都市防災を専門とする工学院大学 村上研究室(建築学部)が新宿キャンパスで体験型防災訓練を実施

工学院大学

工学院大学(学長:今村 保忠、所在地:東京都新宿区/八王子市)は、12月3日に学内防災訓練を実施しました。新宿キャンパスでは、都市防災を専門とする村上研究室(建築学部まちづくり学科)が災害時に役立つ知識を体験型で学ぶ訓練を企画・運営しました。また能美防災株式会社の提供による火災臨場体験VRも同時開催し、参加者は災害発生時のシミュレーションを通じて、防災の重要性を学びました。 工学院大学新宿キャンパスは、2011年3月11日の東日本大震災時に帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設として機能し、西新宿に位置するビルキャンパスとしてその役割を果たしています。また、八王子キャンパスの一部ではCGS(コージェネレーションシステム)を設置し、災害時でも電気や水を地域に供給できるよう整備しています。毎年両キャンパスで実施する防災訓練では、大都市の防災・減災対策を研究分野とする村上研究室(建築学部 まちづくり学科)が運営に協力しています。 防災訓練当日は、一部授業を中断して安全確保を行う訓練を実施したほか、教職員による初動対策本部の設置訓練を行いました。その後、新宿キャンパスでは村上研究室による体験型の訓練を実施。参加者は、非常食を美味しく調理して食べる工夫や、緊急時に大声で助けを求める練習、新宿キャンパス内での適切な避難方法について学びました。 また、能美防災株式会社の協力のもと実施された火災臨場体験VRでは、オフィスビル内での地震や火災発生から避難に至るまでのシミュレーションを体験。参加者はVRを通じて非日常の状況に没入し、災害発生時に何が起こるのかを自分ごととして考えるきっかけとなりました。 ■体験型訓練 実施内容 <防災備蓄食のアレンジ炊き出し(企画:村上研究室)> 非常食を美味しく食べるためのアレンジレシピを紹介。来場者は、非常食と学生が考案したアレンジメニューを試食体験できる。 <大声コンテスト(企画:村上研究室)> 災害発生時に救助を求める場面を想定し大声を出す訓練を行う。声の大きさを計測し、上位者には景品をプレゼント。 <脱出ゲーム(企画:村上研究室)> 工学院大学新宿キャンパス特有の高層ビルにおける災害時対応をテーマにしたクイズに挑戦し、脱出ルートの攻略を目指す。 <火災臨場体験VR(提供:能美防災株式会社)> VRキット「火災臨場体験VR 混乱のオフィス」を使用した訓練。オフィスビルでの火災や大地震の恐怖と、それを目の当たりにした人々の混乱の様子を、プレイヤー自身もその空間内にいるひとりとして、リアルに体験できる。 <防災備蓄品展示> 新宿キャンパスでは約500人が3日間過ごせる程度の備蓄品を常備している。それらの救助グッズや非常食等の備蓄品を展示・紹介。 <イーバックチェア体験> 災害・非常用階段避難車 イーバックチェアを使い、要援護者や歩行困難な怪我人を階段などで救助する訓練を行う。 ■村上研究室 瀧本 拓也さん(建築学部まちづくり学科3年) コメント 村上研究室では、学生の防災訓練への関心を高め、参加率を向上させるとともに、参加者が楽しみながら防災に関する知識を深めることを重視しています。今回の企画では、参加のハードルを下げるために各コンテンツの体験時間を短縮するなどの工夫を行い、都市部の高層ビルという工学院大学新宿キャンパス特有の環境を活かした防災対策を学べる内容に仕上げました。万が一災害が発生した際、この防災訓練で得た知識が適切な行動を取る一助となれば嬉しいです。 ■能美防災株式会社CS設備本部 元村 蓮さん(本学卒業生 入社3年目/機械工学専攻修了) コメント 防災設備は、日常を支えるために欠かせない設備ですが、バックヤードなどの見えないところに設置されるため、普段の生活ではあまり意識されないことも多いと思います。火災臨場体験VRは、災害発生時のリアルな状況を再現するだけでなく、火災の煙の広がり方や非常灯の位置などもこだわって制作されています。このコンテンツを通じて災害時に起こり得ることを知り、災害への備えの大切さや、消防・防災設備が皆さんの生活を守る上で重要な役割を果たしていることを実感していただければと思います。 ▼本件に関する問い合わせ先 学校法人 工学院大学 広報課 森川・塩原 住所:東京都新宿区西新宿1-24-2 TEL:03-3340-1498 メール:gakuen_koho@sc.kogakuin.ac.jp 【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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