2023年9月9日(土)　午前11時00分～午前11時30分

「LIFE」
※関西エリアで放送
※放送後、TVerとABEMAで見逃し配信あり

古い町屋が並ぶ奈良のならまちに新しく誕生したばかりのビストロ「LA PIE」。パリでミシュランの星を獲得した奈良出身のシェフ、久岡寛平さんが“奈良”にこだわり、オープンしました。

お店の工事は奈良の大工さん。奈良の職人さんによる吉野檜の椅子。食材も奈良にこだわりたいと、天理市の野菜畑や釣り人の集まる吉野川へ！

陶芸家だった亡き父の器に盛られるのはフランスの伝統料理。気軽に楽しめるビストロを目指し、オープン当日を迎える久岡さん。開店までの日々を追いかけます。
（内容）
　奈良の観光名所のならまちは、世界遺産・元興寺のかつての境内に位置する場所で、いまでは古い町屋が並ぶ風情あるエリアです。そんな街の一角に8月の末、ビストロ「LA PIE（ラピ）」がオープンしました。

　オーナーシェフの久岡寛平さんはフランスで16年にわたり研鑽を積み、ミシュランの星を獲得したフレンチの実力派。パークハイアット京都からのオファーを受けて帰国し、今年6月までレストラン「八坂」で料理長を務めていました。そんな久岡さんが独立し、生まれ故郷の奈良で自分のお店を構えようと決心。開店までの日々を追いかけます。
　久岡さんが目指すのは、フランスの伝統料理を気軽に楽しめるビストロ。店づくりは“奈良”にこだわります。食材探しでは、天理市の農園でトランペットズッキーニという珍しい野菜をはじめ、新鮮でみずみずしい野菜と出会います。次に探すのは奈良県の川魚、鮎。吉野川の天然鮎は“桜鮎”と呼ばれ、万葉集にも詠われる特別な存在です。しかし、専門の漁師さんがいないため、天然の鮎は入手困難。そこで、釣り人たちが集まる吉野川へ向かいます。久岡さんはどうやって仕入れるのでしょうか？
　1978年に奈良で生まれ、高校卒業後は陶芸家の父のもとで焼物の修業を始めた久岡さん。しかし、19歳の頃に訪れたパリのビストロに魅せられ、フランス料理の道へ進みます。息子の選択に黙って背中を押してくれた亡き父の工房は今もそのまま。作品も多く残っており、父の陶器をお店で使うことに。そしてもうひとつ、久岡さんがお店に取り入れたいと考えた、父が残してくれたものとは…。

　お店の工事は奈良の大工さん、椅子も奈良の職人さんによる吉野檜を使ったものと、“奈良”のこだわりがあふれる店内。すべてが整い、新たなビストロの誕生を迎えます。オープン当日はお世話になった人たちを招待。仕入れたトランペットズッキーニや天然鮎を使い、久岡さんが腕を振るいます。夫の残した器が息子の料理を盛り立てる様子に、久岡さんの母の反応は…？
（ナレーション）
佐々木蔵之介

（スタッフ）
プロデューサー　板井昭浩（ABCテレビ）、田中和也（ABCテレビ）、木本赤沙（ABCリブラ）

（番組ホームページ）
https://www.asahi.co.jp/life/

（番組Instagram）
https://www.instagram.com/life_yumenokatachi/