日本TI、オペアンプの選択方法に関する最新技術記事を公開
性能から得る設計の汎用性
図1の表に示すのは『TLV90xx』ファミリの概略で、共通点は上部に記載しています。3つのサブファミリは、電源電圧、入力電圧範囲と出力電圧範囲、オフセット電圧が同じなので、入れ換えて使うことが可能です。さらに、抵抗性出力インピーダンスが同じように低いので、安定性の問題も極力抑えられます。
しかし、各サブファミリには、それぞれ性能上の長所があります。例えば、モーター電流センシング向けのGNDまでの出力スイング回路を搭載した、単一電源、ローサイド、単方向の電流センシング・ソリューションに、初めは『TLV9002』を使用していたとします。その後に、モーターの大きな過渡電流を扱うために、より高ゲインでより高速なスルー・レートが必要だと判明した場合は、大幅な設計変更をせずにピン互換性がある高帯域の『TLV9052』に取り換えることができます。このように取り換えができるのは、各サブファミリに同じ16種類のパッケージの用意があり、3つのチャネル構成をすべてカバーしているからです。
自由度の高いパッケージ・オプション
図2は、各パッケージ・オプションの詳細です。Industry Standard(業界標準)の列は、そのパッケージが他のサプライヤからセカンド・ソーシング品で供給されるかどうかを示します。Shutdown(シャットダウン)の列は、総消費電力の削減に役立つシャットダウン機能があるパッケージを示します。
小型パッケージ・オプションの大多数はQFN(Quad Flatpack No-Lead)パッケージですが、これ以外のパッケージに注目したいと思います。デュアル・チャネル、SOT(Small Outline Transistor)-23薄型パッケージは、シングルチャネルSOT-23パッケージのボディを使用していますが、従来の5ピンや6ピンではなく8ピンです。そのため、SOIC(Small Outline Integrated Circuit)、TSSOP(Thin Shrink SOP)、あるいはVSSOP(Very Thin Shrink SOP)などの大型のリード付きパッケージの代替品として非常に優れています。デュアル・レイアウト技術を利用して、8ピンSOT-23と従来のリード付きパッケージのマルチ・ソーシングに対応するようにもできます。Analog Design Journalの「小型パッケージ・アンプでのセカンド・ソーシングのオプション」(英語)の記事で詳細に説明しています。とはいえ、PCB面積を最小限に抑えたい場合は、QFNの利用を再検討することをお勧めします。
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URL:https://e2e.ti.com/blogs_/japan/b/analog/archive/2019/11/13/670866?HQS=asc-amps-gpamps-worldsmallest-pr-lp-digitalpr-jp
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