ツルハホールディングスと多摩美術大学 スローショッピングを基軸とした共同研究を実施
高齢者や認知症のある方をはじめ 誰もが自分のペースで買い物を楽しめる環境へ
株式会社ツルハホールディングス(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:鶴羽 順、以下「ツルハホールディングス」)は、学校法人多摩美術大学(所在地:東京都世田谷区/八王子市、理事長:青柳 正規、学長:内藤 廣)と、高齢者に優しい買い物空間づくりを進める「スローショッピング」を基軸とした共同研究を開始しました。研究期間は2026年9月1日から2027年3月31日までです。
本研究では、ツルハドラッグ用賀中町通店をフィールドに、高齢者や認知症のある方をはじめ、買い物に困難を感じる人々が、自分の意思で商品を選び、安心して買い物を楽しめる環境を検討します。多摩美術大学統合デザイン学科の教員・学生と店舗従業員らが、現場調査や対話を通じて課題を捉え、デザインの提案と試作品の検証に取り組みます。
◾️共同研究の背景と目的
買い物は、日々の暮らしに必要なものを手に入れるとともに、自分で選ぶ楽しみや人との交流をもたらす身近な営みです。一方、商品の見つけにくさや手の届きにくさ、通路の狭さ、店内の音などが、買い物のしづらさにつながる場合があります。
ツルハホールディングスは、誰もが自分のペースでゆっくり買い物ができる環境づくりとして、スローショッピングに取り組んできました。通路の確保、音への配慮、休憩用の椅子の設置、ゆっくり会計できるレジなど、店舗での小さな工夫を重ねています。
本研究では、こうした実践を多摩美術大学のデザイン教育・研究と結び付け、利用者の経験から店舗環境を見直します。生活者と共に考え、試し、改善する過程を通じて、「人生に寄り添うライフストア」の実現に向けた知見を蓄積します。
◾️主な研究内容
店舗での観察や関係者との対話を通じて、商品選びや会計の困りごとに加え、「忙しそうな店員に声をかけづらい」「人に迷惑をかけたくない」といった、助けを求める際の心理的なハードルを調べます。学生と従業員が共に気づきを持ち寄り、共創ワークショップを通じて改善案を検討します。
具体的には、「気軽に頼ってよい」「ゆっくりで大丈夫」と伝える店内サインやバッジなどを試作します。また、日常の接客で気づいた変化や困りごとを従業員が抱え込まず、本人の意思や個人情報に配慮しながら、地域包括支援センターなどの相談先へつなぐための記録様式や対応手順を検討します。
試作品を店舗で検証し、利用者や従業員の声をもとに改善を重ねます。その過程で得られた知見を、店舗づくりや地域との連携、従業員の学びに生かせる資料としてまとめます。
◾️共同研究の概要
| 研究課題 | インクルーシブな買い物体験の構築: スローショッピングを基軸とした環境デザイン研究 |
| 研究期間 | 2026年9月1日~2027年3月31日 |
| 研究フィールド | ツルハドラッグ用賀中町通店(東京都世田谷区) |
| 大学側研究代表者 | 多摩美術大学 統合デザイン学科 教授 永井 一史 |
| 参加者 | 多摩美術大学 統合デザイン学科のソーシャルデザイン履修学生、 ツルハホールディングスの従業員等 |
| 予定する成果物 | 研究報告書、デザイン提案および試作品の資料、成果発表資料 |
◾️成果の発信と今後の展開
研究成果は、2027年2月27日から3月10日まで、多摩美術大学上野毛キャンパス本部棟の
「Sala Blu(ギャラリー)」で展示する予定です。調査から生まれたデザイン提案や試作品などを通じて、地域の人々と成果を共有します。
ツルハホールディングスは、本研究で得られた知見を、店舗環境や接客の改善、従業員の学び、地域との連携に生かすことを目指します。利用者の声と店舗で働く人々の気づきを取り入れながら、日々の暮らしに寄り添う店舗づくりを進めます。
