大阪・中之島エリアの文化の魅力を発信する新たな連携事業「コレナカ」始動 第一弾として、田中敦子作品を国立国際美術館で展示

 独立行政法人国立美術館 国立国際美術館は、大阪中之島美術館と、両館が有するコレクション(所蔵作品)や専門性を相互に活かし、中之島エリアの文化的魅力の向上と地域活性化を目指す新たな連携事業「コレナカ(Collections in Nakanoshima NMAO–NAKKA)」を開始しました。本連携事業によって、作品や作家への理解をより深めるとともに、中之島エリアの文化的魅力の発信へとつなげていきます。
 その第1弾として、国立国際美術館で開催中の「開館50周年記念プレ企画 コレクション1:私/行為」(会期:7月19日~11月3日、https://www.nmao.go.jp/events/event/collection20260719/)において、大阪中之島美術館が所蔵する田中敦子の素描8点を国立国際美術館所蔵の田中敦子作品とあわせて展示しています。

01_コレクション1:私/行為 展示風景
「開館50周年記念プレ企画 コレクション1:私/行為」展示風景 撮影:福永一夫

田中敦子(1932-2005)
大阪府大阪市生まれ。戦後の日本を代表する作家の一人です。大阪中之島エリアと深いつながりを持つ「具体美術協会」に1955年に参加し、以後、主要メンバーとして活躍しました。電球と管球とそれらをつなぐコードから着想を得た独自の表現を確立し、その作品は国際的に評価されています。代表作に《電気服》(1956年〔再制作1986年〕高松市美術館蔵)、《地獄門》(1965-69年 国立国際美術館蔵)などがあります。

 本展覧会は、2027年に迎える国立国際美術館の開館50周年のプレ企画として開催するもので、今年度のコレクション展を2期に分け、当館開館年である1977年頃までの美術を振り返ります。「コレクション1:私/行為」では、ポール・セザンヌから1960年代半ばごろまでに制作された約140点の作品を紹介しています。
 展覧会の最終章では、戦後美術に重要な足跡を残してきた女性の作家たちを特集。このなかで、当国立国際美術館が所蔵する田中敦子の大作絵画《地獄門》および大辻清司撮影の田中敦子《電気服》の写真とともに、大阪中之島美術館所蔵の田中敦子の素描8点が並びます。両館のコレクションをあわせて紹介することで、作家の思考や制作の過程を立体的に浮かび上がらせる試みです。

見どころ
 国立国際美術館は、田中敦子の代表作《地獄門》を所蔵しています。《地獄門》に見られる、光沢のある塗料で描かれた円と線が複雑に連なる表現は、1956年に制作された《電気服》の配線図に由来すると言われています。
 大阪中之島美術館が所蔵する素描は、《電気服》とともに1956年の第2回具体美術展(小原会館、東京)において発表されたものです。素描といっても、110㎝×77㎝という迫力あるスケールは見る者を圧倒します。
 本展示では、《電気服》をまとった田中敦子の写真、《電気服》から展開した素描、そして成熟した絵画表現を示す《地獄門》が並びます。両館の連携によって実現した本展示は、コレクションによって大阪を代表する作家・田中敦子の創作の軌跡を立体的にたどることのできる「コレナカ」事業ならではの機会と言えるでしょう。
02_大辻清司《写真集『GUTAI PHOTOGRAPH 1956-1957』より 田中敦子《電気服》》
大辻清司《写真集『GUTAI PHOTOGRAPH 1956-1957』より 田中敦子《電気服》》1956年、国立国際美術館蔵

03_田中敦子《無題(1)》 
田中敦子《無題(1)》1956年、大阪中之島美術館蔵 © Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association

04_田中敦子《無題(6)》
田中敦子《無題(6)》1956年、大阪中之島美術館蔵© Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association

05_田中敦子《地獄門》_長辺400pixel以下(72dpi) (1)
田中敦子《地獄門》1965-69年、国立国際美術館蔵© Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association

コレナカについて
06_【ロゴ】コレナカ
「コレナカ(Collections in Nakanoshima NMAO–NAKKA)」は、隣接する国立国際美術館と、大阪中之島美術館が、両館の有する豊かなコレクションや専門性を相互に活用し合う新たな連携事業です。近年の訪日客増加や都市観光の多様化を踏まえ、今後複数年にわたり共同企画などを展開していきます。大阪・中之島エリアを代表する2つの文化拠点が協働することで、地域住民の皆様の芸術文化の拡充や来訪者の交流を促進し、アートの力による中之島エリアのさらなる魅力向上と地域活性化を目指します。

