~パイプラインによる大規模水素供給・輸送モデル構築に向けて~
川崎重工は、本日、東京にて開催された「日ルーマニア・イノベーションフォーラム」において、日本・ルーマニア両国の政府関係者立ち会いのもと、天然ガスパイプラインに関する豊富な経験と知見を有するルーマニアの国営ガス輸送会社Transgaz(トランスガス)と、陸上水素ガス輸送に関する戦略的提携に合意し、覚書(MOU)を締結しました。
両社は、今回の戦略的提携に基づき、Transgazが中東欧で構想する陸上パイプラインによる大規模水素ガス輸送の実現に取り組みます。Transgazが有するパイプラインに関する経験と知見、当社が有する遠心式水素圧縮機技術を組み合わせ、中東欧におけるエネルギーハブとしてのルーマニアの機能強化と、周辺国への安全かつ安定的な水素供給・輸送モデルの構築に向けた協業を開始します。
協業の第一段階として、ルーマニア国内にて当社の遠心式水素圧縮機(KM Comp-H₂)を用いた純水素の陸上水素ガス輸送の実証試験を開始する予定です。なお、本実証は、経済産業省が推進する「令和6年度補正 グローバルサウス未来志向型共創等事業(ウクライナ復興支援・中東欧諸国等連携強化)」に採択された「ルーマニア /水素サプライチェーンFS実証事業 -陸上水素ガス輸送向け遠心式水素圧縮機-
※1」として実施するものです。また、本実証は、パイプラインによる大規模水素ガス輸送の実現に向けた取組みとしては、世界初
※2となります。
MOU締結の様子(2026年10月20日)
(中央左)川崎重工業株式会社 専務執行役員
エネルギーソリューション&マリンカンパニープレジデント 西村 元彦
(中央右) Transgaz CEO Ion Sterian
(敬称略)
水素エネルギーの世界的な普及には、水素供給コストの低減が不可欠です。その手段として、大量の水素を高効率に輸送できる陸上パイプラインへの期待が高まっています。一方、その実現には、大容量の純水素ガスを限られたスペースで効率的に高圧縮する技術が必要です。当社は本実証を通じ、これまで培ってきた遠心式水素圧縮機の技術を基盤として、効率的な陸上水素ガス輸送の実現を目指していきます。
当社は、パイプラインによる大規模な水素ガス輸送の確立を目指すとともに、多様な水素関連製品(タービン、エンジン、運搬船、タンクなど)との連携を通じて水素サプライチェーンを構築し、世界的なカーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
※1 経済産業省 令和6年度補正 グローバルサウス未来志向型共創等事業(ウクライナ復興支援・中東欧諸国等連携強化)「ルーマニア /水素サプライチェーンFS実証事業 -陸上水素ガス輸送向け遠心式水素圧縮機-
https://gs-hojo-web-ukr.jp/assets/files/saitaku/gaiyo_ukr_1_03.pdf
※2 当社調べ(2026年10月現在)
<関連プレスリリース>
世界初、水素液化プラント向け遠心式水素圧縮機の実証運転を開始 ~水素エネルギー社会実現に向け世界をリード~(2026年3月19日)
https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20260319_b2.html
水素液化プラント向けとしては「世界初」となる遠心式水素圧縮機の実証設備建設に着手(2025年3月26日)
https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20250326_1.html
以 上