横浜市立大学(横浜市金沢区、学長:石川義弘)と、アリルジュ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:森下真行)および、ゆめが丘総合病院(神奈川県横浜市泉区、病院長:齋藤知行)は、2026年10月より、病気の治療を受けながら就労を継続している患者さんや、復職の支援を必要とする患者さんを対象に、医療機関と企業との情報共有を支援するクラウドサービスの利用状況や、医療機関と企業との連携状況を明らかにすることを目的とした調査研究を行います。
ゆめが丘総合病院に通院する20歳以上65歳未満の患者さんのうち、条件にあてはまる方を対象に同意を得て、アリルジュ株式会社のクラウドサービス「アリルジュ SUPPORT」を利用される患者さんを対象に、サービスの利用状況や、医療機関と企業との情報共有・連携の状況を調査します。横浜市立大学へ提供されるデータには、氏名、患者番号や、その他研究対象者を直接識別できる情報は含まれません。
横浜市立大学は、ゆめが丘総合病院から提供された診療録(カルテ)情報と、アリルジュSUPPORTの利用ログを統合して解析を行います。この前向き観察研究により、医療機関と企業の情報共有を支援するクラウドサービスの活用や連携実態を明らかにし、治療と仕事の両立支援におけるデジタル技術の実装に向けた基礎的知見を得て、医療機関、企業及び産業医・産業保健スタッフが連携して支援を行う際の実践的なエビデンスとして活用されることが期待されます。
また、この研究は、横浜市立大学が推進する「横浜未来実装プロジェクト」のWell-beingシティにおける研究開発の一環として、デジタル技術を活用した持続可能な就労支援システムの構築、および社会実装への貢献が期待されます。
【背景】
病気の治療を受けながら仕事を続けたり、休職後に職場へ復帰したりする際には、医療機関と勤務先企業が適切に情報を共有し、連携して支援を行うことが大切です。しかし、実際には情報共有の方法や連携の進め方は施設や企業によって異なり、十分な連携が行われていない場合もあります。近年では、医療機関、患者さん、勤務先企業関係者が必要な情報を安全に共有できるクラウドサービスが利用されるようになってきました。しかし、このようなサービスが実際の診療や職場復帰支援の場面でどの程度利用され、医療機関と企業との連携に役立っているのかについては、十分に明らかになっていません。
【研究の方法】
この研究では、「アリルジュ SUPPORT」を利用される患者さんを対象に、診療録(カルテ)からの病気や治療の状況や、就労支援の中で得られる就労状況などの情報を収集し、クラウドサービスの活用や連携実態を利用して研究を行います。
研究期間:2026年10月1日~2028年3月31日
予定登録期間:2026年10月1日~2027年3月31日
対象:次のすべてに当てはまる方
- ゆめが丘総合病院に通院している方
- 病気の治療を受けながら働いている方、または休職後の復職や治療と仕事の両立支援を必要としている方
- 20歳以上65歳未満の方
- 医療機関と勤務先企業との情報共有を支援するクラウドサービス「アリルジュ SUPPORT」を利用される方
- この研究について十分な説明を受け、ご本人の自由な意思で参加に同意された方
クラウドサービスから取得する情報:サービスの利用継続状況、ログイン状況、チャットの利用件数、文書共有件数、情報共有件数、医療機関と企業との連携状況、支援に関わった人数・職種(主治医、産業医、人事担当者など)
※この研究のための新たな採血、画像検査、身体測定などは行いません。
【アリルジュ株式会社について】
アリルジュは、がんに関する社会課題の解決を目的として、治療と仕事の両立支援、がん検診受診促進、卒煙支援等のヘルスケアソリューションを提供し、社会性と経済性の両立を志向するゼブラ企業です。
私たち大鵬薬品グループは、50年以上、がんの治療薬の開発・提供を通して、がんと向き合ってきました。
がん患者さんやご家族は、薬では解決できない不安や課題を抱えています。病気の情報、働くこと、がん検診、がんの予防など、がんに関する社会課題は、まだまだ多く存在します。
私たちアリルジュは、かけがえのない「いつも」の生活が、「いつまでも」続くように、薬以外のソリューションを提供し、あらゆる方に寄り添いながら、がんに関する社会課題を解決していきます。
https://www.arirge.co.jp/
【アリルジュ SUPPORTについて】
アリルジュSUPPORTは、がんなどの病気になった社員に寄り添いながら、医療機関との連携機能などで復帰復職/両立をサポートできる企業向けクラウドサービスです。
効果的な復帰復職/両立の実現には、取り巻く関係者間の情報連携と、病気になった本人の心身の状態を適切に把握した上で、その想いに耳を傾けることが重要です。アリルジュSUPPORTは、治療と仕事の両立・休復職に関する医療機関との連携機能、社内手順のナビゲーション機能、要配慮個人情報の保護、復帰復職前後の本人の状況把握と適切な支援によって、病気になった社員および支援する方々の困りごとを解決します。
※アリルジュSUPPORTは、がんをはじめとしたすべての病気に対応しています。
【ゆめが丘総合病院について】
ゆめが丘総合病院は、横浜市泉区に2024年4月に開院した、医療法人社団鵬友会が運営する総合病院です。156床を有し、24時間365日の救急医療に対応するとともに、幅広い診療科による急性期医療やがん診療、健診などを提供しています。地域の医療機関と連携し、横浜市南西部の地域医療を支える拠点病院を目指しています。
https://yumegaoka.hoyukai.org/
【横浜市立大学の概要】
横浜市立大学は、5 学部、6 研究科、附属2 病院を擁する総合大学として、開国・開港の地、横浜にふさわしく、豊かな教養と高度な専門性を備えた世界で活躍できる人材を育成しています。国際都市・横浜における教育・研究・医療の拠点となることを使命とし、社会の発展に寄与し市民の誇りとなる大学を目指しています。
https://www.yokohama-cu.ac.jp/index.html
■YCU共創イノベーションセンターおよび横浜未来実装プロジェクトについて
YCU共創イノベーションセンターは、横浜市立大学の産学連携研究のさらなる発展と社会実装に向けた中心的な役割を担う新しい産学官民連携、オープンイノベーションを推進する組織です。①社会起点のアジェンダの共創、②アジェンダに基づくシーズのインキュベーション、③横浜をフィールドとした実証実験・社会実装の推進の3つのギアとなり、産学官民の共創を通じてシーズの事業化・社会実装、社会課題の解決を推進します。
https://www.yokohama-cu.ac.jp/co-creation/index.html
その取組の一つである「横浜未来実装プロジェクト」では、ヨコハマSDGsデザインセンターや横浜未来機構をはじめとする産学官民の多様な主体と連携し、地域・社会課題の解決と持続可能な未来社会の実現に向けた新たな価値創造と社会実装を推進しています。
【ヨコハマSDGsデザインセンターについて】
ヨコハマSDGsデザインセンターは、横浜市が推進するSDGs未来都市の実現に向け、多様な主体の連携・共創を促進する中核的なプラットフォームです。企業、大学、行政、市民などの協働によるプロジェクトの創出や事業化を支援し、SDGsの達成と地域課題の解決、新たな価値の創出に取り組んでいます。
【横浜未来機構について】
横浜未来機構は、横浜市内の大学、企業、行政などが連携し、オープンイノベーションによる新たな価値創出を推進する産学官連携組織です。社会課題の解決につながる研究開発や実証・社会実装、人材育成などを通じて、横浜から未来の産業・社会の実現を目指しています。