株式会社ライゾマティクスと英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルは、このたび「Playable City Tokyoクリエイティブラボ2016」を開催いたします。
「Playable City Tokyoクリエイティブラボ2016」は、2016年12月4日~12月11日の期間、赤坂アークヒルズ『Wired Lab』にて開催。日本と英国のアーティスト、クリエイターが参加して実施する実践的なワークショップです。
ワークショップにおいては、英国ウォーターシェッドのプロデューサーがファシリテーターを務め、東京の街をリサーチするフィールドワーク、アイディアソンなどを行い、今後さらに多くの観光客を世界中から迎える東京において、テクノロジーを使った公共空間の新たな活用法や、魅力的な都市体験を提供する先進的なアイデアを創出する試みを行います。
日本からは都市開発関係者、テクノロジスト、技術者、起業家など、東京で活動する先鋭的なクリエイターが参加。英国のミュージシャン、デザイナー、アーティスト、エデュケーターらとコラボレーションし、オープンな協働プロセス、国際コラボレーション、リサーチと実験を重ねるアプローチによって新しいクリエイティブに挑みます。
集中的なクリエイティブラボの後、2016年12月11日に、2020年とその先の都市の公共空間の在り方と可能性をテーマとしたフォーラムを開催。また2017年2月にはプロジェクトの過程、抽出された課題やアイデアの共有、参加した日英クリエイターや有識者のインタビューを加えたレポートを公開し、プロジェクトのノウハウをひろく共有いたします。
【Playable Cityとは】
Playable Cityは英国ブリストルのメディアセンター、ウォーターシェッドが2012年に立ち上げたクリエイティブなイノベーションプラットフォームです。“Play(遊び)”をキーワードに、都市を思いがけない驚きの交流が溢れる場所に変え、人と人、人と都市の新たな関係を提案します。
日本では、2015年にブリティッシュ・カウンシルとウォーターシェッドが株式会社ライゾマティクスをクリエイティブパートナーに迎え、「Playable City Tokyo」を始動しました。大規模な都市開発が相次ぐ東京で、アーティスト、デザイナー、技術者、テクノロジスト、建築家など、多様なバックグラウンドの人々が、英国のクリエイターとも協働し、テクノロジーを活用した「都市」と「人」を豊かにするクリエイティブなアイデアを創出しています。
■Playable City Tokyo 2016プログラム
― The Playful Welcome! ―
世界の注目が東京、日本に集まる2020年、東京だけでなく日本各地の街の魅力をクリエイティブなアイデアで国内外に発信し、都市とそこで暮らす/訪れる多様な人の新たな関係性を提示するプロジェクトの実施が望まれています。本プログラムでは、国内外のクリエイティブな視点を取り入れ、都市が持つ文化や歴史などの資産と最新のテクノロジーが融合した新しい都市体験を創出し、2020年に向けて人々により豊かで魅力的な体験を提供できる土壌形成を目指します。2012年のロンドン五輪を経て都市が大きく発展した英国で活動するクリエイターも参加し、日英のコラボレーションでこれからの公共空間の在り方や、言語・文化慣習を越えてあらゆる人々にとって魅力的な体験の創出につながるアイデアをリサーチします。
【実施体制】
主催: 株式会社ライゾマティクス、ブリティッシュ・カウンシル
企画協力: ウォーターシェッド
メディアパートナー: 『WIRED』日本版
※ 本プロジェクトは、内閣官房オリンピック・パラリンピック推進本部事務局の委託により、平成28年度オリンピック・パラリンピック基本方針推進調査として実施しています。
【プログラム概要】
・クリエイティブラボ: 2016年12月4日~12月11日
日本と英国のアーティスト、クリエイター11名(日本人7名、英国人4名)が参加して実施するクリエイティブラボ。英国ウォーターシェッドのプロデューサーがファシリテーターを務め、東京の街をリサーチするフィールドワーク、アイディアソンなどを行い、今後さらに多くの観光客を世界中から迎える東京において、テクノロジーを使った公共空間の新たな活用法や、魅力的な都市体験を提供する先進的なアイデアを創出します。東京での約1週間のクリエイティブラボ実施の前に、オンラインセッションを実施し、日英の参加者同士のネットワーク構築も目指します。
日本人参加者(敬称略、五十音順):
