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大阪工業大学(学長:井上晋)は、市立枚方宿鍵屋資料館(以下、資料館)において、江戸時代の淀川や三十石船などをイメージ体験できる「枚方宿鍵屋資料館WebAR体験システム」を、枚方市と共同で制作し、2026年5月28日から運用を開始します。資料館の別棟大広間に設置された二次元コードをスマートフォンやタブレット端末で読み取ることで、Webブラウザ上で大広間から見える景観として、当時の淀川や航行していた三十石船などを三次元AR(拡張現実)で体験できます。来館者は枚方宿の歴史的背景や、淀川が果たした役割をより深く、視覚的に理解できます。また、船上から鍵屋を眺める視点への変更や、天候や季節の設定を変えることが可能で、さまざまな景観を楽しめます。
大阪工業大学 情報メディア学科 河合紀彦准教授は「学生らの成果が社会実装され、多くの来館者に体験していただけることを大変うれしく思います。今後も地域と連携し、XR(クロスリアリティ)などのデジタル技術を活用した地域の魅力発信に取り組んでまいります」とコメントし、枚方市の担当者は「来館者に枚方宿の歴史をより身近に触れてもらうとともに、若い世代に歴史の魅力を感じてもらうことで、地域の文化財への関心が高まることにつながれば」と話しています。
(本件のポイント)
● 江戸時代の淀川舟運を三次元ARで再現し、Webブラウザ上で歴史体験を提供
● 若い世代にも歴史の魅力を訴求する、デジタル技術活用の文化財PR施策
● 「事前生成型拡張現実感」の手法により、GPSやコンパス、ジャイロセンサーの誤差による現実と仮想の位置ずれを感じることなく映像を楽しむことが可能
★「枚方宿鍵屋資料館WebAR体験システム」は事前申込の必要はなく、来館者は気軽に体験が可能。また、システム内のリンクから市や資料館のホームページにアクセスし、市内の文化財情報の閲覧や資料館のイベント申し込みもできます。
★現在の淀川は、洪水による堤防の決壊等の被害を防ぐため、明治時代以降に改修された川筋です。そのため、江戸時代に鍵屋のすぐ近くを流れていた淀川と現在の淀川の流路は大きく異なり、資料館と現在の淀川との位置も離れています。このため、来館者が当時の情景をイメージしにくいという課題がありました。
大阪工業大学情報メディア学科は「ソーシャル・オープンイノベーションチャレンジ2025」において、市が抱える課題に対し、ARによるPR方法を検討し、課題解決を進めてきました。今回作成されたARは、資料館の写真を基に三次元復元したモデルを、特定の位置から全方位カメラで撮影した全天球画像に合成することで当時の景観を再現。スマートフォンなどのジャイロセンサーに応じて360度映像から適切な視野角を画面上に表示し、ARとして疑似体験することができます。カメラで映している風景にバーチャル情報をリアルタイムで合成する従来のARとは異なり、あらかじめ合成された映像を提示する「事前生成型拡張現実感」の手法を用いているため、GPSやコンパス、ジャイロセンサーの誤差による現実と仮想の位置ずれを感じることなく楽しむことができます。
★江戸時代の枚方宿は、京都と大坂を結ぶ京街道の宿場町であり、三十石船などが往来する淀川舟運の中継地でした。「宿」とは「宿駅」を意味し、貨客運搬に必要な人馬を継ぎ立てる施設が設置された場所です。「京街道」には東海道の延長部として四つの宿が設けられ、枚方宿はそのうちの一つとしてにぎわいました。この京街道沿いには、当時の面影をしのばせる町家が残っていますが、なかでも「船待ちの宿」鍵屋は象徴的な存在です。「淀川三十石船唄」にも「ここは枚方鍵屋浦 鍵屋浦には碇はいらぬ 三味や太鼓で船止める」などと歌われ、当時のにぎわいを伝えています。
★江戸時代以降、鍵屋は料亭・料理旅館として1997年まで営業を続けました。同年、主屋は極めて少なくなった江戸時代の様式を残す歴史的建造物であることから、市の有形文化財に、1998年には、鍵屋の敷地が市の史跡に指定されました。その後、市は鍵屋の建物の寄贈を受け、解体復原し、2001年に「市立枚方宿鍵屋資料館」として開館。枚方宿に関する古文書や出土遺物、模型、民俗資料などを展示し、江戸時代の枚方宿の歴史を伝えています。また、昭和初期に建てられた近代和風建築の鍵屋別棟は、2023年に国の登録有形文化財(建造物)に登録されています。
★市立枚方宿鍵屋資料館(大阪府枚方市堤町10-27)は京阪本線「枚方公園」駅から西へ徒歩5分。
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人常翔学園 広報企画課
石村、長谷川
住所:大阪市旭区大宮5丁目16番1号
TEL:06-6954-4026
メール:Koho[at]josho.ac.jp ※メールアドレスの[at]は@に変換してください。
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/