アウディ、Audi A2 e-tronの生産を開始:スピード、効率性、そして競争力の向上

Audi Japan

*本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。 
*本資料に記載の装備、諸元データは、いずれもドイツで販売予定のもので、日本仕様とは異なります。

(ドイツ本国発表資料)2026年9月10日、インゴルシュタット:アウディはインゴルシュタットにおいて、Audi A2 e-tronの生産を開始しました。新型の電気自動車の最初の車両が生産ラインから送り出される様子は、バイエルン州首相 マルクス ゼーダー(Markus Söder)氏にも見届けられました。アウディはAudi A2 e-tronの生産を通じて、自らの効率性を高める取り組みを進めています。開発期間を21カ月短縮し、仕様のバリエーションと複雑性を大幅に削減して、自動化レベルを高めました。既存の設備・生産施設は引き続き活用しています。

キーファクト
  • アウディはインゴルシュタット拠点で、完全電動のAudi A2 e-tron*の生産を開始
  • 開発から量産準備完了までの期間は、従来の車両プロジェクトと比較して21カ月短縮
  • 部品点数の削減や、いわゆる「パールチェーン(string-of-pearls)」生産方式などの取り組みにより、複雑性、スペース要件、物流負荷を低減
  • Audi Cloud「Edge Cloud 4 Production」の活用は、工場全体をデジタルでつなぐ“コネクテッドファクトリー”の実現に向けた重要な一歩
  • AIアシスタントが従業員の情報検索をサポート
*A2 e-tron(https://www.audi.com/en/press-releases/audi-a2-e-tron-rethinking-efficiency-18299)

開発期間を21カ月短縮
アウディはAudi A2 e-tronの製品開発プロセスを大幅に短縮しました。開発から量産準備完了までの期間は、従来の車両プロジェクトと比較して21カ月短縮されています。過去の車両プロジェクトで得た知見と、合理化されたプロセスにより、調整に要する時間と工数が削減され、量産試作段階でより早期に完成度を高めることができます。

複雑性の低減による生産効率の向上
アウディはAudi A2 e-tronにおいて複雑性を大幅に低減しました。このモデルは、顧客メリットを維持しながらも、生産に関わる部品点数の大幅な削減を実現しています。これにより、物流拠点の数も大幅に削減されます。その結果、物流に必要なスペースが縮小され、工場内での部材供給も簡素化されています。

アウディは今回インゴルシュタット工場において初めて「パールチェーン」生産方式を導入します。これは、ネッカーズルム工場ですでに成功を収めている方式で、顧客から注文を受けた車両の生産順序は、組立開始の6日前に決定され、その後、生産工程全体でその順序に沿って生産が進められます。こうした工場管理には、いくつもの重要な利点があります。順序が固定されることで、サプライヤーが正しい順序で部品を生産し、指定されたコンテナに梱包できるようになるため、プロセスの複雑性が軽減されます。さらに、保管エリアや車両を生産順に並べるエリアをなくすことで、生産工程のコスト効率も高めています。

柔軟性と資源効率
アウディは、Audi A2 e-tronのボディを、Audi A3のボディと並行して生産しています。これを可能にしているのが、生産設備の柔軟なレイアウトです。ロボット溶接ガンや、他のアウディモデルの生産ですでに使用されてきた約250台のロボットを含む、1,200点以上の生産設備が、再利用または継続活用されています。

高い自動化レベル
アウディはインゴルシュタット工場のAudi A2 e-tronの生産におけるホイール取り付け工程を完全自動化しています。前後アクスル用のシャシー事前組立工程では、従来の半自動式ボルト締めステーションに代わり、完全自動化されたロボットステーションが稼働します。

アウディは、いわゆる「ビンピッキング」を採用してAudi A2 e-tronのボディショップでのプロセスを最適化しています。画像処理とカメラによるロボット制御を用いて、このインテリジェントな技術は、部品を認識しピックアップします。これにより、人間工学的に負荷の大きい作業を軽減できます。今回初めて、ロボットが、ランダムに配置されたコンテナから小さな板金部品を直接取り出し、次の生産工程へ供給することも可能になりました。

Audi CloudとAIアシスタント
産業用クラウド「Edge Cloud 4 Production」は、組立工程のデジタルネットワーク化を支えています。Audi A2 e-tronの制御ユニットのコミッショニング(立ち上げ・機能確認)を行う「Universal Test System(ユニバーサル テスト システム)」、および車両のカスタマイズ情報を提供する、いわゆる「operator guidance(オペレーター ガイダンス)」は、いずれもクラウドから一元制御されています。これにより、組立工程で使用する産業用PCを450台以上削減できます。

さらに、アウディは、生産拠点全体にAI(人工知能)を活用したナレッジアシスタントを導入しています。例えばSupply Chain Chatbot(サプライチェーンチャットボット)は、従業員が専門知識やプロセス、文書を検索する際に役立ちます。また、Maintenance Chat(メンテナンスチャット)は、保全チームによる故障分析や解決策の検討をサポートします。

Audi A2 e-tronが未来に必要なスキルを確保
Audi A2 e-tronの生産立ち上げの成功には、技術革新に加え、従業員のスキルを目的に応じて早期から育成してきたことも貢献しています。アウディは、実践的なトレーニングとバーチャルでの資格取得を組み合わせた多段階の教育プログラムにより、完全電気自動車の生産に求められる要件に従業員が対応できるよう準備を進めてきました。これは、組立ラインでの従来型の実践モジュールと、画面上でのバーチャル組立トレーニングといったデジタル資格取得コンセプトを組み合わせたものです。

