マツダ車のスーパー耐久レース車両に、CO₂センサーが初搭載
~過酷な環境下で、CO₂回収装置の実証実験成功に貢献~
日本ガイシ株式会社(本社:名古屋市、代表取締役社長:小林茂)は、スーパー耐久レースに出場したマツダ株式会社(本社:広島県、代表取締役社長兼CEO:毛籠勝弘)の車両に搭載された、車載用CO₂回収装置の一部として、当社製CO₂センサーが採用されたことをお知らせします。このCO₂センサーは、レースという過酷な環境下でも動作し、CO₂回収量を測定できることが確認されました。当社は本取り組みを通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。本実証実験では、当社のCO₂センサーが、従来困難とされてきた厳しい環境下のレース車両に使用され、CO₂回収装置の安定制御に貢献し、高精度なCO₂回収量測定を実現しました。これにより、マツダが開発する新たなカーボンニュートラル技術の実証実験成功に貢献しました。
当社のCO₂センサーは、車載用NOxセンサーで培われたセラミック技術を応用しています。高温・高湿度の環境下でも排気ガス中のCO₂濃度をリアルタイムで検出し、装置の稼働状況を的確に監視できることが特長です。そのため、走行距離に応じた大気中CO₂削減効果を定量的に把握できるようになり、本実証実験の信頼性向上につながっています。
マツダは2035年に向け、「走るほどにCO₂を減らす」モビリティの実現を目指しています。カーボンニュートラル燃料で走行し、排出されるCO₂を回収できれば、走行距離に応じて大気中のCO₂を削減できると考えています。11月15日から16日にかけて開催されたスーパー耐久レース第7戦の車両にCO₂回収装置が搭載され、実証実験が行われました。
当社のCO₂センサーはこの構想を支える重要な技術として、モビリティ領域でのカーボンニュートラルに貢献しています。
NGKグループは、2050年の未来を見据えた中長期ビジョン「NGKグループビジョン Road to 2050」で、カーボンニュートラル(CN)とデジタル社会(Digital Society:DS)分野への事業構成転換を目指しています。今後もマツダが参加予定のスーパー耐久シリーズを通じて、レース車両でのCO₂回収率向上に向けた実証実験を継続し、モビリティ領域でのカーボンニュートラル社会を実現していきます。
