人生100年時代を『ヘルステック』で乗り切る

三井住友DSアセットマネジメント株式会社



三井住友DSアセットマネジメント株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:松下隆史)は、経済イベントや市場動向に関するマーケットレポートを日々発行しております。このたび、マーケットレポート「人生100年時代を『ヘルステック』で乗り切る」を2019年8月26日に発行いたしましたので、お知らせいたします。
 
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人工知能(AI)の発展で、近年「○○テック」という言葉をよく見かけます。『ヘルステック』はヘルス(健康)とテクノロジー(技術)を組み合わせた造語で、AIやIoT(モノのインターネット)、モバイル(スマートフォンやタブレット)などのテクノロジーを活用した新しい医療やヘルスケアのサービス・創造を指します。AIによる画像診断システムや手術用ロボットなどが思い浮かびますが、予防医療の分野でも大きな変革をもたらしています。
 
【ポイント1】 『ヘルステック』と「高齢化社会」
医療・介護サービスの人手不足や加齢による疾患の予防などに対応
■高齢化社会では、医療・介護サービスの人手不足や加齢による疾患の予防などへの対応が急がれており、日本でも既にAIやIoTを活用した新しい医療が始まっています。政府も「AIホスピタル計画」を進めており、昨年10月には参画する医療機関や企業が発表されるなど、『ヘルステック』を利用した様々なプロジェクトの発表や実証実験が行われています。
■そのような中、予防医療分野での『ヘルステック』の活用が注目されます。特に日本のように顕著に高齢化が進んでいる社会では、アルツハイマー型認知症やがんなどの加齢による疾患を防ぐことや、緊急を要する脳梗塞や急性腎障害などの危険な兆候をいち早く検知する、といった役割が期待されます。
 
【ポイント2】「病気を治す」から「病気にならない」へ
事後的でなく、能動的な医療をめざす
■身近なものでは、高齢者の健康状態のデータや位置情報をAIで管理・分析するウエアラブル(腕時計のように身に着けるコンピューター)が注目されます。日々の生活データから異常を予測・検知し、転倒や急な病気だけでなく、うつ病などの早期発見が可能になるとみられています。
■今夏、米大手通信企業がスマートフォンやウエアラブルによる行動データから、認知症の早期発見の研究を行っていると報じられました。認知症は軽度の段階で治療すれば回復率が高いと言われています。認知症検査をためらううちに発症してしまうことも多いとみられ、手軽で使いやすいサービスがあれば需要は高いと思われます。
 
【今後の展開】健康寿命を延ばす『ヘルステック』企業の活躍に期待
■日本人の平均寿命も80歳を超え、「人生100年時代」がより現実的になってきました。それと同時に人々の意識もこれまでの「長生きしたい」から、元気に長生きしたい=「健康寿命を延ばしたい」にレベルアップしています。加齢による様々な健康障害やケガ、認知症などにかかるリスクを予防する、新たなサービスや製品を生み出す『ヘルステック』の進展が期待され、それに伴って関連企業が大きく成長することが見込まれます。
 
 
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