1 LiDAR: LIght Detection And Ranging の略で、航空機に搭載し、レーザーを連続的に発射し、その反射点の三次元位置を高密度にしかも安価に測定するシステム
■柏の葉における営業運行実証実験(東京大学シャトルバス)
三井不動産は、柏ITS推進協議会の一員として、柏の葉キャンパスエリアの一部区間において、自動運転バスによる営業運行実証実験を2019年11月から 2020年3月までの5ヵ月間実施しています。本実証実験では、先進モビリティが開発した自動運転システムを搭載したバス車両を使用しております。実験の結果から、自動運転レベル4以上を見据えた走行性・安全性を評価し、検証結果を踏まえた新たな自動運転バス車両の開発も想定しており、本実証実験終了後も新車両を導入して継続的に実証実験の運行を行うことを想定しています。
参考リリース:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2019/1024/
■街づくりにおけるMaaS実用化に向けた三井不動産の取り組みについて
三井不動産は長期経営方針「VISION 2025」の中で、「テクノロジーを活用し、不動産業そのものをイノベーション」することを全社の重要施策として位置付けています。特に、街に住む・働く人の生活を快適にするために交通手段のシームレス化を進めるMaaS(Mobility as a Service)に着目し、街づくりへの活用を目指しています。2019年4月には世界初の本格的なMaaSプラットフォーム「Whim(ウィム)」を展開するMaaS Global社と協業の契約締結を行い、2020年には柏の葉で実証実験の開始を予定しています。
参考リリース:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2019/0424/
■先進モビリティ株式会社 [WEB]https://www.as-mobi.com/
先進モビリティ株式会社は、東京大学次世代モビリティ研究センター教授・東京大学モビリティ・イノベーション連携研究機構長である須田義大教授らによる、自動運転や隊列走行などの研究・開発成果を社会に還元するため、2014年6月に設立された東大発ベンチャーです。自動運転・隊列走行研究開発プロジェクトの受託や、コアとなる技術の開発など、各種車両に搭載可能な中核的要素技術として提供しています。技術的な優位性を保有しており、政府系等の自動運転に関わる大型の実証実験プロジェクトの多くを受託しています。
■三井不動産株式会社 [WEB]柏の葉スマートシティ https://www.kashiwanoha-smartcity.com/
三井不動産は、千葉県柏市のつくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅周辺エリアにおいて、2005年から「柏の葉スマートシティ」として、まちづくり事業を進めています。世界の課題を解決するまちづくりモデルを創出することを目指し、「環境共生」「健康長寿」「新産業創造」の3つのテーマのもと、公・民・学の連携による様々な取り組みが行われています。「新産業創造」においては、まち全体で多世代・多分野・多国籍の人々やさまざまなステージの企業がつながることによってイノベーションを起こし、新産業を創造する都市の実現を目指しています。
*本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における4つの目標に貢献しています。
目標8 働きがいも経済成長も
目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
目標11 住み続けられるまちづくりを
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう