茨城・土浦一高の探究学習で企業講演 “ニッセイ医療費白書”を教材に生徒と意見交換
■「医療データ×○○で健康を維持する仕組みを考えよう」がテーマ
同日の1年生向けの企業講演は、医療を研究課題に選んだ40人の生徒が対象でした。まずは医療データを扱うMDVの事業を説明したほか、この国の医療制度の仕組みを解説、拡大を続ける医療費が保険制度の持続可能性の懸念になっていることなどを紹介しました。それらの情報を踏まえて、生徒の共通テーマを「医療データ×○○で健康を維持する仕組みを考えよう」に設定して、色々なアイデアを出してくださいと提案しました。生徒からは、「病院の電子カルテの普及が進んでいないとは知らなかった。医療業界のIT化やデータ活用がもっと進むといいと感じた」といった声が挙がりました。
■ニッセイ医療費白書「土浦市版」で医療データを身近に
講演の中では、生徒に実際の医療データに触れてもらおうと考え、日本生命がNDBデータ(匿名医療保険等関連情報データベース。レセプト情報・特定健診等情報を格納している)を基に作成したニッセイ医療費白書(以下、「白書」)を教材にしました。
白書は、全国1252の自治体版があります。同日の企業講演では、より身近に感じてもらうために、同校のある土浦市版の白書を配布しました。白書には、41疾患についての地域の有病率や医療費の情報が掲載されていて、ベンチマーク(BM)により、他の自治体との比較もできるようになっています。
【土浦市版の表紙】
2年生の企業講演は4人であったため、一方的に話をする講演だけでなく一部をゼミ形式にして、この国の医療の課題について意見交換をしました。1年生と同様に白書を教材にしました。また2年生に対しても、「医療データ×○○で健康を維持する仕組みを考えよう」をテーマにしました。
白書で実際に医療データに触れた生徒からは、「白書を通して医療と私たちの生活が身近に感じられてよかった」などといった声が挙がっていました。
企業講演を聞いた生徒は今後、チームごとにさまざまな切り口での取材やリサーチなどを続け、来年1月に同校体育館で研究結果を発表するポスター展示をします。