石川志保(株式会社アサツー ディ・ケイ)、井上紗彩(森ビル株式会社)、井上裕太(\QUANTUM Inc.)、河吉成(株式会社ネストエッグ)、竹澤ひさみ(UI/UXデザイナー、アートディレクター)、薮内善久(日本電気株式会社 / 横浜市政策局共創推進室)、吉岡純希(デジタルホスピタルアーティスト/看護師)
英国人参加者(敬称略、五十音順):
フレッド・ディーキン (フレッド & カンパニー)、ニッキー・ピュー(アーティスト)、ヴァハカン・マトシアン (ヴァハカン・アート & デザインスタジオ)、ベッカ・ローズ (アーティスト)
・フォーラム:2016年 12月11日 15:00-17:30、アークヒルズカフェ (赤坂アークヒルズ)
2020年とその先の都市の公共空間の在り方と可能性をテーマとしたフォーラム。2012年のロンドン五輪を機に英国で見られた都市と人の関係性の変化にも触れながら、本事業で創出されたアイディアを共有し、Playable Cityの視点で都市の未来の姿について参加型の議論を展開。誰もが未来の都市形成に参加でき、都市の魅力を体験できる共生社会実現に向けて、クリエイターやテクノロジーの役割についても参加者とともに対話を行います。
■齋藤 精一 / Seiichi Saito
Creative Director / Technical Director : Rhizomatiks
1975年神奈川生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学び、2000年からNYで活動を開始。その後ArnellGroupにてクリエティブとして活動し、2003年の越後妻有トリエンナーレでアーティストに選出されたのをきっかけに帰国。その後フリーランスのクリエイティブとして活躍後、2006年にライゾマティクスを設立。建築で培ったロジカルな思考を基に、アート・コマーシャルの領域で立体・インタラクティブの作品を多数作り続けている。2009年-2014年国内外の広告賞にて多数受賞。現在、株式会社ライゾマティクス代表取締役、京都精華大学デザイン学科非常勤講師。2013年D&AD Digital Design部門審査員、2014年カンヌ国際広告賞Branded Content and Entertainment部門審査員。2015年ミラノエキスポ日本館シアターコンテンツディレクター、六本木アートナイト2015にてメディアアートディレクター。グッドデザイン賞2015-2016審査員。
■株式会社Rhizomatiks
2006年設立。技術と表現の新しい可能性を探求するR&D・メディアアート部門「Research」、 空間の在り方を創り変える部門「Architecture」、 そして課題を発見し解決へと導く「Design」の3部門で構成される。Webから空間におけるインタラクティブ・デザインまで、幅広いメディアをカバーする高い技術力と表現力を併せ持ち、メディアアート、エンジニアリング、建築、音楽など、様々なバックグラウンドを持つ個性豊かなクリエイター、プランナーが在籍し、デジタル表現を用いてデザイン/アート/エンターテイメントの枠組みを行き来しながら行う既存メディアとは異なる新たなフォーマットが生み出される可能性に溢れている。アルスエレクトロニカ、文化庁メディア芸術祭、カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルなど受賞歴多数。
■ブリティッシュ・カウンシル
ブリティッシュ・カウンシルは、1934年に設立された英国の公的な国際文化交流機関です。世界100以上の国と地域で英国と諸外国の文化交流活動を推進しています。日本では60年以上の歴史を誇り、教育と文化を通じて、英国と日本を結ぶ架け橋になることを目指しています。
ウェブサイト:
https://www.britishcouncil.jp
■ウォーターシェッド / Watershed
英国で最もクリエイティブな都市のひとつとも言われるブリストル市を拠点にするメディアセンター、ウォーターシェッド。多様なアートフォームを横断的につなぎ、新しいアイデアの共有や発展を促進しています。120以上のアーティスト、クリエイティブ企業、テクノロジスト、研究者が集まるパーベイシブ・メディア・スタジオ(Pervasive Media Studio)を併設し、クリエイティブな実践と最先端の研究、最新のテクノロジーをつなぐコラボレーションにも力を入れています。
ウェブサイト:
http://www.watershed.co.uk