リコーと三菱電機、感情推定センサー「エモコアイ」を活用した次世代型ワークショップ実現のための実証実験を開始
~参加者の集中度などの感情をリアルタイムに可視化し、ファシリテーションの高度化を実現~
株式会社リコー(社長執行役員:大山 晃、以下 リコー)と三菱電機株式会社(執行役社長:漆間 啓、以下 三菱電機)は、最新AI技術を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)実現のための価値共創拠点「RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYO」(以下RICOH BIL TOKYO)内のワークショップルームに、三菱電機の感情推定センサー「エモコアイ※1」を搭載したマルチモニタリングデバイス「エモコセンサーユニット」を導入し、より創造的なワークショップの実現を目指す共同実証実験を開始します。本取り組みでは、ワークショップ参加者の集中度や眠気度などの人の感情を可視化した「感情推定データ」をリアルタイムで計測することで、ファシリテーションの有効性をデータとして定量化し、次世代型ワークショップの実現を目指します。リコーが提供するワークショップ空間と、三菱電機の感情推定技術を組み合わせることで、これまで捉えきれなかった参加者の心理状態を可視化し、より高度なファシリテーションの実現に貢献します。両社は、本実証実験を通じて、働き方改革や組織の生産性向上に貢献する新たなサービスの展開を検討します。
※1 人体に電波を送信して心拍変動による反射波との周波数変化を脈信号に変換することで、集中度や眠気度などの人の感情を可視化した「感情推定データ」や体動数、睡眠レベルなどのバイタルデータを取得可能なドップラーセンサー
【実証実験の概要】
背景:
近年、働き方の多様化やリモートワークの普及が進む中、生産性向上に向けて、会議やワークショップの質の向上が重要視されています。一方で、参加者の心理状態や集中度を従来の手法で定量的に把握することは難しく、ファシリテーションの効果を客観的に評価することが課題となっていました。
リコーは、はたらく人が単純作業から解放され、人ならではの創造力を発揮し、達成感や充足感を得られる社会の実現を目指し、DXやAIの活用を推進しています。RICOH BIL TOKYOのワークショップルームでは、AI技術を活用し、空間内の発話内容をリアルタイムに付せん形式で分類し大型画面に投影することでディスカッションの支援や、まとめ資料の自動生成を可能としています。また、AIエージェントを活用し、関連情報を画面上に自動提示することで、参加者の発想を拡張し、多様で豊かなアイデア創出を支援しています※2。
三菱電機は、独自のデジタル基盤「Serendie®(セレンディ)」により、データを活用した新たな価値の創出に取り組んでいます。2025年10月には、今回の実証で使用する「エモコセンサーユニット」を用いて集中度や眠気度などの人の感情を可視化した「感情推定データ」や体動数、睡眠レベルなどのバイタルデータ、温度や湿度、CO2濃度などの環境データを配信する「エモコ分析サービス」の提供を開始※3しました。また、新たなサービスの開発に向けて、三菱電機の共創空間「Serendie Street Yokohama」において、オフィスワークにおける「感情推定データ」の取得や活用に関する社内実証を進めています。
※2 リコー広報発表(2025年9月26日) https://jp.ricoh.com/release/2025/0926_1
※3 三菱電機広報発表(2025年9月24日) https://www.MitsubishiElectric.co.jp/ja/pr/2025/pdf/0924.pdf
目的と取り組み内容:
ワークショップルームに「エモコセンサーユニット」を9台設置し、ワークショップ参加者の集中度や場の活性度などをリアルタイムに計測します。これにより、ファシリテーションと参加者の心理状態との相関を定量化し、ファシリテーターが進行方法の改善にこれらのデータを活用する仕組みを構築します。実証期間を通じて、ファシリテーションの違いによる感情変化のデータ取得精度を検証し、次世代型ワークショップの確立と、実証結果を踏まえたサービス事業化を目指します。
取得する情報
・集中度(覚醒、没入)
・活性・緊張度
・眠気度(落ち着き、くつろぎ)
・体動数 など
各社の役割:
リコー
・RICOH BIL TOKYOにおける実証環境(ワークショップ空間)の提供
・AIを活用したワークショップ設計・運営およびファシリテーションの実施
・「感情推定データ」を活用したワークショップの高度化の検討
三菱電機
・「エモコセンサーユニット」による「感情推定データ」の取得
・デジタル基盤「Serendie」を用いたファシリテーションと心理状態の相関に関するデータ分析の支援
期間:
2026年6月~2026年7月(約2ヵ月間)
今後の展開:
三菱電機は、本実証実験終了後、共創空間「Serendie Street Yokohama」で実施するワークショップ参加者の「感情推定データ」の取得や活用に関する実証も実施する予定です。各検証結果を用いて、両社で感情推定データを活用したオフィス向け新サービスの共同開発を進めていきます。
■RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE TOKYOとは
リコーは、最新のAI技術を活用しながら、お客様との価値共創活動を強化する取り組みの一環として、2024年2月にRICOH BIL TOKYOをリニューアルオープンしました。RICOH BIL TOKYOでは、リコーの強みである顧客接点力を活かし、100以上ある各業種の顧客価値シナリオと、自然言語処理や空間認識分野に強みを持つ独自のAI技術を掛け合わせ、フラッグシップとなる価値提供事例の共創に取り組んでいます。EBC(Executive Briefing Center)に位置付けられる同施設では、お客様企業の経営者をお迎えし、経営者との対話やワークショップを通して、AIを活用した価値シナリオやビジネスデザインの設計から実装に至るまでを伴走支援し、本質的な部分での課題解決と新たなビジネス共創を目指します。
https://jp.ricoh.com/about/ricoh-bil
※株式会社リコーの社名および製品名は、同社の商標または登録商標です。
※「Serendie」「エモコ」「エモコアイ」は、三菱電機株式会社の商標です。
| リコーグループについて |
リコーグループは、世界約200の国・地域で、AIをはじめとする先進テクノロジーと、長年培ってきたプリンティング領域の強みを基盤に、ワークプレイスにおける業務変革を支援するサービス・ソリューションを提供しています。また、商用・産業印刷事業や、インクジェット技術を応用した新たなソリューションの展開を通じて、お客様の価値創出を支えています(2026年3月期グループ連結売上高2兆6,083億円)。
“はたらく”に歓びを 創業以来90年にわたり、お客様の“はたらく”に寄り添ってきた私たちは、これからもリーディングカンパニーとして、“はたらく”の未来を想像し、ワークプレイスの変革を通じて、人ならではの創造力の発揮を支え、さらには持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
詳しい情報は、こちらをご覧ください。https://jp.ricoh.com/
| 三菱電機グループについて |
三菱電機グループは、「Our Philosophy」のもと、サステナビリティを経営の根幹に据え、社会・顧客・株主・従業員をはじめとしたステークホルダーからの信頼を重んじてまいります。また、「収益性」「資本効率」「成長性」を追求するとともに、顧客と繋がり続けて社会課題を解決する新たな価値を創出し、企業価値の持続的向上を図ります。1921年の創業以来、100年を超える歴史を有し、社会システム、エネルギーシステム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、デジタルイノベーション、半導体・デバイスといった事業を展開しています。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2025年度の連結売上高は5兆8,947億円でした。詳細は、オフィシャルウェブサイトをご覧ください。
