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大学通信から中学・高校のニュースリリースをお送りします。
明星高等学校(東京都府中市)の生徒はこのたび、全世界共通のITスキル指標とされている「CompTIA認定資格」の一つである「CompTIA IT Fundamentals(コンプティア アイティーファンダメンタルズ。以下「ITF」)」にチャレンジし、見事高校1年生で合格した。高大連携での情報教育への取り組みにおける高校生での合格は東京都では初めて。文部科学省により情報の科学的な理解に裏打ちされた情報活用能力を身につけることの重要性が打ち出されるなか、その能力を評価する「ITF」は日本をはじめ、175の国・地域における企業や教育機関で配信されている。「CompTIA認定資格」の取得者は200万人以上にのぼる(2016年1月現在)。受験にあたっては、高大連携の取り組みの一環として、同一法人の明星大学情報学部が主催する講座を受講し、ITの基礎知識を培った。
明星高等学校の生徒が「ITF」にチャレンジするきっかけとなったのは、総合学習の時間を利用して高大連携プログラムの一環として開かれた授業。「実は知らない『情報』の世界」と題して、明星大学情報学部の長教授・丸山准教授およびCompTIA日本支局のコンサルタントが特別出張講義を行った。そこで興味を持った生徒2名が、同大学で2017年8月29日(火)から9月2日(土)までの5日間にわたり実施された、集中講座・学内試験を受講する運びとなった。
「ITF」は、コンピュータシステムやネットワークなど、ITスキルの基礎を養う標準的な問題で構成されており、明星大学情報学部では次のステップである「ITパスポート」や「CompTIA A+(エープラス)」、「基本情報技術者試験」などに向けた自主的な学修への足掛かりとして取得を奨励している。同学部でこの資格取得に向けた講座を開設してから、今年で7年目となり、高大連携プログラムとして、高校生の受講を受け入れたのは今年が初めて。今回最終的に試験を受験したのは1名のみだったが、高校生での受講率はまだ低く、明星高等学校の2名のチャレンジは同大学内でも高く評価されている。
前半3日間の集中講座では、繰り返し何度もPCで模擬試験を解くなど地道な努力を重ねた。わからない箇所はその場で質問できる、充実した個別指導態勢のもと、受験可能な水準まで到達。大学生とは別日程で、高校1年生の中村悠人くんは、後日別会場で行われた同資格試験を受験し、見事合格を果たした。
受講した2人はともに高校1年生で、今後の活躍が期待される。
今回、「ITF」の指導にあたった教授によると、
「コンピュータというのは、詳細の専門知識は必須ではないが、大枠のしくみを理解して使うということが大切。今後、初等中等教育でも『プログラミング教育』が重視されていく時代であるが、その先取りとして、一人でも多くの高校生にこの資格を知ってほしい」とのこと。高校生の生徒2名は、「最初の講義の段階で、高校の授業とは全く違って長い講義が新鮮だったし、高校の情報の授業で習う内容と全く違っていたのが興味深かった」「高1から資格取得なんて、と思われるかもしれないが、逆に早い段階から資格にチャレンジしたほうが、その後の進路選択にも役立つ気がする」と、積極的な感想を述べた。
明星中学校・高等学校では、引き続き、早い段階から高大連携の取り組みに参加させることで、生徒の興味の幅を広げていきたいと考えている。
(参考)
・明星大学のニュースリリース
https://www.meisei-u.ac.jp/2017/2017090501.html
・「CompTIA(コンプティア)」HP
http://www.comptia.jp/index.html
▼本件に関するお問い合わせ先
明星学苑
教育支援室 広報担当: 新村
TEL: 042-368-5149
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/