関東学院大学(本部:横浜市金沢区 学長:規矩大義)法学部は、12月1日(土)に横浜・金沢八景キャンパスで「東京裁判の新視点―個人責任の理論と実践」と題した講演会を開催します。
第二次世界大戦における、日本の戦争犯罪人を裁いた極東国際軍事裁判(東京裁判、1946−1948年)は、「勝者の裁き」として正当性や公平性に対する批判があり、現在も定まった評価が難しい、現代日本史上の複雑な歴史事件です。他方で、ここ20年ほどの間に、世界各地で国際刑事裁判所が設置される過程において、東京裁判はニュルンベルク裁判とともに国際人道法や国際刑法の発展に寄与した画期的な司法事件であったとする肯定的な評価が、国際社会においては定着しつつあります。しかし、国内では東京裁判の歴史的意義を見直す機運は必ずしも高まっていません。
関東学院大学法学部では、東京裁判の結審から70年の節目を迎え、戦後社会に大きな影響を与えた東京裁判について、あらためて考察する場を設ける目的で、今回の講演会を企画しました。過去10数年にわたり国内外で新しい戦犯裁判研究を発表してきたハワイ大学の戸谷由麻教授が、東京裁判で展開された実践的な責任論について解説し、その歴史的意義を考察します。
[講演会概要]
◯テーマ
「東京裁判の新視点―個人責任の理論と実践」
◯講演者
戸谷由麻 ハワイ大学歴史学部教授
◯日時
12月1日(土)13:30~15:30
◯場所
関東学院大学 横浜・金沢八景キャンパス3号館201教室
(横浜市金沢区六浦東1-50-1)
京急線「金沢八景」駅下車 徒歩約15分 または
京急バス「関東学院循環」バス乗車5分「関東学院正門」バス停下車すぐ
◯参加方法
(1)氏名(ふりがな)、(2)電話番号、(3)住所を明記し、メールにてお申し込みください。
hogakubu@kanto-gakuin.ac.jp
◯参加費
無料
◯お問合せ
関東学院大学法学部 TEL. 045-786-7040
[講演者略歴]
戸谷由麻(とたに・ゆま) ハワイ大学歴史学部教授
2005年カリフォルニア大学バークレー校博士号取得(歴史学)。現在ハワイ大学歴史学部教授、スタンフォード大学フーバー研究所フェロー。アジア太平洋戦争後の対日戦犯裁判の研究を手がける。主な研究成果は『東京裁判:第二次大戦後の法と正義の追求』(2008年)、『不確かな正義:BC級戦犯裁判の軌跡』(2015年)。The Tokyo War Crimes Tribunal: Law, History, and Jurisprudence(Cambridge University Press)と『東京裁判「神話」の解体:パル、レーリンク、ウェブ三判事の相克』(ちくま新書)はスタンフォード大学デイヴィッド・コーエンと共著(2018年11月刊行)。
▼本件に関する問い合わせ先
関東学院大学 広報課
鈴木敦
住所:横浜市金沢区六浦東1-50-1
TEL:045-786-7049
メール:kouhou@kanto-gakuin.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/