グローバル社会における''これからの学び''とは? 佼成学園女子中高が上智大学学長を招き、講演会「地球に生きる・時代を生きる」を開催 -- 講演後には学長と生徒らの懇談会も

大学プレスセンター

大学通信から中学・高校のニュースリリースをお送りします。 佼成学園女子中学校・高等学校(東京都世田谷区、校長:宍戸崇哲)は11月8日(金)13時より、全校生徒および保護者の希望者を対象に講演会を開催。上智大学の曄道佳明学長が登壇し、スライドを交えながら1時間半にわたって「地球に生きる・時代を生きる」をテーマに講演が行われた。また、その後に設けられたワークショップでは、SGコースに所属する生徒らが曄道学長に質問や意見を投げかけるなど、グローバル時代における大学の学びに触れる貴重な時間を過ごした。  「国際社会の平和に貢献できる人材の育成」を建学の精神に掲げる佼成学園女子中学校・高等学校では、国際社会を生き抜くグローバル・リーダーを育成するため英語を基軸教科に据え、習熟度別授業やチームティーチング、ICT教育、充実した学内講習や家庭学習の徹底など、「21世紀型教育」の取り組みを推進している。  こうした中、2014年には文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に指定された(課題テーマ:「フィールドワークを通じた多民族社会における平和的発展の研究」)。これを契機として、同校では「探究学習」などの高大連携授業を、スーパーグローバルユニバーシティ(SGU)である上智大学(東京都千代田区、学長:曄道佳明)と行うとともに、高校と大学との「新しい形の教育連携」を目指して、同大と話し合いを重ねてきた。  11月8日に同校講堂において開催された講演会「地球に生きる・時代を生きる」は、こうした教育連携の一つの形として、学長自ら登壇していただく運びとなったもの。当日は全校生徒616人および参加希望の保護者、来賓が講堂を埋め尽くした。  講演では「グローバル(地球)市民とは何か」という大きなテーマのもと、生徒たちが暮らす日本の生活と比較しながら、貧困や難民、飢餓など地球上の諸問題についてスライドを交えながら考察。それらの問題は「直ちに解決しなければならない」とした上で、「それは自分たち(先進国)の幸せを押し付けることではない」とも指摘し、「どうすれば人間の尊厳が実現できるかを考えるべき」と生徒たちに語りかけた。  また、上智大学では世界中の人々と議論し、合意形成を図ることのできる力を養うため、学生が世界のリーダーと対話する機会を設けている。講演では、グテーレス国連事務総長を囲んでの一コマや、教育連携協定を結ぶアフリカ開発銀行(本部:コートジボワール)訪問などの様子も紹介。大学でのグローバルな学びに触れる機会ともなった。  なお、講演後には、スーパーグローバルコースに所属する中高の生徒14人と学長が懇談会を実施。生徒らの質問に対し、曄道学長が「どんな情報にも必ず主観が入っている。皆さんは気持ちをニュートラルにして、情報をどう受け止め、解釈するかを考えるべき」など、およそ1時間にわたって、''白熱教室''をほうふつとさせる、知的刺激に満ちた時間が繰り広げられた。  上智大学はキリスト教ヒューマニズムの精神を根幹とするカトリック大学であり、佼成学園女子は仏教精神を基盤とする中高だが、そうした宗教の垣根を越えた連携も象徴的と言える。両校は今後も、21世紀型教育のあり方を連携しながら進めていく予定である。 【生徒たちの感想文から(抜粋)】 「私はSGコースに所属しているため、地球共生など社会問題に触れることが多く、身近に感じていました。しかし、これからの学びという大学の意義についてお話しされていたことが深く印象に残りました。一般的に教育の最高学府とされる大学が、学びの基盤になると気づけたからです。ゴールを決めることなく、変化を続け学びを深めることが大切だと実感しました。そのために目の前の情報のみならず、経験や体験を増やそうと思いました。機会があれば、もっとベナンでの体験談など、アフリカでの学びを聞いてみたいです。」(高校3年) 「私は''遊び''について比較した、日本のディズニーランドの写真と、がれきの山の中で縄跳びをしている紛争地域の少女の写真に衝撃を受けました。国によって物事に対する価値観が様々であるからこそ、多様な社会が実現できる、そう改めて学べました。今後は写真の少女のような、日本とはまるで状況の違う人々に目を向け、それこそ『視野は広く、視点は多く』を意識していきたいです。さらに、曄道先生が質問に答えてくださったように、『対立を避けたい』という思いを個人の間で広げていけるよう、大学生活を通して、留学生やバックグラウンドの異なる学生と意見交換をしていきたいと思います。」(高校3年) 【佼成学園女子中学高等学校 宍戸崇哲校長 開会の挨拶】  本校主催の講演会にお集まりいただき、まことにありがとうございます。  本日の講演では、上智大学学長の曄道佳明先生にご登壇をいただきます。これは、「21世紀型教育」を強力に推進する本校にとってまことに栄誉なことであると同時に、新しい日本の教育の姿を現す象徴的なことであると考えます。  キリスト教、仏教という宗教の枠を超えて、志の高い日本の子どもたちの成長をともに支える、そして、新しく意義深い本当の意味での高大連携を行う「始まりの時」であると言えると思います。  1994年11月、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世聖下と本学園創立者・庭野日敬先生が世界平和実現のために手を組まれたことが、四半世紀の時を経て、教育現場でその実践の一つとして現実となることに、私は深い感銘を受ける次第です。  曄道先生は、スーパーグローバル大学(SGU)の学長として、本校がスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定された時から意義深いご助言やご指導をいただきました。先生ご自身は、教育者であるだけでなく、国連や、特にアフリカでの活動などを通して、文字通り国際社会でご活躍される、この日本を代表するグローバル・リーダーの一人でいらっしゃいます。  本日のこの講演が、上智大学と佼成学園女子の新たな深い連携協力の始まりとなることを、皆さまにお知らせできることを大変嬉しく思います。 (関連リリース) 佼成学園女子中学校・高等学校が上智大学学長を招請し、11月8日に講演会「地球に生きる・時代を生きる」を開催(2019.10.23) https://www.u-presscenter.jp/2019/10/post-42477.html ▼本件に関する問い合わせ先  佼成学園女子中学高等学校  入試広報室  〒157-0064 東京都世田谷区給田2-1-1  TEL: 03-3300-2351  FAX: 03-3309-0617  http://www.girls.kosei.ac.jp/ 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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