三井デザインテック「Design Trend Report 2019」を発表

三井デザインテック株式会社

― ミラノサローネから読み解く2019年のトレンド
― “Retro Essence & Native Resort” ~ 懐古的なモダンスタイルとプリミティブな自然要素の融合 ~

 三井デザインテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:渋谷忠彦)は、本年4月9日から14日に開催されたミラノサローネ国際家具見本市の分析と家具や空間デザインの最新トレンドをまとめた「Design Trend Report 2019」を発表しました。

 三井デザインテックは10年以上ミラノサローネを定点観測しており、デザイントレンドレポートとして毎年発表しています。2019年は7月11日を皮切りに、業界関係者向けにデザインマネジメント部長 兼 デザインラボラトリー所長の見月伸一によるデザイントレンドレポートセミナーを開始し、ミラノサローネの調査分析と社会トレンドやライフスタイル・消費者心理を掛け合わせた独自の分析による、2019年インテリアデザイントレンドについて発表しました。


<Design Trend Report 2019>
2019年の新しいライフスタイルの潮流とデザインへの影響
  • ライフスタイルが多様化し、パーソナル化の流れを受けたデザインアプローチが新たに求められるようになっている。
  • デザインとテクノロジーの融合による表現が進んでいく一方で、どこか懐かしさやレトロ感を含む表現であったり、ネイティブ感や素材本来の質感などを重視する傾向が高まっている。

【2019年最新デザイントレンド分析】                       
<Color Trend>
 今年は彩度の高い寒色系のネイビーをベースカラーに、アクセントとして赤、イエロー、オレンジなどの暖色系を用いるメリハリの利いたカラー表現が見られ、レトロな空間を演出しています。また、テラコッタやグリーンなどのアースカラーも継続し、特にナチュラルなグリーンは、今年のトレンドであるネイティブリゾートの影響から、ハーブグリーンのカラーがより注目されています。


Paola Lenti

<Material Trend>
 今年の傾向としては最新技術による素材アプローチが注目される反面、生っぽさの残る素材感やクラフト感のあるプリミティブな素材が改めて注目されてきています。また、懐古的なモノへの注目も高まってきている中で、ウッド素材の色味もこれまでの流行であったグレイッシュなカラーだけでなく赤みがかった色味が登場してきています。


CECCOTTICOLLEZION

<Form Trend>
 ライフスタイルの変化に伴って、パーソナライズをしやすい、多機能で多用途なアイテムが主流になってきています。また、パーソナルスペースを確保することが重要とされる時代の流れからマルチパーパスなハイバック形状がソファやベッドアイテムで増加しています。また、あえて緩い形状、肩肘を張らない緩やかな丸みを帯びた形状も注目されています。


Molteni&C

<Style Topics>
 今年は全体的にダイナミックな植物と融合したリゾート感のあるスタイリングが増加傾向にあります。トピックスとしては70年代をイメージする色や素材でソファなどをラウンド状に配置した「アイランド・リビング・スタイル」が多く見られる年でした。また、レトロモダンな幾何学パターンとカラーリングで構成された「グラフィカルなレトロ空間」も注目されています。


Casamilano

【トレンド分析から見える新しいデザインの潮流】
 近年はデザインとテクノロジーの融合の流れが益々強まり、テクノロジーで創り出されるデジタルな世界は五感が拡張するようなリアルな表現も増加しています。
  こうしたテクノロジーとの融合によって新しい表現や利便性の向上が進む一方で、今年のミラノサローネでは、その流れとは真逆のアナログな志向が高まっています。「ネイティブなリゾート感」を演出するような自然要素がインテリアのデザイン要素として浸透してきていたり、「懐かしさを感じさせるレトロ表現」として50年代や70年代、80年代を感じさせる、レトロモダンの世界感を演出するような表現が増加傾向にあります。

グラフィカルなレトロ空間(Cassina)


リゾート感のあるスタイル(Baxter)

これらを踏まえた2019年のインテリアトレンドにおけるキーワードは、

“Retro Essence & Native Resort”
~ 懐古的なモダンスタイルとプリミティブな自然要素の融合


です。テクノロジーの発展が進む今だからこそデザインの世界においては懐古的であったり自然由来の表現が必要とされているのではないかと考えます。
三井デザインテック株式会社はデザイン業界のリーディングカンパニーとして、今後もデザイントレンドリサーチなど幅広く活動してまいりますので、どうぞご注目ください。


◆「ミラノサローネ」とは
 毎年4月、イタリア・ミラノを舞台に開催される国際的な家具の見本市。通称をミラノサローネといい、1961年にはじまったイベントは今年で58回目を迎えました。ミラノ市郊外のフィエラと呼ばれる巨大な会場での家具見本市と、市内の各ブランドのショップなどを会場にしたフォーリサローネと呼ばれるイベントがあります。

◆三井デザインテック株式会社とは
 三井デザインテックは、主に住宅・オフィスをはじめとして、ホテル・医療・福祉・学校・賃貸マンションなど、あらゆる生活・事業に必要な施設のインフィル(内外装・設備・間取り)の創造を手がけ、お客様に「心地よい、満足できる空間」をご提供しています。
最新情報はオフィシャルサイトをご覧ください。http://www.mitsui-designtec.co.jp/


■見月 伸一 プロフィール

 三井デザインテック株式会社
デザインマネジメント部長 兼 デザインラボラトリー所長
インテリアに関わるデザインディレクション、コンセプトワークを中心に活躍する。空間を取り巻く様々なジャンルを幅広く手掛ける一方で、ミラノサローネ等の海外のデザインイベントにも精力的に足を運ぶ。2016年3月より毎年マレーシア国際家具見本市(MIFF)にてデザインコンペ審査員も務めており、同年11月にロンドンで開催されたホテルデザインイベント「Sleep」では、未来のホテルを提案する国際コンペティションにてアジアの企業として初めて審査員特別賞を受賞している。

 

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