<2026年度の主な取組(予定)>
大阪中之島美術館における国立国際美術館コレクションの展示(2026年10月10日~11月7日予定)
関西ゆかりの若手作家の個展やユニークベニューとしてイベントが開催される大阪中之島美術館2Fの多目的スペースにおいて、国立国際美術館のコレクションから、彫刻や映像作品を中心とした選りすぐりの作品を展示します。
シンポジウムの開催(2026年11月3日予定)
大阪中之島美術館での展示期間中に、同館においてシンポジウムを開催します。両館の館長、学芸員、所蔵作家などが登壇し、「美術館におけるコレクション形成とその活用」(予定)をテーマに議論を深めます。

国立国際美術館について
07_国立国際美術館
1977年に開館。我が国唯一の現代美術を基軸とする国立美術館として、戦後の国内外の現代美術を中心に約8,300点を収蔵しています。2004年に万博記念公園から大阪・中之島へ移転後も、現代美術の魅力を発信し続けています。近年は非欧米圏の美術や女性作家にも注目し、展覧会や教育普及事業を通じて多様な人々に開かれた活動を展開しています。
所在地:大阪市北区中之島4-2-55
URL:https://www.nmao.go.jp/


大阪中之島美術館について
08_大阪中之島美術館
2022年に開館。19世紀後半から現代までの美術・デザインを中心に約7,000点の作品を収蔵しています。大阪ゆかりの作家や世界の近現代美術・デザインを幅広く紹介するとともに、多彩な展覧会や教育普及事業を展開し、中之島エリアを代表する文化拠点として芸術文化の振興と地域のにぎわい創出に取り組んでいます。
所在地:大阪市北区中之島4-3-1
URL:https://nakka-art.jp/

【コレクション展「開館50周年記念プレ企画 コレクション1:私/行為」開催概要】
会  期 2026年7月19日(日)– 11月3日(火・祝)
会  場 国立国際美術館 地下2階展示室(〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-55)
開館時間 10:00 – 17:00、金曜は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
休 館 日  月曜日(ただし、7月20日、9月21日、10月12日、11月2日は開館)、7月21日(火)、9月24日(木)、10月13 日(火)
主  催 国立国際美術館
協  賛 公益財団法人ダイキン工業現代美術振興財団
企画担当 正路佐知子(国立国際美術館 主任研究員)
観 覧 料 一般 430円(220円)、大学生 130円(70円)( )内は 20名以上の団体料金
     高校生以下・18歳未満・65歳以上無料(要証明)
     心身に障がいのある方とその付添者 1 名無料(要証明)
夜間割引料金(対象時間 : 金曜の17:00 – 20:00)一般 : 250円 大学生 : 70円
本展は特別展「笹本晃 ラボラトリー」(会期:7月19日 – 11月3日)の観覧券でご観覧いただけます。
無料観覧日 
2026年7月25日(土)、8月1日(土)、8月21日(金)※、8月22日(土)※、8月28日(金)※、8月29日(土)※、9月4日(金)※、9月5日(土)※、9月11日(金)※、9月12日(土)※、9月18日(金)※、9月19日(土)※、9月25日(金)※、9月26日(土)※、10月3日(土)、11月3日(火・祝)
※特別無料観覧日「ラボラトリー・スペシャルフリーデー」のため、特別展「笹本晃 ラボラトリー」も無料でご覧いただけます。


特別無料観覧日「ラボラトリー・スペシャルフリーデー」
国立国際美術館では、開催中の特別展「笹本晃 ラボラトリー」において、牧寛之氏(株式会社バッファロー代表取締役社長)個人から1,000万円のご寄附を受け、8月下旬から9月にかけて、全12日間の特別無料観覧日「ラボラトリー・スペシャルフリーデー」を実施します。 「ラボラトリー・スペシャルフリーデー」には、「笹本晃 ラボラトリー」展に加え、同時開催のコレクション展「開館50周年記念プレ企画 コレクション1:私/行為」も無料でご覧いただけます。
「ラボラトリー・スペシャルフリーデー」実施日
2026年8月21日(金)、
8月22日(土)、8月28日(金)、8月29日(土)、9月4日(金)、9月5日(土)、9月11日(金)、9月12日(土)、9月18日(金)、9月19日(土)、9月25日(金)、9月26日(土)
※広報画像のご使用条件及びお申込みにつきましては、以下のリンクにあります「広報画像申込書」をご確認ください。https://www.nmao.go.jp/press/
本件に関するお問合わせ先
国立国際美術館 広報事務局(株式会社プラップジャパン内)
TEL:03-4570-3159 FAX:03-4580-7298
E-mail:nmao-pr@prap.co.jp

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
国立国際美術館
ホームページ
https://www.nmao.go.jp/
代表者
島  敦彦
上場
非上場
所在地
〒530-0005 東京都大阪市北区中之島4-2-55
連絡先
06-6447-4680

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • デジタルPR研究所