2019年より東京・丸の内仲通りで、「道路空間」を快適な「都市公園空間」へと変える未来のエリアマネジメントの実証実験として大丸有エリアマネジメント協会（リガーレ）様が取り組まれている“Marunouchi Street Park”（略称：MSP）。

初の冬の開催となる“Marunouchi Street Park 2021 Winter”が、 2021年12月2日～25日に実施されます。 「すごそう、冬のストリート」をテーマに五感で暖かさを感じられる3つの空間が出現します。丸の内仲通りの冬の風物詩であるイルミネーションをより楽しめる空間で、どのような形で暖を取り、外で過ごすことができるかを検証すべく、寒さを考慮した冬ならではの空間演出や、インフォメーションセンターの機能を持った仮設建築物等を設置予定です。
乃村工藝社が企画・デザイン・設計・施工・運営を担当いたしました。屋内外を問わず、さまざまな空間づくりの実績がある乃村工藝社ならではの総合力を発揮しています。

また “Marunouchi Street Park 2021 Summer”（８～９月）の運営時に、目の不自由な方の利用が見受けられたことから、生まれつき目の不自由な方へのヒアリングを実施。
「私の行きたい場所は、一度行ってみて、良かった場所」、「初めての場所に行く時は最初の一歩が不安」、「丸の内が公園になっているなんて知らなかった」そして「目が見えない分、想像力を含まらせて物事を楽しんでます」という結果を得て、「目の不自由な方にきちんと伝わる告知方法」、「安心なサポート付きでご案内すること」により丸の内の魅力を親切・丁寧に伝えることが出来れば、「また行ってみたい」と思って頂き、最終的には丸の内仲通りを好きになってもらえるのではないかと考え
乃村工藝社主催のイルミネーションツアーを実施いたします。

本プログラム（実証実験）を通じて、誰もが「季節を感じ・つながり・すごせる」ことのきっかけづくりをおこなうことで、MSPの目的である「“人”中心の道路」により近づくと思っております。
ガイドが近隣の駅からパーク内まで目の不自由な方お一人おひとりを個別にご案内するウォーキングツアー。イルミネーションで彩られる約300ｍの丸の内仲通りを歩きながら、心も身体も温まるような対話を通して、楽しく想像いただくことを目指したプログラムです。暖かい暖炉で暖をとれたり、ストリートピアノでの音楽演奏を聴けたり、鳥の巣の形をしたハンモックでゆったり出来たりとさまざまな冬らしいコンテンツをちりばめました。

このツアーはMSPとしても初の試みでもあるため、万全を期すために今回は個別誘致したゲストのみのご案内となります。参加者への安全面を最大限に配慮して、慎重に実施を計画しています。