【東芝】【東芝デバイス&ストレージ】令和8年度全国発明表彰「発明賞」の受賞について

株式会社 東芝

2026-6-16
株式会社東芝
東芝デバイス&ストレージ株式会社
 
令和8年度全国発明表彰「発明賞」の受賞について
                                            
 株式会社東芝は、令和8年度全国発明表彰にて、「スピントロニクス素子を用いた高記録密度HDDの発明」(以下、本発明、特許第7011768号)で発明賞を受賞しました。6月15日に、The Okura Tokyo プレステージタワーで表彰式が行われました。なお、本発明を用いたデータセンター向けHDDは、既に東芝デバイス&ストレージ株式会社にて製品化され、世界各国のデータセンターで活用されています。

 全国発明表彰は、日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に大正8年から続くもので、「多大な功績を挙げた発明・考案・意匠、あるいは、その優秀性から今後大きな功績を挙げることが期待される優れた発明等」を表彰するものです。

 今回受賞した内容は、以下の通りです。

受賞の概要
件名:「スピントロニクス素子を用いた高記録密度HDDの発明」
発明者:

成田直幸(株式会社 東芝 総合研究所 先端デバイスR&Dセンター ストレージデバイス技術研究部 エキスパート)、
高岸雅幸(元 株式会社 東芝 総合研究所 先端デバイスR&Dセンター ストレージデバイス技術研究部)、
山田健一郎(株式会社 東芝 総合研究所 先端デバイスR&Dセンター フェロー)、
前田知幸(株式会社 東芝 総合研究所 先端デバイスR&Dセンター ストレージデバイス技術研究部 シニアマネジャー)、
竹尾昭彦(東芝デバイス&ストレージ株式会社 ストレージプロダクツ事業部 技師長)

 生成AIやクラウドサービスの普及が急拡大する中、これらを支えるデータセンターの需要が急速に高まっています。データセンター向けHDDは、増え続けるデータを記録・保存する中核的な役割を担っており、さらなる大容量化が求められています。

 従来の東芝デバイス&ストレージ株式会社のHDD向け記録ヘッド(図1)では、大容量化を目的としたビットサイズの縮小に伴い、記録ヘッドの微細化が進んでいます。しかし、これにより主磁極の寸法も小さくなり、記録磁界が低下することが、大容量化を阻む大きな要因となっていました。

 本発明は、記録ヘッドの先端部に、金属磁性体と非磁性金属の積層体から成るスピントロニクス素子を配置した点が特徴です(図2)。この素子に電流を通すことで、金属磁性体の磁化方向を制御でき、記録媒体方向の磁界強度を向上させることが可能となります。これにより、微細な記録ヘッドでも十分な記録能力を確保し、高記録密度化および大容量化を実現できます。

 今後も拡大が見込まれるデータセンター分野において、増加するストレージ需要に応えるソリューションの提供に貢献してまいります。
図1: HDD記録部概要図
 
図2: 本発明の記録ヘッド構造
 
図3: 本発明を搭載したデータセンター向けHDD
 
表彰式の様子
(左から、前田知幸、高岸雅幸、成田直幸、山田健一郎)
 
 ※社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。
以上

* 東芝デバイス&ストレージ株式会社は株式会社東芝の100%子会社です。

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