ピーバンドットコムとSwissmic SA 基板調達に掛かるお客様への飛躍的なサービス向上に向けて 業務提携を結び、AIを駆使したシステムの開発で合意
プレスリリース
株式会社ピーバンドットコム
基板調達に掛かるお客様への飛躍的なサービス向上に向けて
業務提携を結び、AIを駆使したシステムの開発で合意
株式会社ピーバンドットコム(本社:東京都千代田区 代表取締役:田坂正樹)は、かねてより中国のプリント基板産業の成長ぶりに注目して、製造工場や関連のITシステム企業と情報交換してまいりました。この度、中国・深圳市に拠点を置く、ハードウェア製造のシステム開発企業であるSwissmic SA(代表:翟宇佳(Yujia Zhai))と業務提携を結び、AIを駆使して大幅な業務効率化を実現させる顧客向けシステムの開発で合意しました。システムは今後完成次第、P板.comサイトに順次投入してまいります。尚、当社は今回の業務提携を通じて、Swissmic SAに資本参画いたします。
当社は今回の提携を通じて、プリント基板のソフトウェア・プログラミングに卓越した専門性と能力を持つSwissmic SA社に、当社が創業時より培ったプリント基板のWEB上の処理ノウハウを提供し、従来にはない革新的システムの開発を行います。また、当社では、この度のシステム開発により、お客様へのサービスを飛躍的に向上させることに加えて、業務の効率化を進めて参ります。
1. 開発するシステムの概要
当社は、WEBサイト上でプリント基板の仕様を入力すれば、価格・納期が瞬時に確認出来る「1-Click見積」を業界に先駆けて2003年にスタートしました。基板メーカーの営業担当者とのやりとりが不要で、明朗な価格と納期でサービスを提供し、開発者の基板調達における課題解決を図り、幅広い支持をいただいてまいりました。
この度のシステム開発は、AIを駆使することでその利便性をさらに飛躍的に向上させるものです。お客様は、製造データをWEBサイト上でアップロードするだけで「1-Click見積」が利用でき、煩雑な仕様の入力が不要です。大幅な時間短縮と負担軽減につながる今までにない画期的なシステムです。さらに、プリント基板に搭載する電子部品の調達サービスも「1-Click見積」に対応するようになり、電子部品リストをアップロードするだけで瞬時に見積確認が可能となります。従来、2〜3営業日を要していた調達部品の調査が不要になり瞬時に見積回答できるようになります。
本提携によるシステム開発により、3ステップでP板.comサービスを改善してまいります。
(1) AIによる部品調達回答の自動化で、部品調達サービスが「1-Click見積」に対応
(システム稼働は2019年半ばを予定)
現状の部品調達サービスは、お客様からのご依頼内容に基づき当社スタッフが調達の可否を調査しているため、2〜3営業日ほど回答に時間を要しています。AIを駆使した新システムでは、複数の部品商社とシステム連携して、当社WEBサイト上で調達可否と価格を瞬時に表示できます。
また、現在は、当社の用意する部品リストのフォーマットへ入力が必要ですが、新システムでは、基板設計CADから出力可能な設計データ(BOMファイル)をアップロードするだけで、全ての部品を判別してそのまま部品調達の依頼を完了できます。
(2) 基板製造データのAI自動解析で、データをアップロードするだけで「1-Click見積」が可能
当社の「1-Click見積」で価格・納期を確認するためには、製造したい基板の仕様を入力いただく必要があります。新システムでは、当社WEBサイト上で基板製造用データをアップロードするだけで、データをAIで自動解析し基板の仕様情報を読込み、お見積りの算出が可能となります。基板製造サービスだけでなく、部品実装サービスまで同時に確認が可能で、例えば、基板の仕様に知見のない購買部の方でも簡単にお見積りの確認ができるようになります。
(3) 基板製造データのAI自動チェック機能
(システム稼働は2020年後半を予定)
現状は、お客様からご注文いただいた基板製造用データは、当社専門スタッフが製造工程で不都合ないかチェックして、問題点があればお客様へ修正のご連絡をしています。
新システムの開発により、基板製造用データ確認は、AIを活用した自動チェックシステムとなり、当社におけるチェック精度の向上、お客様へのチェック結果回答の大幅な時間短縮を見込みます。
2. 提携企業
(概要)
■会社名:Swissmic SA
■代表者:翟宇佳(Yujia Zhai)
■所在地:スイス ローザンヌ(本社)
■H P :https://www.swie.io/portal/about.html
Swissmic SAは、2014年に創業したスタートアップ企業で、中国では北京にシステム開発拠点と深圳に生産拠点を持ちます。中国ではプリント基板の製造・実装の需要が年々高まっていますが、同社は製造工程の合理化に大きな需要があることに着目し、AIを活用したプリント基板の製造工程や部品実装工程を効率化するシステムを主力事業としています。
インダストリー4.0では、生産工程のデジタル化・自動化・バーチャル化のレベルを現在よりも大幅に高めることにより、コストの極小化を目指しますが、Swissmic SAは、製造・実装の発注者側、生産を請け負う受注者側、双方が利用できるプラットフォームの開発を目指してきました。同社は創業以来、技術系人員を強化してシステム構築を進めて参りましたが、2019年にはいよいよリリース時期となり、開発体力も一段と強化される見込みです。
3.当社事業への貢献について
この度の開発では、見積もりが短期間で容易になり、また設計上の問題点がすぐわかるなど、P板.comサービスの利便性が飛躍的に高まることを目指しております。
当社は、ワンストップソリューションのサービスをお客様にご提案して、成長して参りました。新システムの開発によるサービスが普及することで、大手・中堅企業から中小企業・個人まで幅広くご利用いただけることを期待しております。また当社では、従来、人手を要していた業務の簡素化を見込み、労務関連費用の抑制も実現して参ります。
4.今後の展望
当面予定するシステムの開発のみならず、両社の培ってきたプリント基板事業のノウハウをさらに融合発展させ、業務提携による革新的なシステムの構築をさらに目指してまいります。
■お問い合わせ先: 株式会社ピーバンドットコム IR担当 上田、小口(オグチ)
電話番号:03-3265-0343 E-mail:ir@p-ban.com