Audi A2 e-tronの資格取得プログラムは、インゴルシュタット拠点における電動化への専門知識を強化し、将来にわたって重要となる知識を工場内に持続的に定着させています。従業員の継続的な資格取得は、新技術の円滑な立ち上げと、生産体制の継続的な発展において重要な要素です。

まとめ
Audi A2 e-tronは、アウディの生産体制の変革を象徴する事例です。複雑性の低減、高い自動化レベル、そして広範なデジタルネットワーク化は、アウディが工場の変革を推し進め、競争力を持続的に強化していることを示しています。同時に、人材は成功の中心的な要素であり続けています。最新のテクノロジーは、従業員の業務を的確にサポートするものです。

Audi A2 e-tronに関する詳細情報は、メディアセット*でご覧いただけます。
*メディアセット(https://www.audi.com/en/presskits/audi-a2-e-tron-18307)


Audi A2 e-tronの生産開始に寄せたコメント
「バイエルン州の人たちは、クルマを知っています。新しいAudi A2 e-tronの生産が、アウディの中核拠点であるインゴルシュタットで始まりました。アウディ史上最高効率を誇るこのモデルによって、『Vorsprung durch Technik(技術による先進)』という理念が改めて現実のものとなっています。これはインゴルシュタットという産業拠点、そして雇用にとって力強いシグナルです。バイエルンは自動車の州です。私たちは自動車産業を支持しています。主要産業である自動車産業が今後もこの地で発展し続けるためには、イノベーション、先端技術、そしてドイツのエンジニアリングが不可欠です。しかし、そのためにはグローバル市場での競争力の確保と規制の緩和が必要です。自動車に採用される技術は官僚的な規制によってではなく、市場によって決定されるべきです」。
ー バイエルン州首相 マルクス ゼーダー(Markus Söder)

「Audi A2 e-tronは、私たちの変革を進める次なる一歩です。地域によって求められるソリューションは異なります。このモデルは、私たちが常に市場のニーズから逆算して発想していることを示しています。Audi A2 e-tronは欧州向けに開発され、インゴルシュタットで生産されています。これは、私たちがこれまでに製造した中で最も効率性の高いアウディであり、電動モビリティを日常使いに適したものにします。同時に、開発をより速く、生産をより効率的に行い、それによってドイツにおける産業的価値創造と競争力を強化するという、私たちの変革を具体的な形で実行していることも示しています」。
ーAUDI AG CEO ゲルノート デルナー(Gernot Döllner)

「インゴルシュタットにおけるAudi A2 e-tronの生産開始は、私たちの拠点とその将来にとって力強いシグナルです。労使協議会として、私たちは特にこのことを誇りに思います。なぜなら、2019年以来、従業員とともに、アウディがエントリーレベルの電気自動車を開発し、インゴルシュタットで生産することを、強い決意を持って繰り返し求めてきたからです。このプロジェクトは、技術力、産業的価値創造、そして従業員にとっての確かな将来性を象徴するものです。しかし何よりも、この生産立ち上げの成功は、仲間たちの多大な尽力と技量の賜物です。アウディにおいてVorsprung durch Technik(技術による先進)は、単なる宣言ではなく、実現するものだということを物語っています」。
ーアウディ労使協議会議長 ヨルク シュラグバウアー(Jörg Schlagbauer)

「Audi A2 e-tronは、ドイツにおいて自動車を採算性を確保しながら製造できることを改めて示しています。この点で特に重要なのが、ネッカーズルムとインゴルシュタットの両拠点が共同で開発したAIアシスタント、高い柔軟性を備えた生産設備、そして何より従業員の専門知識です。このモデルは、複雑性を低減し、さらなる効率化を実現し、高度なデジタル化と自動化を推進することで、アウディの生産体制が変革していることを示しています」。
ーAUDI AG 生産およびロジスティクス担当取締役 ガード ウォーカー(Gerd Walker)
「Audi A2 e-tronの生産開始は、インゴルシュタット工場における幅広いチームワークの成果です。数多くの新製品立ち上げで培った豊富な経験を活かし、このモデルの量産立ち上げの成功に向けた基盤を築くとともに、プロセスをさらに最適化してきました。新型モデルの生産は、私たちの本拠地における中核的な能力を強化するものです」。
ーアウディ インゴルシュタット 工場長 ジークフリート シュミットナー(Siegfried Schmidtner)

よくある質問(FAQ)
Audi A2 e-tronはどこで生産されますか?
Audi A2 e-tronの生産はインゴルシュタット拠点で、2026年9月に開始されました。

アウディはAudi A2 e-tronの製品開発プロセスをどのように変えましたか?
アウディはAudi A2 e-tronの製品開発プロセスを大幅に短縮しました。開発から量産準備完了までの期間は、これまでの車両プロジェクトと比較して21カ月短縮されています。

アウディはAudi A2 e-tronの生産における複雑性をどのように低減しましたか?
生産に関わる部品点数を削減し、いわゆる「パールチェーン」生産方式を導入することによってです。

アウディはAudi A2 e-tronの生産にどのように自動化技術を活用していますか?
ロボットがAudi A2 e-tronのホイール取り付けを完全自動で行います。ボディショップでは、インテリジェントな「ビンピッキング」技術が、画像処理とカメラによるロボット制御を用いて、部品の自動搬送をサポートしています。

Edge Cloud 4 Productionは、生産工程をどのようにサポートしていますか?
産業用クラウド「Edge Cloud 4 Production」は、組立ラインのデジタルネットワーク化を支えています。テストシステムおよびオペレーターガイダンスシステムは、クラウドから一元制御されています。アウディはまた、生産現場にさまざまなナレッジアシスタントを構築しています。AI(人工知能)を活用し、従業員が情報、文書、規定にアクセスしやすくしています。
 

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