国立国際美術館と大阪中之島美術館のコレクションを活用した事業 「コレナカ」が始まります
-両館は包括連携協定を締結-
独立行政法人国立美術館 国立国際美術館(大阪市北区、館長:島 敦彦)と大阪中之島美術館(大阪市北区、館長代行:植木 啓子)は、両館が有するコレクションおよび専門性を相互に活かし、地域文化の振興と地域活性化を目指す新たな取組「コレナカ」(Collections in Nakanoshima NMAO–NAKKA)を開始します。これに先立ち、両館は、2026年7月14日に「コレクション活用による地域活性化に向けた包括連携協定」を締結しました。
国立国際美術館(NMAO)は、1977年の開館以来、戦後の国内外の現代美術を中心に約8,300点を収蔵し、我が国唯一の現代美術を基軸とする国立美術館として活動してきました。隣接する大阪中之島美術館(NAKKA)も、世界の近現代美術やデザインと大阪の芸術文化をつなぐ約7,000点のコレクションを有し、両館は大阪・中之島エリアを代表する文化拠点として、それぞれ特色ある取組を展開しています。
近年の訪日客増加や都市観光の多様化を踏まえ、今後、複数年にわたり、両館の作品や専門性、人材などを活用し、地域住民の文化的享受の拡充、来訪者交流の促進、地域の魅力向上を図ります。
2026年度の主な取組(予定)
①国立国際美術館で開催するコレクション展における大阪中之島美術館のコレクションの紹介
2027年に開館50周年を控えた国立国際美術館では、2026年度のコレクション展を「開館50周年記念プレ企画」と位置づけ、2期に分けて、開館年である1977年に至るまでの美術の動向を所蔵品によって振り返ります。
ポール・セザンヌから1960年代半ばまでの作品140点をご紹介する「コレクション1:私/行為」(会期:7月19日~11月3日)では、最終章において、戦後の女性の作家たちによる作品を一堂に展示します。そのなかで、国立国際美術館が所蔵する田中敦子の代表作《地獄門》および大辻清司撮影の田中作品の写真とともに、大阪中之島美術館所蔵の田中敦子の素描8点をご紹介します。中之島エリアと深いつながりを持つ「具体」出身の田中敦子。両館のコレクションをあわせて展示することで、作家の思考と制作の過程を立体的に浮かび上がらせます。
②大阪中之島美術館における国立国際美術館コレクションの展示(2026年10月6日~11月8日予定)
関西ゆかりの若手作家の個展やユニークベニューとしてイベントが開催される大阪中之島美術館2Fの多目的スペースにおいて、国立国際美術館のコレクションから、彫刻や映像作品を中心とした選りすぐりの作品を展示します。
③シンポジウムの開催(2026年11月3日予定)
②の大阪中之島美術館での展示期間中に、同館においてシンポジウムを開催します。両館の館長、学芸員、所蔵作家などが登壇し、「美術館におけるコレクション形成とその活用」(予定)をテーマに議論を深めます。
【両館長コメント】
国立国際美術館 館長 島 敦彦
国立国際美術館では、大阪中之島美術館が開館する前から、両館のコレクションを集めた企画展「夢の美術館:大阪コレクションズ」(2007年)を開催するなど、長年にわたって双方のコレクションの魅力を発信してまいりました。2022年に大阪中之島美術館がついに開館して以来、中之島周辺にはこれまでになく多くの方々が来てくださるようになりました。このたびの連携事業が、中之島の一層の活性化に寄与することを願ってやみません。
大阪中之島美術館 館長代行 植木 啓子
構想から40年を経て開館した大阪中之島美術館が、この5年、この場所で確実に活動を重ねることができているのは、中之島に集積されてきた歴史や知見、人々の活動やネットワークがあるからこそと実感しています。これまで国立国際美術館と取り組んできた連携が今回の包括連携協定によってさらに強化され、中之島の面的な芸術振興の力をより広く示せることは、大阪の新しい創造活動のエンジンとなると考えています。この連携に今後ともぜひご注目ください。
URL:https://www.nmao.go.jp/
大阪中之島美術館について
URL:https://nakka-art.jp/
