PwCコンサルティング合同会社
2022年7月22日
PwCコンサルティング合同会社(以下、「PwCコンサルティング」)は、このほど日本企業189社を対象に人材マネジメントに関連するデータの利活用に関して、HR総研(ProFuture株式会社)と共同で取り組み状況に関する調査を実施しました。
今回の調査結果および2016年から継続している同調査より、近年のトレンドについて、以下6つのFindingsを抽出しましたので速報版として紹介いたします。
- Findings1 人材データの活用動向:企業の人材データ活用への取り組みは、全体的に上昇傾向を維持
- Findings2 活用データの種類:スキル情報、キャリアプラン、エンゲージメントなど個に焦点を当てたデータ活用の意向が高まる
- Findings3 ツールの活用動向:BIツールと専門的な統計分析ツールおよびプログラミング言語の活用を中心としたアナリティクスツールの高度化・多様化が加速している
- Findings4 ユーザーの広がり:人材データの利活用は本社人事から現場に拡大しつつあり、多様なユーザーに対応するべく、ユーザー視点の強化がツールにも求められている
- Findings5 人材データ活用に向けた強化要素:人材データ活用に向けたデータの集約化、整備・標準化の要望が高まる
- Findings6 人的資本開示への取り組み:人的資本開示は上場企業でもいまだ情報収集の段階にある
今回の調査では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、従業員エンゲージメント対応の強化や国内外での人的資本開示への要求対応など、人材にまつわるデータを軸とした企業課題がここ数年で加速度的に増加しており、人材データの利活用における多様化とともに、ユーザー層が本社人事から経営層、事業サイドのマネージャーおよび従業員まで拡大しつつあることがわかりました。ピープルアナリティクスの新たなステージに向け、人材データの集約化や整備・標準化といった環境整備の強化を経て人材データの活用度がさらに加速する中、人材データの利活用に伴うデータマネジメントやセキュリティ、個人情報の取り扱いに関する整備の重要度も増していくものと考えられます。
調査結果の詳細につきましては、下記URLよりご覧ください。
ピープルアナリティクス調査2021【速報版】
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/people-analytics-survey.html