業務で生成AIを利用する人の約4割が「禁止されても利用継続」
会社に申請をせずに生成AIツールを使用、進む“AIブラックボックス化”
グローバルセキュリティメーカーの株式会社サイバーセキュリティクラウド(本社:東京都品川区、代表取締役社長 兼 CEO:小池 敏弘、以下「当社」)は、業務で生成AIを利用している会社員360名を対象に、「生成AI利用実態調査2026 -生成AIブラックボックス化-」を実施しました。今回は、「生成AIブラックボックス化」をテーマに生成AI利用実態の不透明性を表す調査結果をお知らせします。
■調査サマリー
1. 業務利用の生成AIを会社へ「すべて申請・共有」している人は18.9%
2. 生成AIを利用して行った業務について、約4割がなぜその結果になったか説明や再現がしづらい
3. 生成AI利用を禁止されても約4割が継続利用を選択
1. 業務利用の生成AIを会社へ「すべて申請・共有」している人は18.9%
業務で利用している生成AIについて会社への申請状況を聞いたところ、「すべて申請・共有している」と回答した人は18.9%にとどまりました。一方で、「半分程度は申請・共有している」「一部のみ申請・共有している」「ほとんど申請・共有していない」を合わせると50.8%となり、2人に1人が利用している生成AIを十分には共有できていない実態が明らかになりました。
2. 生成AIを利用して行った業務について、約4割がなぜその結果になったか説明や再現がしづらい
生成AIの利用について、「生成AIを利用して行った業務について、後から説明・再現しづらいと感じることがありますか」を聞いたところ、39.7%が「ある」と回答しました。
生成AIの活用が進むにつれて、「なぜその結果に至ったのか」という判断の根拠や、「どのような手順で同じ結果を再現できるのか」を、利用者本人であっても正確に説明しづらくなっている実態がうかがえます。
このような状況は、業務の引き継ぎや成果物の検証、ミス発生時の原因究明を難しくする可能性があります。企業にとっては、業務プロセスの透明性や説明責任をどのように確保するかが、新たな課題となりつつあると言えるでしょう。
3. 生成AI利用を禁止されても約4割が継続利用を選択
勤務先で生成AI利用が禁止された場合の行動について聞いたところ、「個人的に利用を続ける」(19.2%)、「業務効率化のため利用継続を会社に訴える(18.6%)」を合わせ、37.8%が利用を継続する意向を示しました。また、「転職や副業など別の選択肢を考える」と回答した人は7.2%も存在しており、生成AIが業務に深く浸透した結果、現場の実態と企業ルールとの間にギャップが生じています。
業務遂行において生成AI利用が前提化しつつある中、「禁止すれば解決する」という管理手法は難しくなっています。企業には、利用を一律に制限するのではなく、安全な利活用を前提とした社内規程の整備や運用体制の構築が求められていると言えるでしょう。
■まとめ
本調査では、生成AI利用の拡大に伴い、企業が把握しきれないAI利用や、利用者自身も説明しづらいAI活用が広がっていることがわかりました。
生成AI利用依存傾向調査※では、生成AIが業務インフラとして定着しつつある実態が明らかになりました。一方で今回の調査からは、その利便性や依存度の高まりとともに、企業側が把握していないAIツールの利用や、管理出来ていないAI活用が進行している可能性が示されました。
また、生成AI利用を禁止された場合でも約4割が利用継続を選択し、依存層では半数を超える結果となりました。企業が利用を禁止・制限するだけでは、現場の生成AI活用を止めることは難しくなりつつあることがうかがえます。
今後は、生成AI利用の可視化や統制を実現しながら、安全な活用を促進するAIガバナンスの構築が重要になると考えられます。企業には、利用実態を把握したうえで適切なルール整備や運用体制を構築し、利便性と安全性を両立させる取り組みが求められています。
※生成AI実態調査2026-生成AI利用依存傾向- https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000351.000009107.html
■調査概要
調査年月:2026年6月2日〜6月4日
調査方法:インターネット調査
調査主体:株式会社サイバーセキュリティクラウド
実査委託先:楽天インサイト株式会社
有効回答数:360名
調査対象:業務で生成AIを利用している会社員
株式会社サイバーセキュリティクラウド(https://www.cscloud.co.jp)
所在地 :〒141-0021 東京都品川区上大崎3-1-1 JR東急目黒ビル13階
代表者 :代表取締役社長 兼 CEO 小池敏弘
設 立 :2010年8月
「世界中の人々が安心安全に使えるサイバー空間を創造する」をミッションに掲げ、世界有数のサイバー脅威インテリジェンスを駆使したWebアプリケーションのセキュリティサービスを軸に、脆弱性情報収集・管理ツールやクラウド環境のフルマネージドセキュリティサービスを提供している日本発のセキュリティメーカーです。私たちはサイバーセキュリティにおけるグローバルカンパニーの1つとして、サイバーセキュリティに関する社会課題を解決し、社会への付加価値提供に貢献してまいります。
