-
-
-
東京経済大学(東京都国分寺市)経営学部 本藤貴康ゼミのゼミ生が、オムロンヘルスケア(本社:京都府向日市)幹部社員を前に、電動歯ブラシ「メディクリーン」のプロモーションをプレゼン。検討段階で同社若手社員の人材育成にも一役買っている。
東京経済大学経営学部の本藤貴康(ほんどう・たかやす)ゼミは、オムロンヘルスケア株式会社とのコラボレーション企画として、軽さと歯垢除去力で機能評価の高い電動歯ブラシ「メディクリーン」のプロモーション提案を7月16日(木)18時から、オムロン東京事業所(東京都港区)で行った。
本藤ゼミ生らは4チームに分かれ、最新のマーケティングツールであるID-POSデータの分析や、他社との製品比較、販売店への取材等を通して得た情報を活用し、販売ターゲットの設定や陳列方法の工夫などプロモーション提案を、各チーム15分間でオムロンヘルスケア社の幹部社員を前に行った。
このうち早坂美穂さん(経済学部3年)率いるチームは、20代後半の女性が「自分磨き」に投資をしている層が多いことに注目。「外見などを含めた自分磨きは口内磨きから」というキーワードを提示し、「口と老化の関係」を訴求すること、メイク用品など「自分磨き商品」と近い棚に並べることなどを提案し、全プレゼン終了後、最優秀チームに選定された。
最優秀賞を授与された早坂さんは「メンバーのモチベーションを保つことに苦労したが、結果を出せて良かった。グループメンバーには感謝している」と声を弾ませた。
本藤ゼミは、販売促進提案やパッケージ提案、ブランディング等、これまでも企業とのコラボレーションをゼミ活動の中心としている。指導する本藤教授は「ゼミ生には“学生らしい”提案を求めているのではなく、“現実のビジネスで使える”提案を求めている。ビジネスシーンといったリアルな現場を意識してほしい」と力を込める。
また、今回の企画について本藤教授は「4月のキックオフミーティング時には、ビジネスやマーケティングの用語さえ理解しきっていなかったゼミ生が、プロジェクトを通して、根拠をもとにロジカルに考え提案できるようになるなど、目を見張る成長を遂げることができた。今後は、各チームのプレゼンのエッセンスを融合・ブラッシュアップして、小売店向けの提案も考えていける」と、今後の可能性について述べた。
さらに、今回の共同プロジェクトでは、各チーム1名、オムロンヘルスケア社の若手社員がサポートにつき、メールでの進捗状況の報告や状況の整理などを行い、ともに発表に備えてきた。このような機会を通して、現在メーカーや卸売業、小売業各社でノウハウ開発が急がれているID-POS分析のスキルを若手社員にも習得してもらうことも、今回のミッションのひとつとして挙げられていた。
産・学共同プロジェクトへの、若手社員の参加について、オムロンヘルスケア社グローバル営業統轄本部国内営業本部長の大川力也氏は「タスク管理とモチベーション管理を通してチームワークの重要性を感じてほしかった。指導する立場となることで、状況の整理や問題点の発見をしてもらうことをねらいとしていた。今回のプロジェクトを通してわれわれの人材育成の場としても活用できた」と、その目的と今回の成果を強調した。
国内営業本部戦略営業部部長の中村俊也氏は「ビジネスパーソンとしては、社外の人間から分析を通して『現状はこうですよ』と言われると、響くものがある。プレゼンの改善点としては、当社のみでなく、小売店とも”ウィンウィン”の関係を目指せるような提案を意識するとさらによくなる」と述べ、学生の今後の成長に期待を寄せていた。
▼本件に関する問い合わせ先
東京経済大学広報課
担当:山口
TEL: 042-328-7724
【リリース発信元】 大学プレスセンター
http://www.u-presscenter.jp/